最強を誇った投手陣は、早くもほころびが見えた。
投手成績 2012年との対比 DIPSの昨年対比を枠外に%でつけた。えんじ色は規定投球回数以上。

4本柱に菅野を加えて、無敵の投手陣が出来上がると思われたが、そうはうまくはいかなかった。
ホールトンが故障もあって、規定投球回数に達せず。杉内は例によって、戦線離脱した時期があり、成績も下落。内海も内容的によくなかった。
DIPSだけを見れば、澤村はほぼ同じ水準を維持したと言えるのだが、ERA58に対して、RSAが2.67しかないと言う極端な不運のために、勝ち星が伸びなかった。
このため、先発から中継ぎに転向させられた。中継ぎでは力を発揮したが、数字的にはその必要はなかったように思われた。
この投手陣に上積みしたのは菅野だった。内容的にはすべての先輩投手を上回っている。
この純増が無ければ、巨人はもっと苦労したと思われる。


救援陣は、質的には阪神よりも上だった。
山口、マシソン、西村と言う「勝利のストーリー」は、完ぺきに近い成績。3人で48セーブ、98ホールドは驚異的だ。
ただし、他の救援投手は成績を下落させた。青木の加入がプラス要素だったが、数的にはやや心もとない。
投手陣では、若手の底上げが必要となろう。期待を裏切った宮國、江柄子、高木京、高木康らの成長が期待されるところ。
もっとも巨人は、大竹寛など他球団から抜いて補強を完了させるのだろうが。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ、先発救援投手陣


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このため、先発から中継ぎに転向させられた。中継ぎでは力を発揮したが、数字的にはその必要はなかったように思われた。
この投手陣に上積みしたのは菅野だった。内容的にはすべての先輩投手を上回っている。
この純増が無ければ、巨人はもっと苦労したと思われる。
救援陣は、質的には阪神よりも上だった。
山口、マシソン、西村と言う「勝利のストーリー」は、完ぺきに近い成績。3人で48セーブ、98ホールドは驚異的だ。
ただし、他の救援投手は成績を下落させた。青木の加入がプラス要素だったが、数的にはやや心もとない。
投手陣では、若手の底上げが必要となろう。期待を裏切った宮國、江柄子、高木京、高木康らの成長が期待されるところ。
もっとも巨人は、大竹寛など他球団から抜いて補強を完了させるのだろうが。
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コメント
コメント一覧
来年も現状が続くならそれは不調ではなく衰えと判断されます。
あとは無敵でしょう。
育成での再契約かとは思いますが、早期の復帰は厳しそうです。
個人的には、今村と笠原の成長に期待しています。
澤村は球数の多さとテンポの悪さで好投している印象が余り無かったので、投球内容の数字は13勝を挙げた菅野と互角だったというのはちょっと驚きです。味方の攻守のリズムを崩しがちだったのも5勝止まりだった一因かも。
先発陣の再強化策として大竹の加入も決定したけど、頭数は割と揃っている若手のステップアップが最大のポイントになりそうです。
同感です。今年の夏、森繁和さんにお話を伺った時も、同じことを言っておられました。
勝ち星なんて援護に左右されるもので先発を評価するのが理解できないです
澤村に見切りをつけた可能性もあります。菅野は案外技巧派で、澤村はちぎって投げたらいいんだろで単調になって打たれてしまう訳ですか。そのうちトレード要員になりそうな気がします。
高木康成は故障による育成契約のはずです。脇谷と同じパターンでしょう。
これは投手自身の問題もありますが、特にセリーグにおける、昨今の継投重視のトレンドによる影響が大きいですね。セリーグでもDHを導入すれば、少しは変わるんでしょうけど。
また、一覧表を見させてもらって感じたことは、チーム力というのは放っておくと目減りしていくんだなということです。伸び盛りの若者ばかりを揃えたチームならともかく、基本的には継続した補強を行わないとチーム力は維持できないんだろうと思います。
そういった投手が、ステータスや収入を求めて国内球団へ移籍するというケースは減少し、その中でやりくりするとなると継投重視となるのでしょう。
エンターテイメントとして面白いとは思えませんが。