「日刊ゲンダイの記事なんか相手にしなさんな」と言われるかもしれないが、この記事、各ニュースのランキングで上位に来ているのだ。あざといとしか言いようがない。
■日ハム・斎藤佑700万円減更改 「戦力外通告」カウントダウン

「今年の1年間があったから、野球が長くできたというふうにしたいですね」
日本ハムの斎藤佑樹(25)がこの日、札幌市内の球団事務所で契約を更改。700万円ダウンの年俸2800万円でサインし、来季への抱負を語った。
(中略)
来季はプロ4年目。これまであった「ドラフト1位」のシード権はすでに失った。
(中略)
さまざまなチェックポイントで合格点を与えられるならばともかく、そうでなければ来季限りでのトレードもあるという。交換で欲しがる球団がなければ、いきなり「戦力外通告」を受けるかもしれない。


プロ野球選手なら、誰だって成績不振が続けば、トレードの可能性も戦力外になる可能性もある。
この記事は、ただの一般論を述べただけだ。1秒も取材しなくても書ける。
しかしひとたびネットに載ってしまえば、見出しだけをちら見した人が
「ハンカチ、もう戦力外だってよ」
と思ってしまう。本人の目に触れることもあろう。
人気者になって長い斎藤佑樹には、何でもない記事かも知れないが、世間の悪意を肌身に感じていることだろう。

斎藤佑樹がふがいない投球をしているのは事実だ。それについてどれだけ辛辣な記事が書かれたとしても、甘受しなければならない・プロとしては当然である。
しかし、まだ何も決まっていない将来のことを、あたかも事実のように報道される筋合いはない。
「人の不幸は蜜の味」「水に落ちた犬は叩け」と言うが、この記事に正義はない。

今、特定秘密保護法案をめぐって、国会では激しい論戦が行われている。マスコミは、この法案の成立に大反対をする論陣を張っているが、一般の人々の反応は鈍い。

それは、メディアが必ずしも尊敬に値する存在だとはみなされていないからだ。
権力の悪事を暴く記者もいるだろうが、こうした心無い記事を書く連中もメディアの一員である。
世間に阿り、アクセスが集まるならどんなことでも書くような輩もマスコミを名乗っているのだ。

「日刊ゲンダイ」は、記者クラブ系のメディアの書かない真実を報道する週刊誌系メディアの一つだ。
しかし管見する限り、スポーツに関してバリューのある情報はほとんど発信していない。「与太記事」しか書いていない。
経営的に厳しいのかもしれないが、世間はすでにまともなメディアとは思っていないことを深刻に受け止めるべきだと思う。


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