シングルヒットは、地味なSTATSではあるが打者としては基本だろう。打球を打ち上げず、しっかりミートする。あるいは足で送球よりも早く塁に達する。典型的な日本野球のスタイルだ。
2013年の単打ランキング30傑 SGHが単打 SGH%は安打数に占める単打の割合、IFHは内野安打(プロ野球ヌルデータ置き場さんのデータを参照した)。
セリーグ

SGH-2013-CL


2013年セリーグで最も単打を打った打者は長野、そしてマートン。ミートが巧みな中距離打者がならぶ。高打率を維持するためには、多くの単打は必須だ。
100単打以上は8人。村田を除くといずれもスピード感のある選手が並ぶ。

安打数に占める単打数の割合=SGH%で見ると顔ぶれは一変する。1位は藤井彰人、この捕手は単打が多いと言うより長打が少なかった。
実質的には石川、大島、上田、井端らが単打率の上位と言うことになろう。
曲者が並んだ印象だ。
内野安打はモーガンが最多。この選手はスピード感があり面白い打者だったがDeNAは手放してしまった。

パリーグ

SGH-2013-PL




首位打者の長谷川が1位。1試合1本の割合で単打を打っていた。2位はリードオフマンのヘルマン。今江、内川もアベレージヒッター。
このランキングを見ると、打席の左右は単打を打つ時にあまり関係はなさそうだ。
100単打以上はセの倍以上の17人。
内野安打も長谷川が1位。イチローのようなSTATSではある。

安打数に占める単打数の割合=SGH%でみると、岡田幸文が驚異的な.901。外野手として最も広い守備範囲を誇るが、その俊足は打撃でも活かされていたのだ。

長距離打者がSGH%が低く、短距離打者は高い。この数値は打者のタイプを見る一つの指標になりそうだ。


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