外野の守備記録は面白い。もう少し見て行く。まずは球団別の外野手の起用、そして外野の守備能力についてみてみよう。結構な格差がある。
合計して100イニング以上守備に就いた外野手の守備成績を守備位置別にみる。チーム合計は他の外野手分も含む。合計欄のGに入っているのは起用選手数。
PO9はざっくりいえば1試合でいくつフライを取ったか。PO27は27人当たり。


tabatomoたばともさんデータ


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外野手を起用する要因は、第一に「打撃」、第二に「守備」ということになろう。

巨人は打撃を優先した起用のように思われるが、デフェンス面では絶対的な選手がおらず、苦労していることがわかる。
長野は守備範囲が狭いが、それでもまだましというところか。ボウカーも左翼としては普通だが、いかんせん打撃面で不安が残る。

阪神は左翼が頼りないことがよくわかる。不思議なことに中飛よりも右飛の方が多い。普通はあり得ない。伊藤や俊介当たりが取りに行っているのか、風によるものか。

広島は左翼手を14人も起用している。打撃と守備の折り合いがつかない感じだ。広瀬、松山、ルイスは打撃でも守備でも心もとない。

中日は優秀だ。正選手の和田、大島、平田ともにリーグトップクラス。中飛352は、巨人よりも82も多い。

DeNAは、左翼が抜群。昨年はラミレスが守っていたが、今季は見違えた。チームが5位になった一因かもしれない。右翼もレベルが高い。

ヤクルトは中堅が優秀。上田と比屋根がいるからだ。バレンティンは意外に守備は悪くない。



こうしてみてみると、左翼と右翼を掛け持ちする選手は多いが、中堅と左右翼を掛け持ちする選手は少ない。中堅は専門職とみられているようだ。


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