今年の松坂は、WBCのときから決して調子は良くなかったと思う。3試合で3勝したが、14.2回を投げて14安打、5四球。WHIPは1.30であり、結果論としてMVPをとったものの、満足いく投球は3月15日のキューバ戦くらいではなかったか。相変わらずの勝負強さは見せつけたが、本人として納得いく数字は挙げていなかったと思う。
これは後知恵でいうのだが、WBCの時から松坂は相当太っていたように思えた。そのためにバランスが悪く、体重が後足に残ったままでボールをリリースしていた。いわゆる手投げである。
松坂は好調な時でもWHIPは1.3前後。四球が多いためにる容易に出塁を許す。しかし、そこからが真骨頂であって、ランナーを背負ってからの打者との勝負に抜群に強かったのだ。いわば、僅差の勝負をモノにすることで勝ちを収める。まさに勝負師の面目躍如だが、それだけに微妙な体のバランスを失うと一挙に劣勢になる。
2009年のように調整不良のままで試合に臨むと、結果は無残なものになるのだ。
松坂はNPB時代にも一度成績が落ち込んだ年がある。この2002年は右ひじを負傷したのが直接の原因だが、前年に4000球も投げたことも大きい。やはり、疲労や登板過多などは、松坂のようなタフな投手でも大きな負担となるのだ。
次回以降、詳細に松坂の投球内容を見てみよう。
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コメント
コメント一覧
まずはローテに割って入るところからですね。腹周りが元に戻ればスライダーもちゃんとコントロールできるはず、少しは。
松坂は悪い時でも悪いなりに投げてしまうために、根本治療が遅れる傾向がありますね。ただ、追々紹介しますが、MLB関係者も来年はそういうことはないと思っているようです。
それはそうと、松坂の「太りすぎ」、全くもって同意します。
先日、家族でディズニーワールドに行ったときの写真が各ニュースサイトに掲載されていましたが、、、オフだからといって太りすぎでしょう、アレは。
何だか私服を肥やす醜悪な悪代官のようでした(笑)。少なくとも(ファッションセンスを含めて)品の良さを印象付けるものではありませんでした。
おそらく太りやすい体質なんでしょうが、もう少し何とかならないでしょうか。
BOSの来期の先発ラインアップを考えると、松坂自身、相当危機感を持たないといけないと思うのですが。。。
ようこそいらっしゃいました。
松坂は、太りやすい体質で、その上に調整が苦手ですね。MLBでは高いレベルの自己管理が求められますから、30歳を迎える松坂の環境は厳しいと言えるでしょう。
来期は4番手でいくでしょうが、立ち上がりが悪ければすぐに降格の危機が待っていると思います。