「たばとも」さんから頂いた2013年NPB選手の守備位置別のイニングのデータにもとづく守備データ。捕手。

tabatomoたばともさんデータ


守備成績はポジションによって意味するものが変わってくる。
捕手の場合、打者が三振した場合は振り逃げを除いて捕手に刺殺(PO)がつく。
つまりPOは、三振の数+捕飛になる。

補殺(A)は、捕手ゴロと盗塁を刺した場合ににつく。
捕手の能力は、主として補殺に出ると言ってよいだろう。
そこでRF9 (PO+A+E)/IP×9、RFG RF(PO+A+E)/G、RF27 RF(PO+A+E)/BF×27。に加えてA9=9回当たりの補殺 A/IP×9も加えた。
規定出場試合数(84試合以上)守備に就いた捕手と、100試合未満50試合以上の捕手のランキング。規定出場試合数以上の捕手はNPB発表の盗塁阻止率を加えた。
セリーグ

C-CL-RF


阿部のPOが多いのは、説明したように巨人の投手の奪三振数が多いから。
しかし、阿部はA9が最も高い。CS%も2位。守備力のある捕手だと言えよう。
谷繁はRF9は最低。盗塁阻止率も極めて悪いが、A9は2位。野手としての俊敏性や判断力は高いと言うことだ。
規定出場数以下では阪神の清水の数字の高さが目立つ。こと守備でいえば藤井に次ぐ捕手だと言えよう。

パリーグ

C-PL-RF


奪三振王金子のいるオリックスの伊藤光がRF9では1位。しかしA9で見れば、大野奨太が抜群だ。CS%も1位。野手としての能力は一番ではないだろうか。

嶋は補殺数がNPB1位。出場イニング数も多いが、それだけよく働いているのだ。

鶴岡がFAになったが、大野と鶴岡では守備能力では大きな開きがある。鶴岡はかなわないという意識もあったのではないだろうか。

捕手の場合守備能力に加えて「リード」という数値化がきわめて難しい項目もある。つくずく選手の評価は難しいと思う。


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