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一口に10年と言うが、その歴史は半端ではない。それまで、日本ではNPB以外のプロ野球リーグで2年と続いたリーグは無かったのだ。

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NPB以外のプロ野球リーグとして有名なのは1947年に誕生した国民野球(国民リーグ)。
野球好きの実業家が興したもので、4球団でペナントレースを始めたが、わずか1年、各球団が51試合を行ったところで資金が尽き、翌年消滅した。

また1969年にはアメリカでグローバルリーグ構想が持ち上がり、日本では東京ドラゴンズが結成された。
今年2月に物故した森徹が監督となって中南米を転戦したが、これも資金ショートで数か月で消滅した。

NPB以外のプロ野球の創設、存続は不可能と思われていたのだが、元西武の石毛宏典が提唱して四国アイランドリーグはスタートした。

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(2010年のIBLJ)

昨年まで9年間、17シーズンのペナントレースを一覧にした。

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なかなか感慨深い。
2005年から2007年までは四国の4球団。
2005年はロングシーズン、以後は前後期のショートシーズン。
ゲーム差を見るとわかるが、ペナントレースがワンサイドになることも多かった。
ショートシーズンはチームの好不調が反映されやすい。また、戦力格差もあった。
大味なシーズンもあったということだ。



2008年以降は四国以外の球団が参入し、対戦カードも増えてペナントレースは白熱することが多くなった。
ただ、九州や三重県の球団が四国を主戦場として戦うのは苦しい。地元でのファンの醸成も厳しいところだ。
四国以外の球団は2011年限りで撤退した。

2008年以降IBLJは四国アイランドリーグPlusと名乗っている。これは四国以外の球団が参戦したからだが、今もその名称は変わらない。
これはペナントレースには参加していないが、福岡、宮崎の球団が準加盟しているからだ。エクスパンション志向は今も持っているということだろう。

2012年以降のペナントレースではっきりと見て取れるのは、ペナントレースが白熱することが多くなったということだ。
戦力均衡が進み、各球団が持ち味を発揮するようになった。
また監督もこの間変わらなかったので、戦い方のスタイルも固まってきたのだろう。

4球団の中で経営的に脆弱と思われていた徳島が強くなったのは、立て直しに成功したからだろう。対照的に高知はここ4期最下位に沈んでいる。

味わい深い歴史が紡がれている、という感がある。明日はIBLJの10年をさらに見ていく。


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