球場でネットのアクセスが見つけられなかったので、更新は夜になる。日本の方が1時間遅いし、球場からのアクセスも良くないので日付線をまたいでのアップにあることをお許し願いたい。2試合とも非常に面白かった。まずは昼の三星対ボローニャ
三星はほぼフルメンバーに近い。ボローニャもインファンテ、ジーグラー、アメリカ籍のノスティなど主力がそろっている。

端的に言えば、イタリアは「弱者の野球」をきっちりとやった。大振りをせず、球に逆らわずにシャープに振る。2回には四球のバグリオをボシェリのタイムリーで返して先取点。
裏にブレビンズが犠飛で帰って同点にされる。
5回には1番丁亨植が盗塁、これを朴漢伊が返してリードされるが、7回に7番代打エルミニが二塁打、サバテンが安打で続き、ドミニコのタイムリーで同点に追いついた。
三星は大きく動揺した。

ボローニャは、右打者がすべて右に打っていた。シャープな振りで三星を上回る安打。
韓国側の守備は右打者になると一二塁間が大きく開く。これは母国の野球では、あまり流し打ちをする打者はいないからだろう。
イタリアはいとも簡単に安打を打っていた。
しかし塁上をにぎわす走者があまり帰らなかった。そこからの攻めがやや単調。7回は1点を取ってから1番のインファンテが右翼へ大飛球を放ったが朴漢伊に好捕され、併殺に終わった。これが惜しかった。
三星はボローニャのブレビンス、クレパルディを打ちあぐんだ。制球はそれほどよくないのだが、球が低めに集まっていたのだ。
焦りが見えた三星。それを救ったのは李承燁。NPB時代から私はこの打者が大好きだった。
「一振りで決める」集中力がすごいと思っていた。
今日も三番手の左腕オベルトには、フルスイングの空振り二つの後変化球を見極めて、フルカウントから右翼へ3ランを放った。
オベルトは、いわゆる「担ぎ投げ」で、前2人の投手に比べて明らかに見劣りはしたが、それにしてもすごい一撃だった。

それまで賑やかに声援を送っていたイタリア選手の奥さんたちも黙ってしまった。


私はJ-SPORTSのコラムで戦力分析をしているが、これを作成しているとき、日本も含めて戦力的には大差ないなという印象を持った。
早くも1戦目にしてそれが証明されたわけだ。
この試合でいえば、イタリアにはスンヨプがいなかった。勝敗を分けたのはそれだけだ。
韓国の先発白正鉉は平凡。NPBには通用しないだろう。このチームは抑えでもっている。これからも救援投手の出番は多そうだ。
イタリアは無失策。もうヨーロッパは野球後進地域ではないのだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。


「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。


広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。


クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ 救援投手陣


端的に言えば、イタリアは「弱者の野球」をきっちりとやった。大振りをせず、球に逆らわずにシャープに振る。2回には四球のバグリオをボシェリのタイムリーで返して先取点。
裏にブレビンズが犠飛で帰って同点にされる。
5回には1番丁亨植が盗塁、これを朴漢伊が返してリードされるが、7回に7番代打エルミニが二塁打、サバテンが安打で続き、ドミニコのタイムリーで同点に追いついた。
三星は大きく動揺した。

ボローニャは、右打者がすべて右に打っていた。シャープな振りで三星を上回る安打。
韓国側の守備は右打者になると一二塁間が大きく開く。これは母国の野球では、あまり流し打ちをする打者はいないからだろう。
イタリアはいとも簡単に安打を打っていた。
しかし塁上をにぎわす走者があまり帰らなかった。そこからの攻めがやや単調。7回は1点を取ってから1番のインファンテが右翼へ大飛球を放ったが朴漢伊に好捕され、併殺に終わった。これが惜しかった。
三星はボローニャのブレビンス、クレパルディを打ちあぐんだ。制球はそれほどよくないのだが、球が低めに集まっていたのだ。
焦りが見えた三星。それを救ったのは李承燁。NPB時代から私はこの打者が大好きだった。
「一振りで決める」集中力がすごいと思っていた。
今日も三番手の左腕オベルトには、フルスイングの空振り二つの後変化球を見極めて、フルカウントから右翼へ3ランを放った。
オベルトは、いわゆる「担ぎ投げ」で、前2人の投手に比べて明らかに見劣りはしたが、それにしてもすごい一撃だった。

それまで賑やかに声援を送っていたイタリア選手の奥さんたちも黙ってしまった。
私はJ-SPORTSのコラムで戦力分析をしているが、これを作成しているとき、日本も含めて戦力的には大差ないなという印象を持った。
早くも1戦目にしてそれが証明されたわけだ。
この試合でいえば、イタリアにはスンヨプがいなかった。勝敗を分けたのはそれだけだ。
韓国の先発白正鉉は平凡。NPBには通用しないだろう。このチームは抑えでもっている。これからも救援投手の出番は多そうだ。
イタリアは無失策。もうヨーロッパは野球後進地域ではないのだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。
「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。
広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ 救援投手陣

コメント
コメント一覧
はじめはアジア大会なのに何でイタリア!?と思いましたが、当たりましたね。WBCのブラジル戦のときもそうでしたが、自国のリーグ戦以外のゲームもこんなに面白いんだなと。
と、言うかイタリア(とオランダ)が欧州ではずば抜けて
野球の認知度があるのです。
確かスポナビでオランダサッカーの記事を書いておられる
中田徹さんだったと思いますが
欧州の公園でキャッチボールをしてるとほとんどの国では
「それは一帯何だ?」という反応をされるが
オランダやイタリアでは「あ、野球やってるな」
と見られるとのことでした。
ちなみに、オランダサッカーでは劣勢時に局面打開を図って
出す交代選手を「ピンチヒッター」と呼ぶようです。
>それを救ったのは李承燁。NPB時代から私はこの打者が大好きだった。
ロッテ時代、QVCまでロッテ対横浜を観戦しに行った際に見た
横浜吉見から放ったバックスクリーンに飛び込む弾道は
それはそれは綺麗でした。
敵ながら惚れ惚れする打球だったのを思い出します。
> 敵ながら惚れ惚れする打球だったのを思い出します。
広尾さん、届かにゃいさん 私も同感です。
韓国での56本塁打はしっかりとした技術の裏付けがあるものでした。
私はスンちゃんが巨人時代にドームで放った本塁打を見せてもらいました。「イギョーラ イスンヨブ!」
スンヨプは一塁のボール回しもかっこいいんですよ!昨日はDHでしたが。
かつてのイタリアのサッカーは、守りを固めてカウンターを狙う「カテナチオ」が主流でしたが、野球でもカテナチオ的気質なのでしょうか。