投球数が少ないのはNPBでは投手の個性の内だが、MLBでは投手の徳目の一つだ。投球数は重要なSTATSとして記録されている。この数字をみていきたい。対戦打者1人当たりの投球数と、1イニングに要した投球数。2つの数字は似て非なるものだ。

2009年の松坂は1人当たりの投球数は減ったが、それはカウントの浅い球を打たれたからだ。出塁を許した分1イニングあたりの投球数は増えている。その意味では1イニングに要した球数の方がより重要だ。

アリーグ、規定投球回数以上と、日本人、気になる投手。

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ハラデーが1人当たりで2位、1回当たりでトップ。これは至極妥当だと言えよう。MLBで唯一と言っていい先発完投型の投手。抜群の経済性がなければ不可能だ。サイヤング賞のグレインキ、ヘルナンデス、C.Cサバシア、CWSのエース、バーリーなども上位にいるが、同時に意外な顔ぶれも並ぶ。まだMLB3年目のMINブラックバーン、フロイドなど売り出し中の投手、そしてすっかり色あせた感のあるパヴァーノなど。効率的な投球が必ずしも勝敗に結びつかないのも事実なのだ。

反対に、非効率的な投手の代表はBOSのレスター、NYYのぺティット、TBのガーザ。球数を費やしても押さえればいいだろというタイプである。

リリーフ投手は先発投手より球数は増える傾向にあるが、リベラは例外のようだ。日本人投手の不調は、この数字からも見て取れよう。

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