2009528日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

2006年のアマチュアドラフトで注目されたのは、投手でLホチェバーやBモロー、野手ではE・ロンゴリアだったが、5/25に岩村の今シーズンを終わらせてしまったクリス・コグランは、ロンゴリアに次ぐプロスペクトとして高い評価を得ていた。彼はドラフト1巡目、36位でFLAに入団した。


ロンゴリアとコグランはともに1985年生まれ、NCAAを代表する野手であり、同年にMLB機構に入団した。


ロンゴリアが並はずれたパワーで注目されたのに対し、コグランの持ち味はスピードだった。ただし、コグランはプロ入りしてから少し足踏みをしている。もともと捕手だったのが、俊足を生かすべく3塁、続いて2塁にコンバートされた。ややパワー不足が目立ち、昨年の時点ではAAにとどまっていたが、今年に入ってAAAで数字を残し、MLBに昇格した。FLAは貧打に苦しんでおり、コグランは外野を守ることになった。


ルーキーで、MLBに昇進したばかりで、しかもスピードを期待されている。ラフな走塁をする条件は揃っていたといえよう。MLBのニュースを見ても、直後には「岩村を2009年シーズンから弾き飛ばした」的な論調が目立った。しかし、コグランのプレーがそれ以上非難されることはない。プレーを見る限りでは、岩村のよけかたに問題があったとも思えない。交通事故のようなものだ。


マツドンやチームメイトの「岩村の代わりはいない」というコメントが唯一の慰めだ。今シーズンの楽しみが一つ減ってしまった。



■後日談:岩村は3ヶ月後には帰ってきた。幸運なことだった。コグラン(コフランと呼称してますね)は、162安打、.321、9本、47打点で見事なリーグ新人王になった。