巨人ファンだったことは一瞬たりともない私だが、巨人がNPBで最も記録を大切にしている球団であることは認めざるを得ない。
公式サイトには、在籍選手のライフタイムの成績が掲載されている。これは他球団も同じなのだが、巨人は歴代の名選手、監督の記録、背番号の変遷などがきっちりと整理され、表示されている。さらに、巨人に1試合でも在籍した選手の通算記録がすべて網羅されているのだ。これはNPBの公式サイトにもないデータだ。

例えば阪神タイガースの公式サイト。年表式のタイガースヒストリー、ユニフォームの変遷、ドラフトの結果など貴重な記録はあるにはあるが、肝心の在籍選手の通算記録はない。

中日の公式サイト。最近のドラフト情報や表彰の記録があるのみ。
ソフトバンクホークスも、ユニフォームやドラフトの記録、年表などがあるのみ。

もちろん、多くのファンは今のチームのことが知りたくてサイトを開く。選手のプロフィールや応援歌、グッズなどに興味があるのだろう。

そうしたユーザーニーズに応えるのが公式サイトの役割ではあろうが、同時に公式サイトには、他のサイトでは見られないディープな歴史、記録が公開されてしかるべきだと思うのだが。

過去にどんな選手が在籍していて、どんな数字を挙げたか、は最も基本的な記録だと思う。MLBのように球団のサイトをMLB機構が一括して管理するようになれば、記録関係も一本化されるのだが、現状は、各球団の歴史や記録に対する扱いはばらばらである。

印刷物としての公式ガイドブックに至っては、巨人の冊子は圧勝である。B5判510ページの分厚い冊子に巨人の歴史がびっしりと書かれている。これは2009年版に「MEDIA GUIDE」と書かれているようにプレス向けの冊子のようだが、一般にも販売されている。しかも525円というお値打ち価格だ。

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全部調べたわけではないが、この冊子に相当するものをしっかり発刊している球団はないと思う。A4サイズの雑誌形式でスター選手のプロフィールを記したものが一般的だ。

記録だけが野球ではない。しかし、本家本元の公式サイトや冊子が歴史の積み重なりである「記録」をおざなりにするのはどうか、と思う。ファンのサイトでチームごとの選手記録を詳しく追いかけているものは結構ある。ディープなファンは過去の選手の活躍のあとも知りたいのだ。
そのニーズは十分にあると思うのだが。

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