1打席あたり投手に投げさせた球数、イチローは2009年3.749。アナ両リーグの規定打席に達した打者152人中で108番目だった(1位はJワース4.506)
相変わらず早打ちの部類に入る打者だ。なぜそうなのか。カウント別のSTATSを調べてみて、ある程度わかったことがある。
イチローの初球と2球目まで(1、2球)を打ったときのSTATS。(2001年のSTATSは入手できず)

驚くべきことに、イチローは、全打席の3割で、2球目までの球を打っている。それでも、2002年当時より少し減っている。初球を打つ率は半減している。さらに驚くのは、2球目までを打った時の打率の高さ。通算で.380を超えているし、2009年は4割超である。

それ以外のSTATSと比べると、イチローの打撃特性は際立ってくる。初球、二球目の成績を差し引くと、イチローは通算打率で3割かつかつの打者になってしまうのだ(それでも立派な記録だが)。
イチローが早打ちなのは、そしてそれをやめないのは、初球、2球目を打ったときに圧倒的に良い結果が出ているからだ。多くの投手はそれを知っているから、初球に好球を投げることはほとんどない。にもかかわらず、打率4割を超しているのはまさに驚異的だ。
なぜそうなのか?我々には全く分からない。ただ、イチローの集中力が投手との緒戦に異様に高まることはうかがえるのだ。
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コメント
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このデータからは、推測の域になりますがイチローは狙い球を絞るのが上手い、もしくはファーストストライクは必ず真ん中周辺に来るといった信念みたいなものを持っているようですね。
たぶん、クリーンヒットは1、2球目を打った時に、内野安打はカウントが追い込まれてからに集中する傾向があるのでは。確か、リベラから打った本塁打も初球だったような・・・記憶違いか?
実はフルカウントからの打率も.350を超えています。次球に集中せざるを得ない状況に追い込まれたときに、異常な力を発揮するのでしょう。四球を待つようなメンタリティとは別次元ですね。
大ブレイクした1994年、エモやんが「名投手ほど、まずカウントを整え、徐々に厳しいコースに投げていく。だから甘く入る初球を積極的に狙うのは合理的で素晴らしい」と絶賛していました。様々な周囲の声がある中、自らのスタイルを貫き通し結果を残し続ける精神力に感動するばかりです。
これからもお付き合いください。