【2009年5月25日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
クルーンは一度見たら忘れられない投手である。今年3月の台湾戦では、エキシビションマッチにもかかわらず、入れ込み方が半端ではなくワンバウンドを連発していた。台湾の打者はそんな速い球を見たこともなかっただろうが、そういう相手にでも全力投球する投手なのだ。
STATSを見てみると、クルーンは相当苦労していることが分かる。

1991年のアマチュアドラフト2順目全体順位72番目でのNYM入りだから、それなりに期待された人材だったことは分かる。同期にはマニー・ラミレスがいる。ノマー・ガルシアパーラも同期だが5巡目131番目である。
当初は先発一本だったが、速球を生かせない投球が続いた。それでも4年目にはMLBに昇格し、短いイニングを投げるも通用せず、以後はセットアッパー、クローザーに転向するが、MLBに定着できない日々が続いた。当初はそれなりにコマンドが利いた球を投げていたのだが、次第に四球も増えてくる。一度は肘を痛め手術をしているが、それでも球速は衰えず、しばしば100マイル近くを投げたため、多くの球団からお呼びがかかった。NYM-SD-SEA-LA-ANA-COL。しかし結局MLBでは実績が残せず14年の歳月が経った。2004年にはAAAでクローザーとして実績を残すものの、MLBでは通用しなかった。ハイスクールを出たばかりの少年は32歳になっていた。
そのクルーンにとって、NPB行きが大きな転機となった。YBの牛島監督や最晩年の佐々木主浩の指導で速球を活かす投球術を身に付け、クルーンはクローザーとして自己を確立したのだ。以後のSTATSは、まさに一級品である。クルーンは日本へ来て完成した投手だと言っていいだろう。彼の公式サイトには日本への感謝の気持ちが表れている。
NPBでもクルーンは依然欠点が多く見える投手である。しかし、その一方で名前がアナウンスされると球場がどよめく数少ない投手でもある。打者が来るとわかっていて打てない球を投げる稀有な投手である。おそらくは今のクルーンならMLBでもそれなりに通用するのではないか。
ここにもNPBとMLBが単なる上下関係ではなく、相対的で複雑なものになっていることが見て取れる。
■後日談:クルーンこそは、一見の価値のある投手だ。まるで高見盛のように、入れ込んでマウンドに上がって、とにかく思いきり投げようとする。捕手は「どーどー」となだめるのだ。こういう熱い投手、日本に少ない。
クルーンは一度見たら忘れられない投手である。今年3月の台湾戦では、エキシビションマッチにもかかわらず、入れ込み方が半端ではなくワンバウンドを連発していた。台湾の打者はそんな速い球を見たこともなかっただろうが、そういう相手にでも全力投球する投手なのだ。
STATSを見てみると、クルーンは相当苦労していることが分かる。

1991年のアマチュアドラフト2順目全体順位72番目でのNYM入りだから、それなりに期待された人材だったことは分かる。同期にはマニー・ラミレスがいる。ノマー・ガルシアパーラも同期だが5巡目131番目である。
当初は先発一本だったが、速球を生かせない投球が続いた。それでも4年目にはMLBに昇格し、短いイニングを投げるも通用せず、以後はセットアッパー、クローザーに転向するが、MLBに定着できない日々が続いた。当初はそれなりにコマンドが利いた球を投げていたのだが、次第に四球も増えてくる。一度は肘を痛め手術をしているが、それでも球速は衰えず、しばしば100マイル近くを投げたため、多くの球団からお呼びがかかった。NYM-SD-SEA-LA-ANA-COL。しかし結局MLBでは実績が残せず14年の歳月が経った。2004年にはAAAでクローザーとして実績を残すものの、MLBでは通用しなかった。ハイスクールを出たばかりの少年は32歳になっていた。
そのクルーンにとって、NPB行きが大きな転機となった。YBの牛島監督や最晩年の佐々木主浩の指導で速球を活かす投球術を身に付け、クルーンはクローザーとして自己を確立したのだ。以後のSTATSは、まさに一級品である。クルーンは日本へ来て完成した投手だと言っていいだろう。彼の公式サイトには日本への感謝の気持ちが表れている。
NPBでもクルーンは依然欠点が多く見える投手である。しかし、その一方で名前がアナウンスされると球場がどよめく数少ない投手でもある。打者が来るとわかっていて打てない球を投げる稀有な投手である。おそらくは今のクルーンならMLBでもそれなりに通用するのではないか。
ここにもNPBとMLBが単なる上下関係ではなく、相対的で複雑なものになっていることが見て取れる。
■後日談:クルーンこそは、一見の価値のある投手だ。まるで高見盛のように、入れ込んでマウンドに上がって、とにかく思いきり投げようとする。捕手は「どーどー」となだめるのだ。こういう熱い投手、日本に少ない。
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