西武ライオンズは、本当に強いチームだと言う印象がある。ライオンズは黒い霧事件以後、球団名がころころ変わり、ペナントレースとは無縁のチームだったが、「西武」になった途端に強くなったように思った。
西武になってからの戦績

根本陸夫は「チーム立て直し」のために送り込まれたとされ、勝敗は二の次だった。私は「ほんまかいな、能力ないんと違うか」と思っていたが、後年、根本はダイエーホークスでも同じ役割をする。
根本は3年で社長になり、広岡達朗を監督に据えた。ヤクルト時代の手腕を評価したのだろう。使いにくい人物ではあったが、広岡は結果を出した。
その後に参謀格だった森が座った。この時期は全くの無敵だった。歯が立たないという感じがした。
1989年に3位になったときに堤義明オーナーから「やりたいんなら、おやりなさい」と言われたという報道がされ、西武と言う企業のおかしな部分がクローズアップされた。
西武では、堤にお茶を持って行った女性秘書に床にひれ伏させて、土下座のようなお辞儀をさせるという噂が立ったのもこのころだ。
今の猪瀬直樹都知事は、この西武、堤一族の歴史を書いて、世の中に出たのだった。


1993年には根本陸夫はダイエーに転じた。以後、西武は生え抜き選手上がりを中心に監督に据えていた。
一時期の強さはなかったが、球団の基礎がしっかりしていたためか、常に優勝を狙える球団であり続けた。
この間、2005年には堤義明は証券取引法違反で逮捕され、グループの実権を失う。
今、西武は銀行マン上がりの経営者と米サーベラスが実権を争っているが、経営そのものは強固ではある。
親会社の経営がしっかりしているから、あまりスキャンダルや内紛が起こらない。監督のシーズン途中での交代は一度もない。
監督別の勝敗



こうしてみると全盛期は広岡、森の時代だと言うことが分かる。
伊東、渡辺両監督は、成績がよく似ている。
もっと弱いチームなら、さらに長期政権になってもおかしくないが、常勝西武の監督としては物足りないと言うことだろう。
今年の最終盤の追い込みは実に見事だったが、総合的には健全な判断かも知れない。この成績なら、渡辺久信の経歴に傷はつかない。伊東勤のように再度起用される可能性もあろう。
またぞろ伊原春樹の名前が出ているが、若返りを図るべきだろう。44歳の潮崎哲也の方が良いように思う。
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根本は3年で社長になり、広岡達朗を監督に据えた。ヤクルト時代の手腕を評価したのだろう。使いにくい人物ではあったが、広岡は結果を出した。
その後に参謀格だった森が座った。この時期は全くの無敵だった。歯が立たないという感じがした。
1989年に3位になったときに堤義明オーナーから「やりたいんなら、おやりなさい」と言われたという報道がされ、西武と言う企業のおかしな部分がクローズアップされた。
西武では、堤にお茶を持って行った女性秘書に床にひれ伏させて、土下座のようなお辞儀をさせるという噂が立ったのもこのころだ。
今の猪瀬直樹都知事は、この西武、堤一族の歴史を書いて、世の中に出たのだった。
1993年には根本陸夫はダイエーに転じた。以後、西武は生え抜き選手上がりを中心に監督に据えていた。
一時期の強さはなかったが、球団の基礎がしっかりしていたためか、常に優勝を狙える球団であり続けた。
この間、2005年には堤義明は証券取引法違反で逮捕され、グループの実権を失う。
今、西武は銀行マン上がりの経営者と米サーベラスが実権を争っているが、経営そのものは強固ではある。
親会社の経営がしっかりしているから、あまりスキャンダルや内紛が起こらない。監督のシーズン途中での交代は一度もない。
監督別の勝敗

こうしてみると全盛期は広岡、森の時代だと言うことが分かる。
伊東、渡辺両監督は、成績がよく似ている。
もっと弱いチームなら、さらに長期政権になってもおかしくないが、常勝西武の監督としては物足りないと言うことだろう。
今年の最終盤の追い込みは実に見事だったが、総合的には健全な判断かも知れない。この成績なら、渡辺久信の経歴に傷はつかない。伊東勤のように再度起用される可能性もあろう。
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コメント
コメント一覧
もう少し経験を積んでほしいとの思いではないでしょうか
それとは別に西武の監督は 広岡森→東尾→伊原伊東→渡辺 と
鬼軍曹タイプの監督と兄貴分タイプの監督を交互に起用することで
チームの雰囲気を保ってきた面があるので
伊原の再起用はその傾向に合わせると妥当なのかなと思いますね
伊原で数年ビシっと引き締めた後潮崎が監督というのが既定路線では
ところで、今年は西武は外野から大きく揺さぶられた年でもありました。サーベラス問題は、ライオンズファンの心にも暗い影を落としたはず。それを払拭するような136試合目からの8連勝は、楽天ファンの立場からいえば、見ていて本当に手ごわいものを感じました。
それにしても、森西武時代の主力が、西武、ロッテ、ソフトバンクで監督を務めているのですから、凄いことです。石毛氏も既に監督経験ありますし、解説者、コーチとして活躍している方々も多い。
いかにこの時期の西武が強かったか?を、今なお改めて証明しているように感じます。
60年代までの巨人に匹敵する人材の宝庫ですね。
プロ野球を見始めたころが、ちょうど西武の黄金期と重なるので、今でも印象は強烈ですね。今でこそ中日ファンですが、当時の私のアイドルは秋山だったくらいですから。
あと、人材の宝庫という話が出ましたが、監督だけではなく、コーチとしても主役、脇役問わずに多数輩出しています。それも、OBとしての「情実採用」だけではなく、西武以外の他球団でも活躍している人が多いように思います。
kazkさん
「世に出る」はkazkさんが指摘しているような処女作の意味合いもありますが、出世する、広く知られるようになるの意味合いもあります。広尾さんがここで使っているのは、後者です。
大宅壮一ノンフィクション賞を取ったことで、広く世間に知られるようになったようですし、間違ってはいないと思います。
猪瀬さんは、オンタイムでずっと読んできましたが、『天皇の影法師』よりも一連の西武ものでのインパクトの方が大きかったように思います。全5段の広告も良く出ていましたし。
このあたりは、定説になっているとは思わないのですが。
見る人は皆見てました。ご参考まで。
伊東勤前々監督のときは 公式戦の最終戦にセレモニーも花束もなく そうとう頭にきたと報道されていましたが。。
「当たり前のことを当たり前にやる」ことが徹底されていたからでした。
例えば「無死2塁なら4番打者でもセカンドゴロならOK」とか
「4番でも試合終盤ならまず出塁を狙う」とか。
今の西武も確かに弱くはないですが、あまりにも嫌らしさが足りません。
もちろん当時と比べ選手のクオリティが不足しているのは分かります。
しかし、ホームラン打てとか完投しろというのではなく、
いやらしさを与える野球なら少し劣る選手でもできるはずです。
森時代だって選手全員が超一流だったわけではないのですから。
伊原になるのか誰になるのか知りませんが、
次の監督にはここまでの指導者ができなかった野球偏差値の
高いプレーを徹底してくれるよう望みたいところです。
という方針は大量点を取らなくても投手陣がリードを守りきれたり、4番が打たなくても他の打者で点を取ったりすることが可能な「強いチーム」にのみ許される(有効である)「ぜいたく品」ではないでしょうか。
黄金期のような圧倒的な戦力を持つことは望めない以上、そこは目指すべきところではないように思います。
森監督が横浜で散々だったのはそうした「ぜいたく品」を普遍的に「良い」作戦だと勘違いしてしまったせいだという側面はないでしょうか。
なので、私は伊原監督に(なったとしたら)全く期待はしていません。ええと、なんというか、そういう「勘違い」にまみれた人なので。
このブログはいつも見させていただいてましたが、初めての投稿が何か偉そうですいません
猪瀬直樹談義になりそうですが、私は「昭和16年」感心しなかったんですよ。
猪瀬氏の公式サイトのプロフィールは
http://www.inose.gr.jp/profile/
「作家。1946年、長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞」という書き出しで始まっています。
恐らく本人も、「ミカドの肖像」で世に出たと捉えているのでしょうね。
ずいぶん昔に酒席でご一緒しましたが、俺は皇室とプリンスホテルで土方から抜け出したんだ、といっておられました。
すんごいお行儀の悪い人で、総理大臣の取材で、ペンで指さしながら「要するに、あんたは何が言いたいんだ」と言ったことは有名です。
ご意見ありがとうございます。これからもお付き合いください。
ですが、「ミスしたって打って取り返せばええやん」という中島裕之を代表とする当時の若手と合わず、フロントは「陰気で選手を萎縮させている」との評判で若いファンに好かれていない伊東をクビにし、華のある選手達の野球観をコンセプトにして、それに合致する渡辺久を監督としました。
で、一年目はうまくいきましたが、その後は崩れだしたら止まらない勢い任せのチームの弱点を露呈。
同じようなミスをやらかして試合を落とすことを繰り返し、チームが悪循環をはじめると、ミスを減らす野球という発想が乏しいため、もう負の連鎖が止められず立て直しに非常に時間がかかる。
結局は「勢いが戻るのを待って」反撃するしかなくなり、しかし失ったものは取り返せず、残念な結果に終わるこの数シーズンでした。
渡辺監督の手腕云々もあるでしょうが、そもそもチームコンセプトが「安定した強さ」の対極にあるものですから、結果がそうなるのは当然だと思わざるをえません。
私も届かにゃい様と同じく、次の監督には野球偏差値の高い選手の育成を望んでいます。
しかし問題なのは、球場に足を運んでいるファンがそういった野球を望んでいなさそうな事なんですよね。
強くても客が入らなかった頃の嫌な記憶が、いまだに球団を縛っているのではないかと思っています。
一番いいのは、勢いのある若い選手を主に据えつつ、チームが苦境に陥った時に締めてくれる野球の上手いベテランをバランスよく戦力にすることなんですよね、どちらかに偏るのではなく。
私は、人間が古いのか、コーチから監督になって、またそのあとコーチに。(でまた監督)というのがどぉーも??(好き嫌いの問題)
いや、やっぱ監督は御大将よ。
最低限のプレーさえやってくれたらいいと思います。
平均年齢が低いチームですから、変に構えたらよくないですし。
バレンティン、ブランコ、村田と今年の4番はアベレージも残す
タイプが上位を占めましたが、来年万全であれば4番を打つであろう
おかわり中村はやはりどうしてもここの部分では劣ってしまいがち。
できれば4番に確実性も兼ね備えた外国人を入れて
おかわり浅村と続けば恐怖の打線になるのですが・・・
カーターやスピリーなんかに小銭使ってる場合じゃなかったですよ。
伊東さんはライオンズの監督を辞任した時に二度とライオンズのユニフォーム着ないと誓ったそうですが。
>猪瀬直樹
「昭和16年夏の敗戦」が最高傑作と思うのですが。結果が出ているのに無視した挙句が国土丸焼けですから。
ま、政治家猪瀬はお話にならないですが。大島なんてどうでもよかったんですね。
>dadaさん
どこもそう、CSで負けてるのに引退試合を過ぎても出てきてホームラン打ったらグラウンド2周って、騒ぎに来てるだけなんでしょう。