守備成績の不備はNPBの記録面での大きな欠陥だと思うが、今季のNPBの外野手の守備成績を比べてみることにした。
UZRなどセイバー系の数字も発表されているが、根拠が確認できないので、あくまで公式記録に基づいたデータとする。
Gはその守備位置での出場試合数。POは刺殺、Aは補殺、Eは失策、DPは併殺、RFは、守備機会の多さを示す指数(PO+A+E)/G。本来は出場イニング数で割るべきだが、それが分からない。大体の目安でしかない。守備固めで入った選手などはこの数字が低くなる。A/Gは補殺数を試合で割ったもの。
NPBの記録の不備は、外野手を右翼、中堅、左翼で分けず、いっしょくたにしているのも大きい。大まかに守備位置別に分けた。しかし外野の他の守備位置を守っていたときの記録も含まれるので正確ではない。
セリーグ

右翼は荒波翔のRFGの大きさが目立つ。守備範囲が広い。その上、補殺が16とNPB最多。肩も抜群だ。
中堅は昨年に続き大島。守備範囲は最大。補殺は2位。
左翼はミレッジが良くアウトを稼いでいたことが分かる。左翼は外野では最も守備機会が少ない。和田の数字も悪くはない。
パリーグ

右翼は角中がRFG1位。補殺もパ1。大谷翔平は54試合で補殺7。これは目立つ数字だ。
しかし補殺は、キャリアの浅い外野手が増える傾向にある。
名手と言われる糸井嘉男の数字が上がらない。衰えた気配はないが。
相手走者が「こいつは鉄砲肩だから走るのをやめよう」と思ったら走らなくなる。抑止力としての「肩」はデータには表れない。
中堅は陽岱鋼が抜群。刺殺326はNPBで断トツの1位。
左翼は栗山が1位。


この数字だけでは外野手の優劣ははっきり分からないが、今のNPBの外野手のアウトラインはつかめるのではないだろうか。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1963年のパリーグ、救援投手陣

『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。


「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。


広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。


Gはその守備位置での出場試合数。POは刺殺、Aは補殺、Eは失策、DPは併殺、RFは、守備機会の多さを示す指数(PO+A+E)/G。本来は出場イニング数で割るべきだが、それが分からない。大体の目安でしかない。守備固めで入った選手などはこの数字が低くなる。A/Gは補殺数を試合で割ったもの。
NPBの記録の不備は、外野手を右翼、中堅、左翼で分けず、いっしょくたにしているのも大きい。大まかに守備位置別に分けた。しかし外野の他の守備位置を守っていたときの記録も含まれるので正確ではない。
セリーグ

右翼は荒波翔のRFGの大きさが目立つ。守備範囲が広い。その上、補殺が16とNPB最多。肩も抜群だ。
中堅は昨年に続き大島。守備範囲は最大。補殺は2位。
左翼はミレッジが良くアウトを稼いでいたことが分かる。左翼は外野では最も守備機会が少ない。和田の数字も悪くはない。
パリーグ

右翼は角中がRFG1位。補殺もパ1。大谷翔平は54試合で補殺7。これは目立つ数字だ。
しかし補殺は、キャリアの浅い外野手が増える傾向にある。
名手と言われる糸井嘉男の数字が上がらない。衰えた気配はないが。
相手走者が「こいつは鉄砲肩だから走るのをやめよう」と思ったら走らなくなる。抑止力としての「肩」はデータには表れない。
中堅は陽岱鋼が抜群。刺殺326はNPBで断トツの1位。
左翼は栗山が1位。
この数字だけでは外野手の優劣ははっきり分からないが、今のNPBの外野手のアウトラインはつかめるのではないだろうか。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1963年のパリーグ、救援投手陣

『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。
「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。
広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。
コメント
コメント一覧
主な左翼手
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-1930.html
主な中堅手
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-1930.html
主な右翼手
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-1938.html
よろしければ御参考までに。
糸井も三十路を越えて確実に選手としてのピークは過ぎ去ったと見るべきではないでしょうか。打撃でも流石という数字を残しましたが、実は、糸井の今季OPSは過去5年間のOPSランキングでは一番順位が低いんですよね。守備も私が調べたRFでも低く、なぜだろう?と思っていたのですが、序盤の右膝の故障がマイナスに作用したようです。デルタ社のUZRでも二桁近いマイナスを計上しています。
陽は2年連続センター全試合出場ですね(昨年は全イニング出場、今年は1276.1回中1265.1回担当)。守備回の多さも最多刺殺につながっているかと思います。
一方、昨年好値だった西武・秋山がドボン。144試合出場した弊害(疲労)が攻守の成績に影を落としたと考えています。
広尾さんのRF/Gだとロッテ・岡田が平凡な数字ですが、私の調べでは2.85と今季も高値を叩き出していました。今季は途中出場も多かったからでしょうか。
先発出場、途中出場の再確認はプロ野球ヌルデータさんを参考にして当たっています。両翼どちらも担当する選手がいたりすると、刺殺、補殺を振り分けるのに、かなり面倒くさいです。当該選手が出場した試合のボックススコアや一球速報を球団オフィシャルサイトで確認します。それでも分からないときはパリーグTVで該当箇所をVOD観戦するという骨の折れることをここ数年やっています...
これが予想以上の適性を見せる結果となりました。
来年はまたセンターに戻る話もあるのですが、
サードへの送球も見事なものがありますし、
このまま定着させてもよいのでは・・・とも思えます。
>相手走者が「こいつは鉄砲肩だから走るのをやめよう」と思ったら走らなくなる。抑止力としての「肩」
前半戦の中田がこの逆(?)でしたね。
強肩なのになぜか走者がホームに突っ込む突っ込む。
なので補殺がやたら増えてました。
あのまま怪我せずに後半戦も出ていたらどうなってたのか。
さすがに「抑止力」が働いたのか?