スタメンが発表されて、慌ててしまった。え、阿部が2番?中川って誰だ?3番の赤見内って何?わし見ないぞ!あ、銀次の事か!柴川さんに怒られる。
要するにAJ、マギー、藤田、松井稼を外して、その選手の打順にポジションに見合った選手を当てはめただけ。これって一種の「殿様オーダー」ではないのか。

嘗めていたわけではないだろうが、楽天は飛車角桂馬香車落ちだった。

試合前の星野さんは至極ご機嫌だった。

hoshino


rakuten-Gidai


義大のグリーンは今季3勝3敗、シーズン後半に投げただけだ。おそらく一番調子が良かったのだろう。
193センチの長身だが球は140キロ出るか出ないか。しかし非常に制球力が良い。そして直球が動いている。

楽天はいつでも捕まえられるとばかりに積極的に打って出たが、凡打と三振の山を築いた。決定力のない打線だけに、芸がない攻撃を繰り返すうちに悪い流れに陥るのではないかと思ったが、案の定、6回、楽天先発で、安打を打たれながらも何とか抑えていた辛島が捕まった。
辛島は5回1死一塁で8番の陽冠威に左翼線を抜く二塁打を打たれてから急に委縮したようで、ストライクが入らなくなったのだ。

4番の林益全を三振に取ったところで福山に交代。しかしこの福山が鄭兆行に左前打を許して先制された。この後も歩かせたが、なんとか後続を断った。

裏、楽天は先頭の阿部が内野安打で出たが、返せず。いよいよ焦りが募る。

7回、枡田の安打を足がかりに何とかグリーンから1点をもぎ取る。

8回、グリーンから陽建福に投手交代。台湾は投手陣に見るべき人がいない。今年のCPBLの主要タイトルは外国人が奪っている。特に救援投手はぐっと落ちるのだ。

1死後銀次の当たりを二塁林宗男が失策。そして中川の当たりは遊撃林瑋恩の前で大きく跳ねるイレギュラー。「台湾のグランドは悪い」とNPB関係者が口々に言っていたが、自国の足を引っ張った。

ここから堰を切ったように安打が続き一挙5得点。嶋の安打が出ると、バックネット裏を除いてほぼ満員の観客がぞろぞろ帰って行った。

最後は小山伸一郎が速球で締めてゲームセット。これは小気味よかった。



星野監督は肝が冷えたはずだ。

義大打線はイタリアとは異なり何も考えずに引っ張っていたが、振りは鋭く、楽天投手陣の球を楽々と左前に持っていった。それくらいの打力はあるのだ。

台湾勢では恐らく義大よりも統一の方が手ごわい。また、恐らく、オーストラリアの方がイタリアよりも強い。つまり、どの相手にも気が抜けないということだ。

これからが面白くなった。

夜、カメラ不調 良い写真が撮れませんでした

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