【2009年3月23日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
こんなに反響をいただくとは思ってもいなかった。皆さん、野球中継、スポーツ中継にこんなに不満を持ちながら、我慢して視聴しておられるのだなあ、自分と一緒なんだと思った。私は、全部のコメントに返事をしようと思ってきたが、60を超すとキビシイ。改めてここに、コメントに対する返事をさせていただきたい。皆様、コメントありがとうございました。
■TBS、放送局はなぜこんな実況中継をするのか?
私は、広告の世界に少しだけ首を突っ込んでいるので、なんとなく空気が分かる。放送局は広告代理店とともにスポンサーに対して番組を売ることで成り立っているのだが、それはGRP(Gross Rating Point)をはじめとする数字に換算される。スポンサー企業は視聴率を1%いくらで買っているのだ。テレビ局や広告代理店は何としても番組を高く売るために「あのタレントも出します、こんな企画もつけます、視聴率は何%を保証します」とプレゼンをする。企業の広告担当者はたいていエリートで冒険はしないから、視聴率を上げるための方策がいっぱい入ったプランを選択する。その挙句に、ごてごてと飾り立てた番組ができる。バレーボールのワールドカップのコートで不良少年が飛んだり跳ねたりするのはそのせいだ。WBC東京ラウンドで中居正広がしたり顔で解説をしたのもそれだ。
そこには視聴者の存在はほとんどない。視聴者とは網でからめとられるイワシみたいなもので、顔などないのだ。林アナが絶叫したのも、視聴者のためではなく「こんなに必死でやってます」というクライアントへのアピールなのだ。
地上波TVと、視聴者からお金をもらうNHKやJ-SPORTSなどとは、そもそも向いている方向が違うのだ。
■放送局に抗議をするのは有効か?
実は、そういう問題点は放送局自身も知っている。いずれは変えていかなければならないこともわかっている。その努力も少しはしている。
しかし、一方で放送局と言うのは極めて保守的で、エスタブリッシュメント(体制側)だから、直接に抗議や非難をされてもそれを認めたくない。リスクは負いたくない。私はTBSの亀田報道のあまりのひどさにたまりかねて、ファンサイトにコメントを何回かしたが、ちょっとでも批判めいた内容があると採用されなかった。放送局とは、批判を受け止められない企業なのだ。
■では、どんな方法が有効なのか
放送局も広告代理店も、企業も、マーケティングの徒である。マーケティングとは、要するに「売るためのすべての努力」だ。彼らはターゲットとなる対象(この場合視聴者)が、何を求めているかを常に探っている。企業にとって、消費者が嫌がるような番組にはスポンサードはできないのだ。
我々は「こんな番組が見たい」「こんな放送はいやだ」というメッセージを、社会に向けてもっと発信すべきだ。ブログと言うのは「貧者のメディア」ではあるが、多くの人々が明確に意見を発信することで、ターゲットの流れが変わったことを番組の作り手に伝えることができる。迂遠な話だが、それが一番ダイレクトでもある。
私はSTATSうれしや人間ではあるが、これからもスポーツ放送の不満をどんどん発信していこうと思う。皆様もブログやコメントで、どんどん発言すべきなのだ。卑小な個人攻撃や、ヒステリックな中傷は、逆効果であることは言うまでもない。「スポーツ放送批評」というジャンルが大きくなれば、放送局も耳を傾けるようになるのだ。
■後日談:地上波とその他の機能分化とともに、野球放送はよりマニアに集中したものになるだろう。ただ、ひいきの引き倒し放送は見苦しいと思うが。
こんなに反響をいただくとは思ってもいなかった。皆さん、野球中継、スポーツ中継にこんなに不満を持ちながら、我慢して視聴しておられるのだなあ、自分と一緒なんだと思った。私は、全部のコメントに返事をしようと思ってきたが、60を超すとキビシイ。改めてここに、コメントに対する返事をさせていただきたい。皆様、コメントありがとうございました。
■TBS、放送局はなぜこんな実況中継をするのか?
私は、広告の世界に少しだけ首を突っ込んでいるので、なんとなく空気が分かる。放送局は広告代理店とともにスポンサーに対して番組を売ることで成り立っているのだが、それはGRP(Gross Rating Point)をはじめとする数字に換算される。スポンサー企業は視聴率を1%いくらで買っているのだ。テレビ局や広告代理店は何としても番組を高く売るために「あのタレントも出します、こんな企画もつけます、視聴率は何%を保証します」とプレゼンをする。企業の広告担当者はたいていエリートで冒険はしないから、視聴率を上げるための方策がいっぱい入ったプランを選択する。その挙句に、ごてごてと飾り立てた番組ができる。バレーボールのワールドカップのコートで不良少年が飛んだり跳ねたりするのはそのせいだ。WBC東京ラウンドで中居正広がしたり顔で解説をしたのもそれだ。
そこには視聴者の存在はほとんどない。視聴者とは網でからめとられるイワシみたいなもので、顔などないのだ。林アナが絶叫したのも、視聴者のためではなく「こんなに必死でやってます」というクライアントへのアピールなのだ。
地上波TVと、視聴者からお金をもらうNHKやJ-SPORTSなどとは、そもそも向いている方向が違うのだ。
■放送局に抗議をするのは有効か?
実は、そういう問題点は放送局自身も知っている。いずれは変えていかなければならないこともわかっている。その努力も少しはしている。
しかし、一方で放送局と言うのは極めて保守的で、エスタブリッシュメント(体制側)だから、直接に抗議や非難をされてもそれを認めたくない。リスクは負いたくない。私はTBSの亀田報道のあまりのひどさにたまりかねて、ファンサイトにコメントを何回かしたが、ちょっとでも批判めいた内容があると採用されなかった。放送局とは、批判を受け止められない企業なのだ。
■では、どんな方法が有効なのか
放送局も広告代理店も、企業も、マーケティングの徒である。マーケティングとは、要するに「売るためのすべての努力」だ。彼らはターゲットとなる対象(この場合視聴者)が、何を求めているかを常に探っている。企業にとって、消費者が嫌がるような番組にはスポンサードはできないのだ。
我々は「こんな番組が見たい」「こんな放送はいやだ」というメッセージを、社会に向けてもっと発信すべきだ。ブログと言うのは「貧者のメディア」ではあるが、多くの人々が明確に意見を発信することで、ターゲットの流れが変わったことを番組の作り手に伝えることができる。迂遠な話だが、それが一番ダイレクトでもある。
私はSTATSうれしや人間ではあるが、これからもスポーツ放送の不満をどんどん発信していこうと思う。皆様もブログやコメントで、どんどん発言すべきなのだ。卑小な個人攻撃や、ヒステリックな中傷は、逆効果であることは言うまでもない。「スポーツ放送批評」というジャンルが大きくなれば、放送局も耳を傾けるようになるのだ。
■後日談:地上波とその他の機能分化とともに、野球放送はよりマニアに集中したものになるだろう。ただ、ひいきの引き倒し放送は見苦しいと思うが。
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