NPBからMLBに移籍して成績を残した投手はこれまで37人いる。今年、新たに挑戦するのは今のところ、田中将大と渡辺俊介の二人だ。
日本人MLB投手を年代順に見てみよう。MLBとNPBでの簡易の成績を付ける。ERA%は、MLBの通算ERAをNPBでの通算ERAで割ったもの。100%を越えれば悪化している。

いつも思うのは、マッシ―村上が行ってから野茂英雄までの時間の長さだ。実に31年もの時間が経過している。
NPBは、村上を唯一の例外としてアメリカへの挑戦を許してこなかったのだ。
今年、野茂英雄と佐々木主浩が、MLBでの活躍も含めて野球殿堂入りしたことを考えると今昔の感がある。
しかし以後は、2001年を除いて毎年新しい挑戦者が誕生している(2001年は投手はいなかったがイチローと新庄がMLBデビューしている)。
NPB時代の成績と見比べると、成功者、失敗者がはっきりとわかる。
野茂に続く成功者はオールスターにも選出された長谷川滋利だろうか。続いて大家友和、佐々木主浩、石井一久。大家は今年またマイナー契約でアメリカに復帰する。
高津、大塚は一時的だがクローザーとして活躍。
斎藤隆の奮闘は大方の予想を裏切ったのではないか。ERAはNPB時代よりMLBの方がはるかに良い。
そして松坂、晴れのち曇り、土砂降りと言うところか。岡島もボストン時代は絶対的なセットアッパーだった。
黒田は先発投手としては野茂に次ぐ実績だ。NPB時代、同じような成績だった川上憲伸とは明暗がはっきり分かれた。
田澤、上原のボストン組は救援投手としては佐々木以降、最も成功した部類に入るだろう。


そしてダルビッシュと岩隈。
ダルビッシュからNPBで最も良い投手はMLBに行くと言う既定路線ができたのではないか。
この表の中でNPBの実績による「付け出し」ではなく下から這い上がったのは、マック鈴木、大家友和、マイケル中村。
そして田澤はNPBの野球を全く知らない。野手の加藤豪将がヤンキースのマイナーにいるが、今後はこういう選手も出てくることだろう。
田澤はNPBに人脈がない。彼の引退後の身の振り方はどうなるのだろう。
トータルすればERAは約20%下がると言う数字が出ている。
もちろん、投打のバランスはNPBとMLBでは大きく異なるから一概には言えないが、田中は昨日のインタビューでも答えていた通り「NPBでは安打で済む当たりが本塁打になる」ことを経験するだろう。
もう一人、渡辺俊介にも斎藤隆のような老練な活躍を期待したい。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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しかし以後は、2001年を除いて毎年新しい挑戦者が誕生している(2001年は投手はいなかったがイチローと新庄がMLBデビューしている)。
NPB時代の成績と見比べると、成功者、失敗者がはっきりとわかる。
野茂に続く成功者はオールスターにも選出された長谷川滋利だろうか。続いて大家友和、佐々木主浩、石井一久。大家は今年またマイナー契約でアメリカに復帰する。
高津、大塚は一時的だがクローザーとして活躍。
斎藤隆の奮闘は大方の予想を裏切ったのではないか。ERAはNPB時代よりMLBの方がはるかに良い。
そして松坂、晴れのち曇り、土砂降りと言うところか。岡島もボストン時代は絶対的なセットアッパーだった。
黒田は先発投手としては野茂に次ぐ実績だ。NPB時代、同じような成績だった川上憲伸とは明暗がはっきり分かれた。
田澤、上原のボストン組は救援投手としては佐々木以降、最も成功した部類に入るだろう。
そしてダルビッシュと岩隈。
ダルビッシュからNPBで最も良い投手はMLBに行くと言う既定路線ができたのではないか。
この表の中でNPBの実績による「付け出し」ではなく下から這い上がったのは、マック鈴木、大家友和、マイケル中村。
そして田澤はNPBの野球を全く知らない。野手の加藤豪将がヤンキースのマイナーにいるが、今後はこういう選手も出てくることだろう。
田澤はNPBに人脈がない。彼の引退後の身の振り方はどうなるのだろう。
トータルすればERAは約20%下がると言う数字が出ている。
もちろん、投打のバランスはNPBとMLBでは大きく異なるから一概には言えないが、田中は昨日のインタビューでも答えていた通り「NPBでは安打で済む当たりが本塁打になる」ことを経験するだろう。
もう一人、渡辺俊介にも斎藤隆のような老練な活躍を期待したい。
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コメント
コメント一覧
こうみると、ERAが良い岩隈は例外案件ですね。この好成績が実力なのか?パークファクターの影響をどこまで受けているのか?気になります。
仰る通りマー君は色んなことを経験するでしょう。それをひっくるめて一段一段上がっていくのが醍醐味のはず。大歓迎です。
ダルもあの貧打戦のマリナーズに丸焼きにされましたし、岩隈はアウトローのボール気味をエンカーナシオンに逆方向へ満塁弾くらいましたし、今となっては懐かしいエピソードです。
失礼しました。
実は大家が長いこと日本人MLB選手における最高年俸を
キープしてたことはあまり語られませんね。
まさに「成り上がり」という表現に相応しい選手です。
斎藤隆は横浜時代は主に先発投手でした。MLBではもっぱらリリーフでしたし、防御率の面ではリリーフ専任になったことで良化した側面もあると思います。
>NPBで最も良い投手はMLBに行くと言う既定路線
個人的には松坂かな、と思っています。怪我もあって、ここ数年低迷している彼ですが、ダルビッシュとほぼ同額の入札金が支払われたように、日本を去る時点では、NPBで最も良い投手であったように思います。
田澤と加藤豪将のケースですが、前者が日本のアマチュア野球で育ったのに対して、後者は完全にアメリカのアマチュア野球のシステムで育ったという点で、厳密には違います。ですが、今後、両者のような「付け出し」ではない、前相撲から出世する選手は増えていくでしょう。
個人的には、高校や大学からアメリカに野球留学し、加藤のようにMLBのドラフト指名を受ける選手が今後出てきそうな気がします。これは「田澤ルール」の抜け穴になるのではないか、と思うのですが。
田澤、加藤のような選手がNPBでもプレーできるようにルールを整備すべきでしょね。
1)指名権を得たNPB下位チームは、低迷を打破するため即戦力投手を指名
2)下位チームは1年目から即戦力投手Aをローテに固定。Aは新人王の活躍も、登板過多がたたって3年目に故障。以降目立った活躍がないまま引退
3)数年後、Aと同等の力を持った即戦力投手Bが登場。Aの事例を勘案し、下位チームからの指名を拒否。そのままMLB球団に入団
4)BはMLBのリリーフ投手として数球団を渡り歩き、プロ生活10年で引退
5)AとBの生涯獲得年俸は5倍の差がつく(Aが3億、Bが15億を想定)
というような事例が容易に想像できます。
野球選手の年俸は実績重視で、若手の頃は実際の活躍度よりも低く抑えられがち。そのため、若いうちに故障することは、キャリア形成の上で大きな障害となります。NPB下位球団に入ることは、その点で大きなリスク要因となるのです。
完全ウェーバー制は、完全にクローズドなリーグでないと成立しえないものです。その点でMLBは問題ないのですが、NPBにはMLBというより上位のリーグが抜け道として存在している。つまりクローズドにはなり得ないのです。この対策を抜きにしては、NPBでの完全ウェーバーはあり得ません。