以下は、松坂大輔のレギュラーシーズンとポストシーズンの全登板記録である。

1試合1試合見てみると、いろいろなことがわかる。2008年春先の見事な8連勝の間も、松坂は多くの四球を出している。また失点もしている。しかし肝心なところで抑えがきくから白星となったのだ。
好調な時でも立ち上がりによく打たれた松坂だが、2009年は特に1回に集中して打たれた。以後歯止めが利かなくなってずるずると失点を続けることが多かった。2009年の4月~6月はQS1試合もなし。
子細に試合記録を追いかけてみて、意外に思ったのは、今年の松坂の打者1人に対する投球数(PIT/BF)が少ないこと。予断では、今年は打者を料理するのにもたついて、投球数が増えているのかと思ったが、逆で、むしろ少なくなっている。夏以前の最後の登板となった6月19日などは2.91球しか投げていない。追い込む前にどんどん打ち込まれていたのだ。
好調な時の松坂は、投球数をたっぷりと使って打者を打ち取る。打者は追い込まれるまで手が出ないことも多いのだ。
9月に復帰してからは、松坂は本来の投球を取り戻しつつあったと思う。4試合中3試合がQS。我々はここに来季への光明を見出すのだ。
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コメント
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しかし最終盤も球数がすさまじい。ゲムデ観戦したオリオールズ戦などPCがフリーズしていたのかと思いました。まさに管理人さんのかつてのお言葉通り「勝ちゃいーんだろ」投法です。
3,000球以上投げた翌年が悪くなるMLBのジンクスは破った(勝ち星ですが)ものの、09年は2年間+WBCの疲労(+ぽっちゃり)が出てしまったのでしょうか。07-08の2年でたくさん放ったSPのSTATS眺めてみます。その鉄腕ぶりを愛してやまない一方で、心配事が多すぎる選手です。
松坂の投法は、セイバーメトリクス全盛のMLBでは受け入れられないでしょう。来期は、かなりやるでしょうが、ベンチ、フロントとぶつかり合いながらの登板になるのは間違いないでしょう。それが松坂なのだ、と思うしかありません。
松坂はそんな投手なんですね。やはりメジャーでも甲子園野球を展開しているのですね。
khiroottさん 自分は松坂のピッチングにワクワク感を感じません。見ていて楽しかったのは、1981年の江川、デビュー2年目のドワイト・グッデン、あと球の力でゴロを打たせていたバルビーノ・ガルベスくらいでしょうか。
私はMLBに移った野茂の投球には本当にわくわくしました。それから、南海ファンではありましたが、阪急の山口高のホップする速球もすごかった。確かに、松坂は投球と言うよりは勝負を見に行っている感じがあります。