NPBの公式サイトの球団の紹介順が変わると、今年も押し詰まったなと思う。巨人から楽天に変わったのだ。昨日、自由契約選手の公示があった。
プロ野球選手がチームを離れるには、自由契約、任意引退、FA、ポスティング、トレードがある。

自由契約とは、毎年11月末に出される各球団の保留選手リストから漏れた選手。どの球団とも自由に契約できるようになることだ。
原則として自由契約は来季の保留選手リストとともに12月に発表される。
また、この時期までに球団がリストから外した選手は他球団に「ウェーバー公示」され、どの球団も獲得の意思を示さなかった場合に自由契約となる。ほとんどが外国人選手だ。

任意引退は、本人が「引退する」と表明し、球団もこれを認めることだ。任意引退した選手が現役に復帰するときはもとの球団にしか戻れない。任意引退することで、球団とのつながりを保持できる。

FAは、入団して8シーズン(海外FAは9年)が経過し、その間に1160日以上1軍登録された選手が、他球団と自由に契約できるようになること。
ポスティングは、選手と球団が合意して、FA前に海外移籍が認められること。今、このシステムは失効している。

トレードは他球団との間で、選手や金銭と見返りに移籍が決まることだ。

戦力外通告は、こうした区別とは別だ。球団が「君とは来季契約しない」と通告することだ。現役を続行したい選手は自由契約になるし、引退する選手は任意引退となる。

今季の自=自由契約と引=任意引退選手、自Wは、ウェーバー公示を経ての自由契約。
打者 68人いる。通算成績。

FA-2013-H


引退する選手の多くは、功成り名遂げた名選手だ。しかし前田智徳は自由契約だ。



自由契約には「戦力外」の選手が多いが、外国人選手など契約面で折り合わなかった選手も含まれる。
西武のヘルマン、オリックスの李大浩、バルディリス、DeNAのモーガンなどがそれにあたる。中日の井端もこのケースか。

実力が衰えて戦力外となり、なおも現役続行を目指す選手には、巨人の谷佳知、DeNAのラミレス、森本などがいる。

どちらともつかない選手、そして一度も一軍に上がらないで自由契約になった選手。同じリストにあっても境遇は様々だ。
まだ働けそうな選手もいる。

プロ球団は70人しか選手を保有できない。ドラフト指名選手や外国人選手など新しい選手を迎え入れるためには、その人数分の既存の選手を自由契約、任意引退にするか、育成選手にしなければならない。
このリストは、球団が優先順位で契約する選手を決めていき、そこから漏れた選手たちだ。

なかなか味わいがある。いかがだろうか。


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