セイバーメトリクスでは盗塁はあまり評価されない。失敗した時の機会損失が大きいからだ。しかし、アメリカにも走り屋はいる。
盗塁企図数(盗塁SB+盗塁死CS)が10以上の選手の盗塁率ランキング。SB-CSは「走塁収支」。SB/PAは1打席当たりの盗塁。
アリーグ

盗塁率100%が二人。エスコバーとジョンソン。ロイヤルズは足を使った野球で今年久々に勝ち越した。青木を獲得したのも、こうしたスピード野球に磨きをかけたいのだろう。
盗塁王のエルズベリーの成功率も驚異的だ。こういう選手はほとんどのシングルを二塁打にする。
イチローの盗塁成功率も悪くはない。39歳と言う年齢を考えれば驚異的だ。
ナリーグ



やはり100%が三人いる。盗塁王のエリック・ヤングは.807。ジェイソン・ワースやカルロス・ゴンザレスなどスラッガーも良く走っている。
MLBは盗塁成功率がNPBよりも高い。これは走者の能力と言うよりも、バッテリーの盗塁阻止力がNPBよりも低いからだろう。クイックができない投手が大部分だ。その点は割り引くべきだろう。
ところでこの表に異能の選手が一人入っているのにお気づきか。4位のビリー・ハミルトンだ。
彼は驚異的な走塁でトッププロスペクトの評価を得てきた。
彼については明日、稿を改めて紹介する。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。


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アリーグ

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イチローの盗塁成功率も悪くはない。39歳と言う年齢を考えれば驚異的だ。
ナリーグ

やはり100%が三人いる。盗塁王のエリック・ヤングは.807。ジェイソン・ワースやカルロス・ゴンザレスなどスラッガーも良く走っている。
MLBは盗塁成功率がNPBよりも高い。これは走者の能力と言うよりも、バッテリーの盗塁阻止力がNPBよりも低いからだろう。クイックができない投手が大部分だ。その点は割り引くべきだろう。
ところでこの表に異能の選手が一人入っているのにお気づきか。4位のビリー・ハミルトンだ。
彼は驚異的な走塁でトッププロスペクトの評価を得てきた。
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コメント
コメント一覧
数が多いのにほぼ成功のエルズベリーの評価が圧勝でしょう
チーム別で見ると,直近5年間の両リーグ最強チームと思われるカージナルスとタイガースがともにリーグ最小の盗塁数.
例えばマットカーペンターの場合,ロッキーズでは5年で66盗塁をしているのにカージナルスでは5年で23 だけ.ま,これは加齢による脚力の衰えの可能性もありますが,チーム方針で盗塁を抑制しているのかもしれません.
両チームを筆頭に,プレイオフに進出しているチームの過半数(NLでは3/4)はリーグ平均以下の盗塁数なことを見ても向こうでは盗塁は「やらなくても勝てるならやらない方がいい」程度の戦術なのかもしれません.
また『摩天楼表作成症候群』か!?とニヤニヤしてたけど、
思っていたより少ないんですね。意外でした。
クリスマスイヴのつまみにさせていただきます。
盗塁企図数10以上はこれだけしかいません。
それよりも重要な観点として、僕がいま考えているのは「そもそも盗塁というのは高度な技術と恵まれた敏捷性が必要で、一部の限られた選手にしかできないのではないか」ということです。
具体的には、今年20盗塁以上を決めた選手はMLB全体でも30人しか居ないのに対して、20二塁打以上を打った選手は130人もいる。二塁打の方がはるかに難易度は低いわけです。
それならば無理して盗塁を狙うよりも、長打を打てるパワーを養った方が得点確率は高くなる、と考えるのが自然ではないかと。
盗塁は、類い希なスピードを備えた一部の選手にのみ許された、特権的なプレーではないかと考えています。そうでない者は、そもそも企図しちゃいかんよ、という事なのではないかと。