上原の陰に隠れているが、田澤純一も厳しいポストシーズンを戦ってきた。
ファレル監督が素晴らしいのは、田澤、上原など救援投手ごとに明確なミッションを与えたことだろう。
ワールドシリーズの戦い

田澤は常に、7回以降の「ピンチ」にスポット投入された。
リーグ優勝決定シリーズ以降は最も危険な打者と対峙した。
リーグ優勝決定シリーズではミゲル・カブレラ。ワールドシリーズではマット・ホリデーである。
田澤は150km/h超の速球で圧倒し、フォークを交えながら打者を退けた。
ホリデーとは3回対戦し、ゲーム3では無死一二塁から二塁打を打たれたが、他の2回の機会は抑えた
端的に言えば、三振を奪うことを求められていたのだ。
球種ごとの結果を見てみよう。



ストライク%は56.8%。田澤はシーズン中は65%を超しているから制球が良かったとは言えない。
ただ球のキレで空振りを奪い、球威で凡退させていたと言えるだろう。
しびれる場面に仁王立ちして火消をする田澤はなかなか格好が良かった。一人前のセットアッパーになったと思った。
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端的に言えば、三振を奪うことを求められていたのだ。
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ストライク%は56.8%。田澤はシーズン中は65%を超しているから制球が良かったとは言えない。
ただ球のキレで空振りを奪い、球威で凡退させていたと言えるだろう。
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コメント
コメント一覧
トミー・ジョン手術を受けてもあれだけのボールが投げられるのは、リハビリがよかったからかそれとも若かったからなのか。松坂と比較してしまいます。
ところで話はかわりますが、昨日のG西村はひどかったですね。田澤が「火消」なら西村は「火付け」に燃料投入の「ガソリンマン」でした。
(と書いてから、ラッキーの救援登板があったなと思い出しました)
短期決戦における先発投手の救援起用、個人的にはあまりうまく行かない印象がありますが、どうなんでしょうね。
昨日の則本は追いつかれましたし、CSファイナルの田中も、ちょっともたつきました。
遠い記憶を呼び戻すと、97年のワールドシリーズ第7戦、延長で登板したチャールズ・ネイギーがサヨナラ負けを喫した、なんてこともありました。
本論と関係ない話になり、申し訳ございません。
先発予定日の間にある「スローイング・デー」にブルペンで投げる代わりに、球数を限定してリリーフ登板する事は、ポストシーズンではこれまでもいろいろな監督がやってきましたし、あの日もワークマンが使えないということで、ファレル監督も試合前にラッキー投入の可能性を示唆していたので、某監督のような思いつき作戦とは違うと思います。
それが、涌井とは立場逆転だけでなく、世界のTAZAWAです。
これを期に「田澤ルール」を撤廃してくれないかな、NPB。
上原が引退して、田澤が後継クローザーというのが理想です。
Gファンですがさんの「ガソリン投入マン」には、久々に大爆笑でした。
私も昨日は「火だるマンけんちゃん」とか言っていましたが、ガソリンの方が面白いです。
>エンジョイベースボール様
>これを期に「田澤ルール」を撤廃してくれないかな、NPB。
このまま何年もMLBで大活躍し、たっぷり実績をつくったのち、彼自身がNPBでプレーしたい旨の声明を出した時点で、世間的にはようやく陽の目を見るのではないでしょうか。
おそらく田澤ルールの存在をまともに知った一般市民からはNPBの狭量な態度に対して非難轟々だと思われます。それこそみのもんたに対するバッシング並みでしょう。その時、初めて事態が動きそうな気がします。
また田澤問題に対して、消極的な「排除ルール」の設定しか出来ないNPBに、ファンが何を感じるだろうか?
球界・オーナーの頭の中は、未来の長期的ビジネス戦略より、目先のカネ。MLB間の新ポスティング・ルールの設定でいっぱいである。
今後、高野連未加入の選手がMLBに直接加入するケースも含めて、田澤問題がNPBに投げかける課題は大きいですね。
ということはその辺りの相性データは収集済だったということでしょうか。スコアラーも良い仕事しています。
とはいえ、実際にマウンドに上がって目を見張る勝負を続けていた田澤投手が一番いい仕事しているわけですが。
こういう勝負を松坂大輔には期待していたんだけどなぁ………