7年間で60勝、ここ3年で39勝を挙げていたエースのザック・グレインキがミルウォーキー・ブリュワーズ=MILに移籍。これはロレンゾ・ケインらプロスペクトの獲得をもくろんだデイトン・ムーアGMの考えだった。筋書きでいえば、その代わりの柱が立ってくるはずだったが、結論から言うとそこまではいかなかった。
カンザスシティ・ロイヤルズ=KCの投手成績。昨年と今年。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

KC-2011-Pitch


エースの定義はいろいろあるが、先発した試合の6割以上QSを稼ぐのは必須のように思う。2006年ドラフト全体1位のホッチェバーは期待を裏切り続けていたが、今季初の二桁。しかし、エースというまでの安定感はなかった。その点では左腕のブルース・チェンの方が頼りになったが、この投手はベテランだけにシーズン通して活躍することがない。今季も5月に長い休みがあった。エースと目されたカイル・デービスは完全に期待を裏切った。

昨年同様二桁勝利は2人いるが、エースと呼べるような信頼感のある投手は出なかった。それだけに来季の見通しは立てにくい。メキシコ出身のルイス・メンド―サが最終盤に上がってきて2試合ともQSをマークしたのが多少とも注目される。

セットアッパーではアーロン・クロウという速球派のルーキーが出てきた。元は先発だが救援に転向。8月以降は打ち込まれたが、大いに期待ができそうだ。クローザーのホアキム・ソリアは数字をかなり悪化させた。今季55試合以上投げると2012年は年俸600万ドルというオプション契約を結んでいるが、クロウの成長如何では契約ごと転売されることもあるだろう。

5月から出てきた2年目のグレッグ・ホランドもセットアッパーとして期待できよう。

このチームは毎年オフにバーゲンセールをするので、来季どんな選手が残っているか見えにくいが、攻撃陣が充実してきているだけに、まともなスターターが少なくとも3枚はほしいところだ。