負けそうな気配は全くなかったが、予想外に打ちこまれ、予想外に打てなかったという感じだ。
先発は永井、捕手は嶋ではなく小関。スタメンで今季のレギュラー格は岡嶋、銀次、枡田、聖澤の4人だけ。
これまでの大雑把なキャンベラの試合運びを見ていれば、それでも大丈夫とは思えた。

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楽天は2回に中川の安打を皮切りに3点を先制。

キャンベラ打線は、永井の緩急に全くタイミングが合わない。スライダーで面白いように空振りが奪えていた。

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3回にも阿部の四球を足がかりに1点。4回、二死から聖澤に二塁打が出るとお役御免。「ヒットを打ったら下がって良し」みたいな指令が出ていたのだろう。

5回にも四球に右翼の失策が絡んで1点。
こりゃ、昨日に続きコールドゲームかと思ったが、なんとその裏、永井が1死から5安打を浴びるのだ。キャンベラ打線は変化球を捨てて速球一本に絞った。また配球が単調になったのだろう。捕手の小関の経験不足か。
3点が入ったが、永井はここまで投げ切って降板。

以後、長谷部、小山伸一朗が投げたが、キャンベラ打線は手も足も出なかった。



キャンベラは先発モタのあと、小刻みに投手を出した。投手の虫干しという感じだった。ワイズは制球が良かったが、他の投手はボールが散らばり、レベルが低かった。

しかし、楽天はそんな投手陣から追加点を1点しか奪えなかったのだ。

MLBほどではないが、NPBの選手は、一般人とはかけ離れた年俸をもらっている。これに対し、ABL(オーストラリア野球リーグ)の選手たちは、プロとはいってもMLBのマイナー扱い。年俸で生活できる選手はいない。

ステイタスは、月とすっぽんほど違うはずだが、結果的に好勝負になってしまう。
NPBの野球は、カサにかかって攻めることをせず、相手に対応して慎重に攻めるからこうなるのかもしれないが、野球というスポーツの面白さがここに表れていると思った。

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