今朝のメールマガジンでSEAは、ユーティリティプレイヤーのビル・ホール+未定の選手とのトレードで、BOSのコッチマンを獲得したと伝えた。
ビル・ホールは、「ミニベルトレ」とでもいいたくなるような不思議なSTASの持ち主だ。

26歳の2006年に35本塁打を打って大ブレークしたが、翌年から20本も打てなくなり、三振だけは変わらぬ高水準。今では打率は2割そこそこ、肩だけが売り物になっている。2007年にMILと4年2400万ドルの契約を結ぶが、あまりの不振にポジションがなくなり、契約を破棄してトレードを志願、2009年にSEAに移ったといういわくつきの選手だ。ブラッドレーを獲得してしまった今、火種は1つで十分という感じか。
実績でいえば、コッチマンはホールよりも下だ。

2001年にANAの1順目(全体13位)150万ドルのボーナス付きで入団し、順調にマイナーの階段を上がってきたが、長打がなく、打率も低い。三振は少ないが、打撃は物足りない守備の人と言う定評になった。ATLを経てBOSに移ったがユーキリスの控えに甘んじていた。
しかし、MLBの首脳陣が評価するのは、「打つかもしれない」が不安定な選手より、計算のできる選手だ。一塁手は打撃力が期待されるのは言うまでもないが、守備力も非常に重要だ。NYYのタシェアラは守備力でも大いに貢献した。2009年のラッセル・ブラニャンのいかにも体の硬そうな守備を見ていると、コッチマンの獲得は、一つの考え方として評価できる。(ブラニャンの1塁守備率.990はアリーグ最下位だった)ただ、SEAの4番はだれが打つ?という課題は未解決のままだ。
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今期のSEAの補強戦略を興味深く見守っていました。
何しろバベシ時代には素人目にはその場凌ぎのトレード、FA獲得を乱発していたように思えたからです。
コッチマンのマイナーのStatsは気になっていたので、興味深く拝見させていただきました。
HRこそ少ないものの、良好なOPSですね。
来期もSEAのチーム防御率は今期の良好な値を保てるのではないかと思います。
26歳と若いので、NPBで言えば全盛期の福浦のような選手に成って欲しいと思います。
拙文で失礼しました。今後ともうよろしくお願いします。
ようこそいらっしゃいました。
コッチマンは、おっしゃるように福浦に似ていますね。彼はフルシーズン使うことで真価を発揮しそうな選手です。力不足は気になりますが、悪くない選択だと思います。
今後もお付き合いください。
ディフェンシブながら良い補強が続いています。つい中軸獲りにも期待してしまうところですが、成り行きで無理せず、今季はフラッグディールまで保ち堪えるつもりなんでしょうかね。
しかしショーン・フィギンズからはじまったドミノ倒しが、A-GONZOではなくコッチマンになるとは。
お兄さんが巨人にくるくらい予想外でした。
下記を観るとたしかに守備のうまい1Bが必要です。
勝つためだけじゃなく“ジャンピング・ジャック・フラッシュ!”で観客をよぶためにも。
http://www.youtube.com/watch?v=ZCxmTqXfbt8
私は、まだ商売は終わっていないと思います。MLB全体でのドミノ倒しがまだ起こりそうな。デーモンが残りものに福みたいな感じになりそうですね。
2009年、タシェアラの守備を見ていると、一塁手も守備が重要だと思いました。
SEAの補強は、ブラッドレーを除いては評価できますね。どうしても主軸打者に目がいきますが、グティエレスあたりが化ける可能性もあるのでは。それとホセ・ロペスはこと打撃に関しては毎年良くなっていますから。