端的にいうなら、昨日の黒田博樹はあるべき投球をしたと言えるだろう。
黒田博樹は2シーム(MLB的に言うとシンカー)を主体に、スライダー、スプリッターで緩急をつける投手である。
威力もあり、厳しいところに決まるシンカーでカウントを有利にし、打者を追い込むのが本寸法だ。

前回の登板では、いきなりスプリッターやスライダーを多投する投球を見せていた。
田中将大のケースもそうだが、速球系主体の本来の投球とは異なる配球になっていることには新捕手のブライアン・マッキャンが関わっているようだ。

黒田の場合もマッキャンと話し合いがもたれたのではないか。立ち上がりから黒田らしい投球が続いた。

Kuroda20140407


1回表、先頭ルフの初球は90マイルのシンカー。三振に切って取る。マーケイキスには二塁打を打たれるが、アダム・ジョーンズはシンカーを見せつけてスプリッターで打ち取る。
クリス・デービスは一転、変化球で打ち取る。

2回表、ウィータース左飛、ネルソン・クルーズには中前に運ばれるが、ロンバードッジの中飛でクルーズが飛び出して併殺。ボーンヘッド。

3回表、下位から2順目の打線を三者凡退に。低めに球が集まる。

3回裏、味方が先取点。

4回表、1死後アダム・ジョーンズが中前打、クリス・デービスは打ち取るが走者はタッチアップで二進。好プレー。ここでウィーターズが落ち切らないスプリッターを叩いてタイムリー。
昨日はひとしきり黒田の援護点が少ないことが話題に上っていたが、こういう「間の悪い失点」が多いことが、味方打線の士気を阻喪させている可能性はあるだろう。

4回裏、また味方が得点。

5回表、1死後、若いスクープが二塁打で出塁するが、マッキャンの送球で刺される。運の悪い黒田には珍しい幸甚。結果的に三者凡退。

5回裏、見方がさらに追加点。黒田が投げているうちに味方が4点も取ってくれたのは、昨年5月22日のトロント・ブルージェイズ戦以来久しぶりだ。

6回表、球がぐっと低めに集まり、ゴロ3つで三者凡退。これが黒田の「らしい」投球。

7回表、3順目の中軸が三連打。スライダーは配球を読まれていたか。2失点、ロンバードッジにもいい当たりの飛球を打たれたところで降板、

救援陣が機能したことで、黒田には昨年8月12日以来の白星がついた。
しかしこの日、新クローザーのデビッド・ロバートソンがDL入り。
田中にも黒田にも厳しい日々が待っているようだ。


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