デービッド・オルティーズは、一時期、アリーグ最強打者だった。それも遠い昔のことではない。2005、6、7年とOPSは1.000を超え、RCも120を軽くオーバーした。このころは、マニー・ラミレスはわき役だったのだ。

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2008年、オルティーズは並みの打者になってしまった。原因としては手首の故障が挙げられているが、2009年になってドーピング違反も認めた。ドーピングとSTATSとの因果関係は直接には認めがたいが、これによって彼のチーム内外での信頼感が低下したのは間違いないだろう。

深刻なのは、この2年で投手に対する威圧感がすっかりなくなってしまったことだ。四球数は2007年から急落している。スコアリングポジションでの打率も急落。勝負強さで打ってきた打者にはこれは致命的だ。

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さらにSTATSを調べる。IBB(敬遠四球)も半減。増えたのは三振とフライアウトだ。

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2009年前半は、5/20まで本塁打が出なかった。その焦りがボールを打ち上げることにつながったのだろう。

さらに言えば、マニー・ラミレスとのコンビ解消が、オルティーズに負担となったかもしれない。マニーがいればこそ、オルティーズの打棒は振るったとの見方もできる。

BOSは4年5200万ドルの契約をオルティーズと結んでいる。2010年はその最終年。2011年はBOSのオプションとなっているが、このままでは行使することはないだろう。来期、オルティーズはよほどのことがない限り、FA市場に出ることになる。年俸はかなり下落することを覚悟しなければならない。

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