昨日まとめたバレンティンの本塁打記録を基に、飛距離についての比較をしておきたい。
長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜がキャリアハイを記録した年と、今年のバレンティンの本塁打飛距離の比較。

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意外なことに、王貞治とバレンティンの平均飛距離はほとんど変わらない。
1990年代にNPBの本拠地球場は両翼が10m以上広くなった。以後、100m以下の本塁打は実質的に無くなった。
それ以前と以後では、本塁打の飛距離は大きく変わったと思っていたのだが、王とバレンティンの平均飛距離は2.3mしか違わなかった。

これは、王貞治が「フェンスぎりぎり」の本塁打がほとんど無かったことを意味している。長嶋茂雄も、チープな本塁打はそれほど多くはなかった。



凄いのは、MLBに移る前年の松井秀喜。その飛距離は群を抜いている。
この年、150m弾1発を含め、140m以上の特大本塁打を5本打っているし、130m以上は44%。今年のバレンティンは20%に過ぎない。
もちろん、バレンティンの本塁打の価値が低いと言う気はない。

しかし「飛距離」という観点で本塁打を見ると、また違った一面が見えてくると実感した次第。


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