【2009年6月14日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

2003年にJFKが揃ってからの3投手のSTATSは以下のとおりである。

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3人揃っての登板数は、2003年95、2004年95、2005年223、2006年157、2007年231、2008年187。ばらばらである。各投手の登板数もばらばら、そして3人の役どころも変化している。率直に言えば、そのとき使える投手を使っているという感じだ。1年単位の方針はあるだろうが、将来を見据えた計画は感じられない。
登板数が急速に増えた2005年以降、藤川は全試合数の48.1%、久保田は47.6%、ウィリアムスは41.1%に登板している。
似て非なるSTATSが、現代のMLBを代表するリリーバー2人のそれである。

kubota03いずれも毎年60~70試合に登板しているが、例年、ほぼ同じ登板数、投球回数である。K-RODは2008年に76試合に登板、62セーブと言うMLB記録を樹立したが、投球回数は前年より1イニングしか増えていない。彼らに代表されるMLBのクローザーは、自分の限界を知り、その情報を監督やコーチと共有しているのだ。トレバー・ホフマンの569を頂点としてMLBには200セーブ以上が38人いる。すでにクローザーは一つの仕事として確立しているのだ。

NPBでは、長い間クローザーは使いべりのしない若手投手が潰れるまで使われるか、ベテランが最後のご奉公で勤めるかのどちらかだった。10年以上ずっとクローザーの地位を保つ選手はまれだったが、ようやくそうではない投手が出てきた。


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この二人に高津を加えた3人は、本当のクローザーと言うことができよう。ことに岩瀬は、年間60試合60回という上限を厳格に守ることで、安定した成績を保っているように思う。日本でも一部にこうした考え方が取り入れられている。
クローザーは、強い肩、タフな心身という才能に恵まれた投手を、自己と球団の厳格な管理の下で起用することで成立するポジションなのだと思う。いけいけどんどんで投手を使うのとは次元が違うと思う。

短くとも大車輪の活躍で人々の印象に残ればそれでいいじゃないか、という人もいるかもしれないが、それは、短命に終わった選手にかける慰めの言葉であって、前途洋々たる若手投手に与える言葉ではない。阪神という球団は、選手の才能や可能性を勝手に浪費していると思う。

今年、41歳のホフマンは18試合に登板して未だ無失点。15セーブを挙げている。クローザー生活17年目である。


■後日談:ホフマンの存在を見ていると、クローザーはつぶれるまで使うという日本の後進性が浮き彫りになる。