【2009年5月8日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

もう1月ほどで、MLBのドラフトシーズンを迎える。NPBのドラフトでは約70人から100人が指名されるが、最近のMLBは1500人。桁が違う、すさまじい情報ネットワークで有望な選手を指名しつくすのだ。その頂点に立つのが1巡目の1位指名である。まさにエリート中のエリート。では、1位指名の選手はどこまで出世したのだろうか?

過去44年間のドラフトの記録を一覧表にした。

 Draft01

1位指名の選手はほぼ全員がMLBまで昇進する。しかし、それ以後の成績はまちまちである。マウアーやA-ROD、チッパー・ジョーンズ、KグリフィJr.など、将来の殿堂入りが有望視される選手がいる一方で、地味な成績のままに終わった選手も多い。Bホーナーは、ヤクルトで力の違いを見せつけたが、MLBでは成功したとは言えない。派手な登場をしたDストロベリーも最後は惨めだった。Rマンデーはポストシーズンの活躍が懐かしいところだ。

投手では、200勝をした1位選手はいない。投手の見極めは野手より難しいのかもしれない。

6月アマチュアドラフトにエントリーされる選手はエクスパンション以降、増えている。また顕著なのは、大卒選手の指名が増えていることだ。「高卒の指名はギャンブルだ」というOAKのビーンGMの主張が支持されているからだろう。

こうして指名された選手がMLBでプレーできる確率は、エクスパンション以降で12~13%。しかし定着できるのは、その1/3程度である。

日本人も何人か指名されたが、MLBまで行った選手はいない。

2007、2008の1位指名はTBが行った。Dプライス、Tベッカムともに今日にもMLBに上がりそうな報道だったが、AAAでの数字を見る限り、意外に苦戦している。

MLBのドラフトの信頼度は、NPBより上だとは思うが、それでもまだ不確定要素が多いことを実感する。

しばらくドラフトのSTATSを紹介したい。

■後日談:MLBの壮大なドラフトは、大いに興味をそそった。ただ日本の皆さんの関心はそれほどではなかった。もうすこし深くつっこんでいきたい。