プロスポーツリーグにとって「成長」とは何だろうか。収入が増え、経済的に強くなることも大事なことだ。またメディアが多く取り上げてくれることも重要だ。しかし、最終的には、一人でも多くの人が見てくれることに行きつくのではないだろうか。
テレビやラジオでスポーツに接してくれるファンも大事ではあるが、スポーツを生で見て応援してくれる観客こそが「基礎票」と言っても良い。
だから、多くのプロスポーツリーグは、観客動員増のために様々な努力を行ってきた。
告知をし、招待券を配る、メディアでの中継も、もともとは「観客誘致」の方策だった。
そういう形で「動員率」を上げてきたのだ。
しかし、観客動員のための抜本的な方策は、「試合数を増やす」「球団数を増やす」に尽きる。

多くのプロスポーツリーグは、エクスパンションを繰り返して成長してきた。
MLBは、長くアナ16球団だったが、今では30球団。その経緯と観客動員。

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まさに子孫を増やすように球団を増やしていったことが分かる。
エクスパンション当初、新加入球団は不人気なため観客動員増には貢献しないが、次第に既存球団に追いついていく。
チーム数増→観客増→チーム数増 という循環で成長していったのだ。

また最初のエクスパンションに先立って1958年にはドジャース、ジャイアンツというナリーグの名門球団が、ニューヨークから西海岸に移転した。
それまで西海岸はマイナーリーグのマーケットだったが、MLBはこの未開の地に進出したのだ。空白地を埋めて、ドミナント戦略も推進したのだ。



今、MLBは30球団、NPBは12球団。アメリカの人口3億人、日本の人口1.2億人。
一見すると、同じ比率だからNPBの球団数も適性だと考えてしまうが、MLBの観客動員は7400万人、NPBは2200万人。比率で考えれば、NPBは3000万人に迫らなければならない。
また、アメリカではマイナーリーグは19リーグ196チームで4000万人の観客を集めている。合計すれば1.1億人。アメリカ人の3人に1人は、プロ野球を生で観戦しているのだ。

NPBの市場はまだまだ開拓の余地があると言えよう。

確かに、日本人はスポーツ観戦に関してはあまり活発な国民ではない。ここ30年でNPBの観客動員は1.5倍に増加したが、それでも大部分の野球ファンは年に1度も生観戦をせずに、テレビ観戦で済ましている。
無料で見ることのできる地上波テレビの力が圧倒的に強く、日本人のライフスタイルを既定しているのだ。

そういうファンを球場に誘引するのは簡単ではない。既存球団がファンの掘り起こしをするのは相当難しい。

一方で、NPBの場合マーケットが関東圏に集中していることも問題だ。5球団がほぼ同じマーケットにひしめいている。空白のエリアに球団を配して、競合を回避することも必要だろう。

エクスパンションとフランチャイズの見直しは、NPBの成長のために必須だと考える。

以下次稿。

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