
4月から当サイトでは「四国アイランドリーグ・ジャーナルPlus(非公式)」というコーナーを新設し、四国アイランドリーグPlus(IBLJ)を濃密に追いかけていく。
IBLJ公式サイト
独立リーグ.com
ご縁があって、私は先月、IBLJの経営者の方と二度ほど会食させていただく機会があった。
私は日本の独立リーグはひととおり見ている。試合観戦数は多くはないが、どんな環境で行われているかはだいたい知っているつもりだった。
IBLJは、四国というローカルな立地で頑張っているという印象を持っていた。
しかし、球団の運営は厳しく、経営陣は運営に四苦八苦しているものと思っていた。
それは昨年解散した関西独立リーグの印象が強かったのだと思う。
このリーグは、首尾一貫したポリシーもないままにリーグを運営したために、チームや興行形態、選手の待遇などは毎年のように変わった。末期には試合運営もいい加減なものになっていた。
そこまでとは言わないが、IBLJの経営者も同類なのだと思っていた。
しかしお目にかかった経営者の印象は全く違った。
しっかりしたポリシーを持ち、球団経営を長期的な視点でしっかり考えておられたのだ。

(これは2005年のIBLJ)
私は商業ライターだが、企業の事業計画策定や店舗開発などのお手伝いをさせていただくことがよくあった。こうした仕事を通じて「経営者」という“人種”について、ある程度の鑑識眼ができるようになった。
しっかりした経営者は「数字で会社を語ることができる」「自分の役割をはっきり自覚し、やるべきこととそうでないことを峻別している」などなど、ある種の共通項があるとも認識していた。
生意気な言い方をさせていただくが、IBLJの経営者は「自分の立ち位置」をはっきりと認識しておられた。
IBLJの経営状態や野球界でのステイタスをしっかり把握し、その上で何をすべきかを認識しておられた。
IBLJの入場者数は伸び悩み、個々の球団の経営は厳しいが、それを支援する体制は整っている。各球団もリーグ自身もしっかりしたバックアップがある。少数のスポンサーに依存するような体質もない。
IBLJは、10年間でしたたかな企業グループに変貌していたという印象だ。

IBLJはBCリーグとも連携している。またNPBに対してもいろいろな働きかけを行っている。
そういう形で野球界はどうあるべきか、の提案も行ってきた。
やるべきことはやってきた。手を尽くしてきた、ということなのだ。
長時間お話を伺って、私は認識を改めた。率直に言って、日本のプロ野球のキャスティングボードを握っているのはIBLJをはじめとする独立リーグなのではないかと思うようになった。
そこでIBLJ側にも協力をお願いをして、これからこのリーグをつぶさに見つめていくことにした。
試合観戦に加えて、経営陣や指導者、選手、支援者などのインタビューも行い、「IBLJとは何なのか」「どこへ行こうとしているのか」を密度濃く紹介したい。
またIBLJのプレスリリースなども適宜紹介したい。
当サイトでは、独立リーグはこれまで、何度も取り上げてきた。野球の発展を考える上で、独立リーグの存在は重要だと説いてきた。
その延長線上で、IBLJをクローズアップする。
四国とは縁もゆかりもない読者も多いかと思うが、一緒に考えていただければ幸いである。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
淡口は親孝行だから 川上哲治
好評発売中。アマゾンでも!


クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 加藤進

『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。


広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。


私は日本の独立リーグはひととおり見ている。試合観戦数は多くはないが、どんな環境で行われているかはだいたい知っているつもりだった。
IBLJは、四国というローカルな立地で頑張っているという印象を持っていた。
しかし、球団の運営は厳しく、経営陣は運営に四苦八苦しているものと思っていた。
それは昨年解散した関西独立リーグの印象が強かったのだと思う。
このリーグは、首尾一貫したポリシーもないままにリーグを運営したために、チームや興行形態、選手の待遇などは毎年のように変わった。末期には試合運営もいい加減なものになっていた。
そこまでとは言わないが、IBLJの経営者も同類なのだと思っていた。
しかしお目にかかった経営者の印象は全く違った。
しっかりしたポリシーを持ち、球団経営を長期的な視点でしっかり考えておられたのだ。

(これは2005年のIBLJ)
私は商業ライターだが、企業の事業計画策定や店舗開発などのお手伝いをさせていただくことがよくあった。こうした仕事を通じて「経営者」という“人種”について、ある程度の鑑識眼ができるようになった。
しっかりした経営者は「数字で会社を語ることができる」「自分の役割をはっきり自覚し、やるべきこととそうでないことを峻別している」などなど、ある種の共通項があるとも認識していた。
生意気な言い方をさせていただくが、IBLJの経営者は「自分の立ち位置」をはっきりと認識しておられた。
IBLJの経営状態や野球界でのステイタスをしっかり把握し、その上で何をすべきかを認識しておられた。
IBLJの入場者数は伸び悩み、個々の球団の経営は厳しいが、それを支援する体制は整っている。各球団もリーグ自身もしっかりしたバックアップがある。少数のスポンサーに依存するような体質もない。
IBLJは、10年間でしたたかな企業グループに変貌していたという印象だ。

IBLJはBCリーグとも連携している。またNPBに対してもいろいろな働きかけを行っている。
そういう形で野球界はどうあるべきか、の提案も行ってきた。
やるべきことはやってきた。手を尽くしてきた、ということなのだ。
長時間お話を伺って、私は認識を改めた。率直に言って、日本のプロ野球のキャスティングボードを握っているのはIBLJをはじめとする独立リーグなのではないかと思うようになった。
そこでIBLJ側にも協力をお願いをして、これからこのリーグをつぶさに見つめていくことにした。
試合観戦に加えて、経営陣や指導者、選手、支援者などのインタビューも行い、「IBLJとは何なのか」「どこへ行こうとしているのか」を密度濃く紹介したい。
またIBLJのプレスリリースなども適宜紹介したい。
当サイトでは、独立リーグはこれまで、何度も取り上げてきた。野球の発展を考える上で、独立リーグの存在は重要だと説いてきた。
その延長線上で、IBLJをクローズアップする。
四国とは縁もゆかりもない読者も多いかと思うが、一緒に考えていただければ幸いである。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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コメント
コメント一覧
ありがとうございます。ご期待ください。
中学2年から高校卒業までを松山で過ごしました。
高校野球での輝かしい実績を主として「野球どころ」を自認していた割には、私が住んでいた当時は松山城のふもとにひどくボロボロの市民球場があるだけで、坊っちゃんスタジアムなる立派な球場はまだありませんでした。
ここでオープン戦が行われた際に、当時、中日の一次政権時代の星野監督があまりの施設のひどさに苦言を呈したという話は結構有名でした(彼自身の若さもあったのでしょうが)。そんな球場なので夏の選手権予選の応援のために駆り出されたくらいでしか行く機会はありませんでした。
松山を出て20年、それ以来ほとんど行っていないので、四国ILは観戦経験がありません。BCのほうは数試合見たことがありますが、たぶん似たような雰囲気なのだと推察します(初代王者決定試合を見たことがちょっとした自慢です)。期待しております。
「プロ野球の理想的ビジネスモデルはどうあるべきか?」とか
「南九州に独立リーグができないのはなぜ?」とかいう観点から読ませていただこうと思います。
(働き過ぎてお体を壊さないようにお願いします。)
私も愛媛の出身ですが、年に数回しか帰らないので、球場まで足を運んだことはありません。今年は是非とも坊っちゃんスタジアムで試合を見ることを目標にします。
今や球団が有るのが当たり前になりました。高松にサッカーやバスケのプロスポーツ団体が出来ても、やはり四国の人間は野球好きが多いです。
筆者のようなスポーツに造詣の深い方に注目していただいて光栄です!
我々に熱意は有っても、全国に情報を発信するノウハウが無いので少しでも意識してもらえると嬉しいですね、どうかよろしくお願いします。