「たばとも」さんから頂いた2013年NPB選手の守備位置別のイニングのデータにもとづく守備データ。一塁手。

tabatomoたばともさんデータ


一塁手の場合、他の野手からの送球を受けるケースが圧倒的に多い。これは刺殺(PO)になる。POには一塁フライが含まれる。補殺(A)は一塁手がゴロを処理して他の野手に送るケースだ。

POは柔軟に体を動かして捕球し、走者をアウトにする能力。Aはゴロを確実に処理する能力。
一塁手は両方の能力を見てみよう。
この数字も但し書きはつく。PO、Aはゴロを打たせて取る能力の高い投手のチームの方が多くなるからだ。そのことは考慮すべきだ。

RF9 (PO+A+E)/IP×9、RFG RF(PO+A+E)/G、RF27 RF(PO+A+E)/BF×27。に加えてPO9=9回当たりの刺殺 PO/IP×9とA9=9回当たりの補殺 A/IP×9も加えた。
規定出場試合数(96試合以上)守備に就いた一塁手と、96試合未満50試合以上の一塁手のランキング。
セリーグ

1B-CL


ゴールデングラブはホセ・ロペスが受賞したが、守備率F%以外の数字は新井兄がトップだ。
PO9もA9も上。阪神の投手陣がゴロを打たせる能力が高かったことを反映してはいるだろうが、新井自身が守備範囲の広い優秀な一塁手であることは間違いないようだ。

規定試合数以下で栗原、キラの数字が高いのは、広島にゴロをたくさん処理する内野手がいることと関連性がありそうだ。

パリーグ

1B-PL




RF9では李大浩が1位。ゴロ処理能力を示すA9が高い。白熊のような体形で鈍重な印象があるが、2009年WBCでは三塁手だった。物に動じない落ち着いた選手と言う印象がある。能力は高いのだろう。
ゴールデングラブの浅村栄斗は失策が最小の3。これが評価されたか。

規定試合数以下で目立つのは細谷。この選手は一塁手と言う印象はないが井口の控えとして46試合に守りについている。
ゴロ処理能力を示すA9が高い数字。やはり遊撃手、二塁手としての能力が生きているのではないか。

NPB発表の数字ではRFGしか出ない。それで見ると細谷は最低ランクの数字だが、実際は優秀な一塁手なのだ。

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