すいません。広島の2選手が抜けていましたので、もう一度アップします。
キャンプが始まり、NPB各球団の戦力がほぼ固まりつつある。今年の新外国人もだいたい決まったようだ。
各チームの新外国人獲得政策を見ていると、チームの補強の考え方が見えてくる。これを評価していきたい。
なお、各選手を紹介したページにリンクしています。 ➔DATA をご参照ください。
セリーグ
■巨人
IFエドガー・ゴンザレス ➔DATA
MLBでの実績 C 193試合 11HR 51RBI 2SB .255 OPS.693
期待度 A 年俸50万ドル 1年 Born1978
体は大きくなく、技術はあるがMLBではパワー不足、こういうタイプが一番成功する。5番2塁での起用が予定されているが、堅実な性格でもあり、期待できるのではないか。
補強の評価 B
現在の戦力が充実しているので、新外国人に過大な期待はしていない。それだけに現実的な補強をしたという感じだ。
OFディノイス・セサル
MLBでの実績 D なし
期待度 B 年俸25万ドル Born 1976
34歳になるが、シュアなバッティングと俊足が売り。テストを経て契約した。スィッチヒッター。振り回す打者ではなく、内野も守れるなど使い勝手が良い。
RHPエドアルド・バルデス
MLBでの実績 D なし
期待度 C 年俸25万ドル Born 1980
AAAクラスでさえ通用していない。ただ日本に来てからはコントロールの良さとそこそこのスピードで評価が高まっている。
LHPカンディド・ヘスス
MLBでの実績 E なし
期待度 D 年俸4万ドル Born 1985
RHPホアキン・サンタマリア
MLBでの実績 E なし
期待度 D 年俸4万ドル Born 1989
いずれも育成枠での獲得。モノになれば儲けものと言う感じだが、ドミニカのアカデミーの選手の素材はレベルが高いので2~3年後の期待はできる。
補強の評価 A
昨年のブランコに引き続き、MLBの実績ではなく選手そのものをじっくり見て獲得している。4人で58万ドル。外国人選手も「育てよう」という意思を感じる。
■ヤクルト
RHPエウロ・デラクルス ➔DATA
MLBでの実績 D 15試合 0勝0敗0SV ERA11.84 WHIP2.53
期待度 B 年俸15万ドル 1年 Born1984
ドミニカ出身。100マイルを超す速球が売りだが、コントロールが甘く、MLBでは通用しなかった。26歳と言う若さが魅力か。
RHPトニー・バーネット ➔DATA
MLBでの実績 C なし
期待度 B 年俸40万ドル+出来高 1年 Born1983
こちらもまだ出世前の投手である。AAAで14勝を評価しての獲得だが、内容は良くない。日本で順応するかもしれないが、数字を上げればMLBに復帰するだろう。
補強の評価 B
併せて55万ドル。五十嵐が抜け、セットアッパーが不足しているが、その穴を埋めるかどうかは疑問。年俸からしても、過大な期待はしていないようだが、可能性はある。
■阪神
LHPケーシー・フォッサム ➔DATA
MLBでの実績 B 237試合 40勝53敗35SV ERA5.45 WHIP1.52
期待度 B 年俸60万ドル 1年 Born1978
三振奪取率が高く、シャープな印象の投手だが、被安打率も高い。メンタル面の課題が大きそうだ。ウィリアムスに代わる左腕になれるかどうかは五分五分ではないか。
RHPランディ・メッセンジャー ➔DATA
MLBでの実績 C 173試合 4勝12敗2SV ERA4.87 WHIP1.66
期待度 C 年俸60万ドル 1年 Born1981
アチソンの代わりと期待されている。見上げるような巨漢。重たい球を投げるものの、被安打率が高い。このタイプは成功しないことが多いようだが。
OFマット・マートン ➔DATA
MLBでの実績 B 346試合 29HR 112RBI 3SB .286 OPS.787
期待度 A 年俸100万ドル 2年(バイアウト付) 契約金50万ドル Born1981
二塁打を良く打つ中距離打者。守備範囲も広く、赤星の後を埋めると期待されている。年齢も若く、対応力もありそうだ。若さも魅力だ。しかし結構な年俸だ。
補強の評価 C
マートンだけならB評価。しかし、フォッサム、メッセンジャーの二人はどちらか一人が使えればいいという程度。3人で220万ドルはかけすぎではないか。MLBでの実績を鵜呑みにした古い補強策と言う感じだ。
1Bジャスティン・ヒューバー
MLBでの実績 C 72試合 2HR 15RBI 0SB .224 OPS.579
期待度 B 年俸40万ドル 1年 契約金5.5万ドル Born1982
WBC豪の4番。元捕手。AAAでは20本塁打以上打つがMLBでは速球についていけなかったようだ。日本と相性の良い豪の選手でもあり期待できそうだ。
OFジェフェリー・フィオレンティーノ
MLBでの実績 C 58試合 1HR 28RBI 0SB .270 OPS.666
期待度 B 年俸40万ドル 1年 契約金10万ドル Born1983
左打者。AAAでは3割を打っている。シュアな打者で、三振が少ない。ややパワー不足だが、足も速い。
RHPジャンカルロ・アルバラード ➔DATA
MLBでの実績 D なし
期待度 C 年俸30万ドル 1年 Born1978
先発投手。15年のベテランだったが、パッとしない成績だった。ただ一昨年ころからSTATSが良くなってきた。あるいは、と思わせる。
RHP ウィルフレーセル・ゲレーロ
MLBでの実績 E なし
期待度 D 育成枠 Born1986
広島のドミニカアカデミーから四国九州アイランドリーグに派遣されていた。2010年から育成選手。まだ可能性の卵である。
補強の評価 B
MLBではなく、AAAでの実績を重視した堅実な獲得策。三人で110万ドルは、財布に見合った補強だ。20代の若さも魅力である。また、育成枠でも選手をとっており、堅実な補強だといえよう。
RHPクリス・ブーチェック
MLBでの実績 C 90試合 3勝7敗1SV ERA6.54 WHIP1.64
期待度 C 年俸50万ドル+出来高 1年 Born1978
ドラフト1順目のエリートだが、大学、マイナー、メジャーを通じて常に投球回を上回る安打を打たれ、5点台以上のERA。良さが見えない投手だ。
IFホセ・カスティーヨ
MLBでの実績 B 592試合 39HR 218RBI 13SB .254 OPS.674
期待度 C 年俸30万ドル+出来高 1年 Born1981
まだ若いが、不摂生とトラブルでMLBではオファーがなく2009年は台湾でプレーした。内野手としても失策が多い。体重は100kgを超えている。
補強の評価 C
80万ドル+出来高。どんな意図でこの二人を獲得したのかが良くわからない。MLBでの中途半端な実績でとったとすれば、問題大ありだ。横浜のフロントは、マーケティングは素晴らしいが選手補強策には?がつくのではないか。
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気になるのはフューバーと阪神のSEA輸入組です。私もオージーは日本と相性いいと思います。ビッグ・メスは疑問符つくかと。投げ下ろし系が通用してきたセですが制球が問題です。城島いて心強いとかデイリーじゃあるまいし。。
カープのアルバラートが評価されていないようですが、近年にMLB所属ではなかったからでしょうか?
スタッツでの分析には値しないかもしれませんが、折を見て評価を掲載していただければと思います。
カープファンとしても期待半分、疑問半分のところがあるので・・・・