楽天の立花陽三球団社長は田中将大投手と本拠地のKスタ宮城で会談を行い、新ポスティングシステムによるメジャー移籍を容認する方針を示した。
また次期コミッショナーも年内決定の目途がついた。
会談終了後会見した立花社長は 「入団以来7年間の田中投手の貢献を評価し、三木谷浩史オーナーはメジャー挑戦の希望を容認し、ポスティングシステムの申請をすることを決定した」と語った。
楽天株式会社は12月3日に東証一部に市場変更をした上場会社だ。連結子会社である株式会社楽天野球団が、前例よりも大幅に低いポスティングフィーで、経営資源である田中将大をアメリカに譲渡するのは、グループの資産価値を損なうと株主から訴訟を起こされる可能性がある。銀行筋や関係企業にも説明をしなければならない。
楽天は先日、そのために時間がかかっていると言う説明をした。
本当のところを言えば、三木谷氏が「とらぬ狸」に諦めを付けるためにこれだけ時間がかかったと言うことだろう。
何にせよ、田中が新しいステージに進むことができるのは喜ばしい。
ポスティングは「金」の面だけを見ればNPBにも十分にメリットがある。
右肩上がりに成績を上げつづけた選手は、それにともなって年俸を上げていく必要があるが、それが企業としての球団の経営を圧迫する。
3億の選手の年俸を4億に上げても、観客動員はその分増えるわけではない。収益も利益もその分上がるわけではない。経営に余裕があれば、持ちこたえることができるだろうが、そうでない球団は経費を削減したり、他の高額年俸の選手を放出したりして、高年俸に耐えることになる。
FAで主力選手が抜けるのは、経営者としても辛いだろうが、経営面だけを見れば「一息つける」という思いもするのではないか。
ポスティングは、FAよりも早く主力選手を手放さないといけないが、ポスティングフィーが入ると言う点では、NPB球団にとって大きな利得がある。
田中将大クラスだと上限が設けられたとはいえ、20億円超、球団年俸総額の1年分に近い金が入るのだ。
しかしながらポスティングは、トップ選手をNPB球団がMLB市場に「売る」と言う印象が強い。ファンの感情も複雑だろうし、NPBがMLBの「下請け」に甘んじているような印象も強い。
私はポスティングと言う制度は今回の更新で終わりにすべきだと思う。
NPBからMLBへ人材が流出するのは、金の面だけで見れば「経済格差」があるからだ。NPB各球団は売上、利益ともに横ばいが続いている。市場が広がっていない中、選手の年俸が上がることは、経営を圧迫することにつながる。だから、選手を「売る」ことになるのだ。
NPB球団、そしてNPB全体が市場の拡大、営業収益の拡大、収益性の向上に努力をすることで日米の「経済格差」を少しでも埋める努力をすべきだ。
そして3年後の改定期には「ポスティングシステムは、もうやめよう」という提案ができるようになるべきだ。


そういう意味でも、NPBはビジネス体質に転換する努力をすべきなのだが、またもや、それにふさわしくないトップを選ぼうとしている。
セリーグ側が推す元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦コミッショナー顧問のコミッショナー就任が年内にも発表されようとしているのだ。
この人は、これまでの多くのNPBコミッショナーと同様「司法官僚」上がりだ。司法官は社会の曲直理非を糺す能力は高いだろうが「市場拡大」「収益性向上」の能力は皆無だろう。
スポーツ界は野球だけでなく「官尊民卑」の傾向が強いが、そういう「お役人様」を崇め奉って、その下で自分たちの好きなようにする体質は今後も続くのだろう。
パリーグはビジネスができる人材を、と違う候補を推していたが、パリーグ内でも候補が一本化ができない体たらくで、セリーグ側の切り崩し策に負けてしまった。
ただ、今回からNPB機構に専務理事が設置されることになった。非常勤のコミッショナーが一人でNPBを統べるのは難しいことは今回の「統一球問題」で明らかになった。コミッショナーの下に常勤のトップを置くことになったのだ。
専務理事には銀行出身者を置くことが考えられているようだ。銀行マンはビジネスマンではあるが、いろいろな得意分野がある。できれば国際マーケティングに精通した若い人材がそのポストについてほしい。
熊崎次期コミッショナーは加藤良三前コミッショナーの轍を踏むことを恐れ、恐らくは「お飾り」に徹することだろう。セリーグは相変わらずありもしない「既得権益」に固執すると思われる。
パリーグはPLMのビジネスをさらに拡大して、NPBの将来性をはっきりと示し、実績でNPBを変えていってほしい。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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楽天株式会社は12月3日に東証一部に市場変更をした上場会社だ。連結子会社である株式会社楽天野球団が、前例よりも大幅に低いポスティングフィーで、経営資源である田中将大をアメリカに譲渡するのは、グループの資産価値を損なうと株主から訴訟を起こされる可能性がある。銀行筋や関係企業にも説明をしなければならない。
楽天は先日、そのために時間がかかっていると言う説明をした。
本当のところを言えば、三木谷氏が「とらぬ狸」に諦めを付けるためにこれだけ時間がかかったと言うことだろう。
何にせよ、田中が新しいステージに進むことができるのは喜ばしい。
ポスティングは「金」の面だけを見ればNPBにも十分にメリットがある。
右肩上がりに成績を上げつづけた選手は、それにともなって年俸を上げていく必要があるが、それが企業としての球団の経営を圧迫する。
3億の選手の年俸を4億に上げても、観客動員はその分増えるわけではない。収益も利益もその分上がるわけではない。経営に余裕があれば、持ちこたえることができるだろうが、そうでない球団は経費を削減したり、他の高額年俸の選手を放出したりして、高年俸に耐えることになる。
FAで主力選手が抜けるのは、経営者としても辛いだろうが、経営面だけを見れば「一息つける」という思いもするのではないか。
ポスティングは、FAよりも早く主力選手を手放さないといけないが、ポスティングフィーが入ると言う点では、NPB球団にとって大きな利得がある。
田中将大クラスだと上限が設けられたとはいえ、20億円超、球団年俸総額の1年分に近い金が入るのだ。
しかしながらポスティングは、トップ選手をNPB球団がMLB市場に「売る」と言う印象が強い。ファンの感情も複雑だろうし、NPBがMLBの「下請け」に甘んじているような印象も強い。
私はポスティングと言う制度は今回の更新で終わりにすべきだと思う。
NPBからMLBへ人材が流出するのは、金の面だけで見れば「経済格差」があるからだ。NPB各球団は売上、利益ともに横ばいが続いている。市場が広がっていない中、選手の年俸が上がることは、経営を圧迫することにつながる。だから、選手を「売る」ことになるのだ。
NPB球団、そしてNPB全体が市場の拡大、営業収益の拡大、収益性の向上に努力をすることで日米の「経済格差」を少しでも埋める努力をすべきだ。
そして3年後の改定期には「ポスティングシステムは、もうやめよう」という提案ができるようになるべきだ。
そういう意味でも、NPBはビジネス体質に転換する努力をすべきなのだが、またもや、それにふさわしくないトップを選ぼうとしている。
セリーグ側が推す元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦コミッショナー顧問のコミッショナー就任が年内にも発表されようとしているのだ。
この人は、これまでの多くのNPBコミッショナーと同様「司法官僚」上がりだ。司法官は社会の曲直理非を糺す能力は高いだろうが「市場拡大」「収益性向上」の能力は皆無だろう。
スポーツ界は野球だけでなく「官尊民卑」の傾向が強いが、そういう「お役人様」を崇め奉って、その下で自分たちの好きなようにする体質は今後も続くのだろう。
パリーグはビジネスができる人材を、と違う候補を推していたが、パリーグ内でも候補が一本化ができない体たらくで、セリーグ側の切り崩し策に負けてしまった。
ただ、今回からNPB機構に専務理事が設置されることになった。非常勤のコミッショナーが一人でNPBを統べるのは難しいことは今回の「統一球問題」で明らかになった。コミッショナーの下に常勤のトップを置くことになったのだ。
専務理事には銀行出身者を置くことが考えられているようだ。銀行マンはビジネスマンではあるが、いろいろな得意分野がある。できれば国際マーケティングに精通した若い人材がそのポストについてほしい。
熊崎次期コミッショナーは加藤良三前コミッショナーの轍を踏むことを恐れ、恐らくは「お飾り」に徹することだろう。セリーグは相変わらずありもしない「既得権益」に固執すると思われる。
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コメント
コメント一覧
私は楽天がポスティングを受け入れないという選択はしないと思っていました。
確かに田中流出に関わって、当初よりも手に入る金額は目減りしますが、ポスティングを許可しないことによる楽天本体のイメージダウンによる株価下落の可能性から見れば、楽天球団単独の収支より大切と判断すると思っていました。
これは将棋で言うところの「形作り」というもので、負けは決まってるけど、1手負けの形にしておくことで、株主に対するアピールがしたかっただけだと思います。
楽天にとっては、自らの最大利益を企業の論理で判断した結果のポスティング容認だと思います。
もちろん、このブログで議論されたような声があったことも、楽天に本体のイメージダウンによる株価下落の心配をさせるプレッシャーになったという意味で価値があったと思います。
長文のコメントご容赦ください。
これで、ようやくファンとしても胸をなでおろし、年の瀬を迎えることができそうです。
>FAで主力選手が抜けるのは、経営者としても辛いだろうが、経営面だけを見れば「一息つける」という思いもするのではないか。
まさにそのとおりで、自身のブログにも書きましたが、楽天の来季チーム総年俸は今年から約3億増となる約25億1220万、もちろんこれは球団史上最多のペイロールになることが既に決まっていました。
ここに田中残留となると、既に報道されているように8億円ということですから、約33億。ソフトバンクのそれに匹敵する総年俸まで膨らむことを意味していました。福岡と仙台の経済圏の規模の大小、両球団の売上高の大小を考えれば、楽天イーグルスがソフトバンク、巨人になる日は、少なくとも「今」は、ありえなかったということだと思います。
それにしても、前にも書きましたけど、めでたいけど、ブロガーとしてはつらいものも・・・
広尾さん、どうするんすか?もちろん来季、田中を追いかけますよね?
ダル、岩隈、黒田、松坂、和田、で、田中。毎日1球追いかけです。できるかなあ。
まさにその通りであると思います。
具体的にどうすればよいとお考えでしょうか?
成功事例もたくさんあります。やっていないだけで。
NPBともどもパラダイムシフトが必要かと。
どこのチームで投げるのか?
どの強打者と対戦するのか?
誰と投げ合うことになるのか?
中4日の先発にどう対処するのか?
・
・
・
いやぁーこれで、オモロなってきたねぇー
年末年始にかけて酒がうまい!
とりあえず、MLB信者としては、願望が叶ってよかったな(笑
一体全体、台湾に放映権を売って、どれほどの売上があるのやら(笑
ややこしい。
台湾を馬鹿にしてはいけませんよ。すでに日本の家電メーカーが敗けているわけだから。
放映権は市場獲得の橋頭保になるでしょう。
広尾さんは来年大変ですよね。あ、ダイスケがちゃんと投げる前提ですけど。。。
やりくり生活ですね。松坂には頑張ってもらいたい。
新パセリさんはまた違う人なんで、ややこしい。
欧州はかなり迂遠、東南アジアでしょう。親日感も強いし。
コミッショナーについては、またしても期待薄な選択になってしまったのが残念です。
しかし、一方で、年俸2000万円程度とも言われているコミッショナーの待遇が、NPBの発展のために真に求められている人材を呼び込むとも思えないのです。
また、野球協約に定められているコミッショナー権限の不備も、その求められる有為な人材であるならばリーダーシップを発揮する上で必ず足かせとなることを理解しているはずです。
その結果として、結局「何もしない官僚上がり」が、某新聞社の主筆の玩具としてコミッショナー職に就くことになるのでしょうね。
本当のパセリさん
パセリもどき
新アントニオ冬木改め新パセリ
の3人がいるってこと。ややこしー!
少し前のデータですが、MLBのパド・セリグ・コミッショナーの報酬は1450万ドルらしいですね。かたや、NPBは2000万ですか・・・
大方のオーナーは、2000万くれてやるから、お飾りでいてね、というのが本音なのでしょうね。
http://tomoyasuzuki.jugem.jp/?eid=92
うんざり・・・
寝言言ってんじゃねえよ(笑
IBAFの男子の野球ランキングによれば、フィリピンは75か国中23位、タイは25位、インドネシアは39位。
フィリピンでは60年代から何度も世界大学選手権も行われていることからもわかるように、立派な球場があります。
WBCではタイ、フィリピンが予選に参加しています。いずれの国でも野球は4~5番目に盛んです。市場としては、まさにこういう新興国がターゲットになります。
MLBはオランダ、イタリア、オーストラリアでの普及活動に続きIBAFランキング17位のスペイン、24位のイギリスなどでも普及活動を続けています。
いかがでしょうか?
知らないで不用意にコメントするって恥ずかしいですね。私も気を付けよう。
>本当のところを言えば、三木谷氏が「とらぬ狸」に諦めを付けるためにこれだけ時間がかかったと言うことだろう。
これは武士の情けでいわずもがな、、ですよ。
新制度決定から1週間程しか経っていないのに。
そうでもありましょうが、今日の楽天の会見でも三木谷さんの悔しさがにじみ出てますね。
MLBが用具を提供し、グランド整備にまでお金を出しましたが、リーグ戦は今年、行われずじまい。
WBCが終わった後は休眠状態になり、アジアシリーズもチームを編成できませんでした。イタリアのボローニャが代役で出たわけです。
お金がもらえないと、なかなか頑張らない国のようですね。中国自身もオリンピックを重視していますので、五輪競技から外れた途端、支援が減ったようです。
今回のポスティング移籍決定にあたっても、MLB30球団どこでもいいですと言ってもらいたいです。
私は性格が悪いんですかね。
そうなった時のアメリカの反響を見たいです。
ご教示ありがとうございます。
中国がWBCに参加していたのは知っていたのですが。市場として魅力があるのは間違いないでしょうけどまだ先の見通しはたちませんね。
大幅なディスカウントとも言えますが、これで三木谷オーナーも
「優勝セール77%OFFの看板に偽りなしです」と胸を張って言えますからね!
いや~、良かった良かった
個人的にはナ・リーグの中継が増えてほしいのでドジャースに行ってほしい反面
他の日本人ピッチャーとの投げ合いを見たい願望もあり迷うところ
まぁ、決めるのは田中投手ですが…
田中にとって新たな出発です。
25歳だから40歳まで15年は山あり谷ありだと思いますが、MLBでプレイして燃え尽きてほしい。
我がイーグルスは来季へ向けての戦力整備とキャンプでの育成が急務ですね。
勝手な願望ですが、田中が入団契約する際は、色々な条件をMLBに突き付けてもらいたいものです。そうでもしないと楽天野球団としても腹の虫がおさまらんでしょう。一般日本人もTPPとか日米協定とかでいろいろ突き付けられてるので。
まぁMLBからすれば「そんなことでいいの?」と思うでしょうが。
例えば報道で言われているのが西海岸、それもカリフォルニア州を望んでいるのでエンゼルスが有力視と言われてますが、それならば
・トレードは原則禁止で、田中本人に拒否権がある。ただし田中が望めばカリフォルニア州内にあるチーム、オークランド・サンフランシスコ・サンディエゴ・ロサンゼルスDの4チームに限りトレードを認める
・専属の通訳とトレーナーをつける
・家族への専属英会話教師と日本語ができる運転手をつける
といったようなNPBでプレイする外国人選手が入団する際に突き付けてくるような条件を逆にMLBに代理人を使って認めさせる、ようなことを期待したいが。
う~ん、MLB側からすればたいしたことなさそうだ。
田中が喉から手が出るほど欲しいのは先発投手が崩壊して、3番手として主力級に扱う意思があるチームとなると…、西海岸だとドジャースではない。エンゼルスになるだろう。
shibakawaさんや広尾さんは田中は先発投手の何番手位で扱うチームに行くべきだと思いますか?
私は3番手ないし4番手の扱いのチームがいいと思いますが。
4番手か5番手だとMLB1年目、という意味では楽ですけど。
でも地元ファンとしては楽天に入団したからこそ高卒でいきなり1年目から開幕ローテに入ったので、MLBでも下位チームの方が必要とされる訳ですし、それに田中の加入による影響が強いと思ったので。
できれば日本人選手がいないチームがいいですね。
東海岸だとボストンは上原、ニューヨークは黒田。
中部だと北部ではシカゴに藤川、中部はカンザスに青木、南部にテキサスのダルビッシュ。
西海岸だとシアトルは岩隈、カリフォルニアには、誰もいないな。イチローがSFにトレード、の話はどうなった?
うん決まりだ。田中はカリフォルニアのチームに行くべきである!
The Eagles「Hotel California」が頭の中で流れてきそうである。
よさそうな歌だと思うが、和訳を読むとすごい歌詞だ…(汗)。
何となくナリーグに行きそうな気がします。今、ナの方が上り調子ですから。
MLBでは契約時に「あそこの球団は嫌」と言う条項を付けることがあるようですが、表立ってはまず「あそこがいい」「あそこは嫌」とは言いません。それがマナーの様です。
日米間の最大の経済格差は、放送権料だろう。
東南アジアで、野球自体やってるのは当たり前だろ(笑
問題は、野球における経済規模や競技人口が、放送権料ビジネスに結びつくレベルかどうかだ。
実際、パリーグが、台湾の放送局と契約したが、どれくらいの金額だったんだ?それを6等分したものが、NPBの経済規模に見合うものなのか?
ちょっと苦しいね。
東南アジアって、野球やってんのかよ(笑 って誰のコメントかな?
(笑 って自信なさそうに見えるからやめた方がいいでしょう。
市場開拓の段階で、採算性を口にするのは、典型的な「できない経営者」ですよ。
種まきの段階でしょう。
東南アジアは巨大な人口を持ち、中国に代わって経済発展のハブになりつつある。
経済格差がある中で、スケールメリットを獲得していく戦略になるでしょう。
右肩上がりで成長している市場では、損益分岐点は下がってくるはず。
そっち方面の仕事も少し手伝ったので、所得格差の問題はそれほど難しくはないと実感しています。
IT関連のオフショアがすでに軌道に乗っていますから、十分に可能性はあると思います。
種まきしていて、3年後に間に合うのか(笑
だいたい、野球において、海外からの収益を期待するのは無理だろう。
そもそも、MLB自体も、海外からの放送権料は大した規模ではないだろう(根拠なし)。
結局、日本と米国では、国内における放送権料が違い過ぎる。
それは、野球に限らない。他競技も同じだから、一概に、NPBの無策を責めるわけにはいかないだろう。
全くの推測になるが、その原因は、日本人と米国人の消費性向の違いだろう。余った金が、IT産業や娯楽に流れるか、貯蓄に行くのか(笑
3年後に収益改善をする方策は、海外戦略だけではないです。
PLMがやっているリーグ一括での放映権ビジネス、コンテンツビジネス、ライセンスビジネスをさらに充実させるとともに、球場との契約関係を見直すのも必要。
自前のテレビ局を持つのも必須でしょう。
また財務体質を強くするために、金融関係との包括的な提携を行ったり、ファンドなどを組むことも考えるべきでしょう。
地域ではステークホルダーを増やす努力も必要になるでしょう。
やることはいくらでもあります。これまで何もやってこなかったからです。他のプロスポーツが普通にやっているビジネスをきちんと行うことで、収益性は改善されます。
詳しくは大坪正則氏や並木裕太氏の本を参照ください。
MLBでは、ピーター・ユべロスがコミッショナーに就任後、10年かけて市場規模を2.5倍に広げました。
理想的には3年後に右肩上がりの緒についていれば、MLBとの力関係は少し変わってきているはず。そういう希望的観測も含んでいます。
MLBの国際ビジネスはまだ採算には載っていませんが、市場拡大の方向性がそこにしかないのは自明です。NFLやNBAに負けないためにも世界戦略は必須でしょう。
ビジネスと言うのは「今」ではなく「将来」を語ることです。
今ダメだから駄目だろうと言うのは、素人ですね。いいですけど。
しかし、移籍を容認するつもりだったなら、メジャーの補強スケジュールも考えて、もっと早く発表すればよかったのにと思います。球団社長が「1分1秒でも早く答えを出したい」と言っていたのは、そういうことだったんですね。
リーグビジネスの件については、コミッショナーが誰になろうと、パリーグが結果を出さなければセリーグがついてくることはないと思われるので、問題はコミッショナーの人選ではなく、パリーグが結果を出せるかどうかだと思います。クライマックスシリーズと同じパターンですね。
それはそうと、本日、川崎がブルージェイズとマイナー契約を結んだというニュースがありましがが、田中のニュースと対照的に思いました。
中島や田中賢もそうですが、スター選手にはマイナー暮らしをするくらいなら、日本球界に戻ってきて欲しいと思います。巨人入りした井端よりも余程残念な話じゃないでしょうか。
中途半端な成績しか残せないでしょうから、そういう意見もありだとは思います。でも、マイナー契約でもMLBに行きたいと思うのもその人の人生でしょう。
私などは松井秀喜もNPBにいるべきだったのではないか、と半ば思っています。
田中選手(あえてこう書きます)は、今回、仮に容認されなくてもはモチベーションを保ちつつ、結果を出しつつ、次の機会を待っていたでしょう。それだけ「大人」の「プロ野球」選手だと思います。
楽天球団も、自分たちの利害を意思表示しつつ、新ポスティング成立から一週間で「容認」しました。金額的には(新システム上制約があるので)ともかく、商品価値的には最大限高く売りつけたと思います。
今回の「騒動」は楽天球団も田中選手もきちんと「大人」な対応しただけの、当たり前の流れだったと思います。
大騒ぎしていたのはマスコミとその周辺だけじゃないのかなあ。
個人的には、楽天球団が失ったものではなく、得たものはなにか、それが一番気になります。
その選手からの置き土産だと思っています。
来季のコミには・・・。・・・無力感というか、何の感情も湧きません。
たった一人のためにもったいない!
横入り、失礼致します。
>私などは松井秀喜もNPBにいるべきだったのではないか、と半ば思っています。
と、とと!
こ、こちらのご意見、いつの日か別のエントリーで
ぜひ詳しくお聞かせ願いたいです!切に!!
松井秀喜がNPBにいれば、3人目の600本塁打、三冠王などの記録は確実だったでしょう。
ON以後記録的に停滞しているNPBのレコードブレーカーになったと思います。もちろんMLBでの活躍も見たかったのですが、気持ちは半ばです。
結果的には、MLBとNPB選手会の勝利と言っても差し支えないでしょう。
要は、新システムでは、事実上、日本人選手の海外FA権を所属球団がMLBに買い上げてもらうようなもんで、上限金額が設けられた分、NPBの各球団にとっては、損な話でしかありません。
しつこく繰り返しちゃうけど(笑)、何故にNPBは合意したのか?
日米各球団との間で自由に個別で移籍交渉を行えるようにすればいいのに、自分達(NPB各球団)が割を食ってまで、形骸化した制度を結ぶのか理由が皆目わかりません。
選手会にしても、球団の実入りが減る分、間接的に考えると、ほとんどの選手にとってはマイナス面に作用する可能性も...(笑)
いずれにしろ、大谷クンが MLBに移籍する頃には、果たして、どうなっているのでしょうか。
スポーツビジネスが盛んなあちらでは、わざわざ球団経営にマイナスになるような事をするフロントなど信じがたいでしょうし、そんなことをするGMがいたら、ファンやメディアが黙っていません。
もう一度確認しておきますが、かなり抑え込まれたとはいえ、20億円の入札金は途方もない大金であり、NPBにおける貧乏球団の総年俸と大差ない額です。そして田中が移籍後に手にするであろう年俸もまた、途方もない巨額になるはずです。
それだけのお金が動く以上、「情」よりも「ビジネス」が優先されるのは当然のこと。トップ選手はその収入に見合うだけの行動規範が求められます。田中の保有権は楽天が持っており、それは田中が海外FA権を取得する2015年まで有効。その事実は、田中本人を含めて何人たりとも侵すことのできない権利・契約です。プロ選手であり、ましてや巨額の収入を得るトップ選手であれば、絶対に従わなければならないルールです。
今回の田中問題では、社会的圧力によってその「選手保有権」という球団経営の根幹をなすルールをねじ曲げてしまった。田中の移籍容認を発表した、楽天の立花球団社長の硬い表情、震えた声はその苦渋の深さを感じさせるには十分でしょう。
NPBの市場規模拡大を願う人々にとっては、むしろ成長戦略と逆行するような決着を見せられて失望する気持ちが大きいはず。
MLBを成長させてきたのは、今回のような「情の決着」とは対照的な、合理的判断による実利至上主義なのですから。
ご返答、ご丁寧にありがとうございます。
なるほど、レコードブレーカー…。確かに。
気持ちが「半ば」というのも、理解できました。
この「たら・れば」も、野球ファンとしての醍醐味ですね。
横入り、失礼を致しました。
ファンにしてもアメリカのファンはメディアリテラシーの概念を持っていて清濁併せ呑むうようなシビアな面があるが、日本はタブロイドの確執ネタを見て、巨人の文句さえ言ってれば野球通になれる時代になってしまっている。
解説者も広岡さんとか落合さんとか、御用作家を抱えて正論投げっぱなしの人が大人気ですしねー。野村ヤクルトの成功あたりが、ターニングポイントだったでしょうか。堤・森西武と渡邉・藤田巨人が中心になって合理的な球界を作っていたかもしれませんが。
>今回の田中問題では、社会的圧力によってその「選手保有権」という球団経営の根幹をなすルールをねじ曲げてしまった。
同感です。
また、おかげさまで私の感じていたものの正体がわかった気がします。
40年近く前、江川卓という圧倒的な才能を持ち、マスコミが商売にしたい存在があったときも同じような圧力があったのではないかと思います。
「阪神(西鉄)球団にはルール上の権利がある。しかしこの偉大な才能が次のステージ(NPB)で活躍する姿を、世間は見たいと思っている。これは大義だ。12球団やコミッショナーは素早く大義に基づいた判断をするべきだ。NPBは往生際が悪い!」と。
そして実際にプロ入りすれば手のひらを返したように入団を認めたNPBをたたく。(圧力をかけたマスコミと同一でないにせよ、こちらも世間の声として、公憤として叩くでしょう。)
今後、楽天が金のために田中を売りNPBの衰退の道筋をつくった悪者にされないか心配になります。
江川の話と田中の話は180度違うのではないでしょうか。
「どうしても行きたい」と言う言葉だけは同じですが。
この手の「文脈の読み違え」が常に出てきます。よくわかりません。
「組織にはルール上の権利がある。しかしこの偉大な才能が次のステージで活躍する姿を、世間は見たいと思っている。これは大義だ。組織は素早く大義に基づいた判断をするべきだ」、つまり偉大な才能は組織やルールに優先する、という考え方は、日本では比較的受け入れやすい考え方ではないかと思いました。
宮本武蔵に宮仕えが似合わず、坂本龍馬の脱藩をよしとし、相撲界には一代年寄という制度がある。こうしたことは、一芸に秀でたものはその才能を十分に生かすために組織を超越したところで活躍すべきだ、という主張が日本社会で受け入れられていることを示しているのではないでしょうか。
この「偉大な才能」に江川、菅野、野茂、田中を当てはめてみます。受け入れられる人もいれば、受け入れられない人もいるでしょうが、これはその才能が組織やルールに優先するほど偉大かという見方が人によって違うため、ということもあるのではないでしょうか。
例えば、江川、菅野はNPBでの実績がないので当てはまらない、野茂もMLBという次のステージで活躍できると思えないので当てはまらない、などです。もし全試合ノーヒットノーランで優勝した高校球児が「私は広島(!)以外行きません、他球団が指名したらMLBに行きます」と言った場合、そしてその言葉どおり広島に行った場合、良しとするかどうか。上記論理を当てはめ、良しとする人もいるのではないでしょうか。
さて、MLBの「合理的判断による実利至上主義」は、上記分析から日本世論は田中に味方する、と結論づけ、世間(顧客)を無視しては商売が成り立たない楽天の足元をみて、ポスティングフィーに77%引きとも思える金額を設定し、「世間は無視できないだろ」と謎かけをしたのではないか、と思ったりします。
プレイヤーズファーストというのが、一流選手のより高いステージ+高年棒を求めた移籍の意思を最大限度極力尊重する、保有権などの国内のルールは尊重しなくてよい、という意味を含むのだとすると、移籍の障壁にはならないでしょうし。
これからのNPBプレイヤーのMLB挑戦は、かなりの無理が通るようになるのでしょう。
まさにその「感じ」こそマスコミによって作られたものと思っています。
もし江川氏が今の田中と同じぐらいのかわいげのある性格で、希望球団が球界の権威としてマスコミが叩いてよい存在と認識していた巨人でなかったらどうなっていたでしょう。
(マスコミは自民党等力を持ちすぎて逆に反論できないところを力なき庶民代表としてよく叩くと私は思っています。)
もしこの事件をマスコミが好意的に報道しその直後に逆指名制度やFA制度につなげていたら、歴史上MLBのFA制度導入のきっかけの事件と同様に選手の権利を拡大した事件との扱いになっていたかもしれません。
広尾様
3年契約中の選手への所属球団の権利とマスコミの話を、浪人までした一般市民の職業選択の自由とNPBの内規とマスコミの話で例えたのは確かにプレイヤー視点では180度違っていたかもしれません。
ルールを破れというマスコミの声の話のつもりでしたのでこの話に合うかと思いましたが、文脈の読み違え、申し訳ありませんでした。
(先回りしておきますが、この話は当時の巨人軍の行いの正当性について触れている気は一切ありませんので、擁護ととらないようお願いします。)
あなたのコメント自体がなんのためなのか、よくわかりません。
田中と江川では性格も違うでしょうが、置かれている境遇も、目指すべき進路も全く違うでしょう。比較するのは少なくとも田中将大に失礼だと思います。
時と場合によりけりだと思います。楽天には情も理もなく、利しかありませんでした。