昨年4月2日、9回2死まで完全を演じたヒューストンが相手。しかし、痛打された記憶も結構ある。
ブッシュの倅がノーラン・ライアン(今はヒューストン役員)と観戦。
昨年と同じ顔は3番捕手カストロ(昨年7番DH)、4番二塁アルチューベ(昨年1番)、5番DHカーター(昨年4番左翼)の3人。
7番三塁ドミンゲスは昨年は4月の試合では先発ではなかったが、昨年からアストロズにいて、5月11日にダルから2発、9月24日にも1発打っている。

相手のフェルドマンはおととしはダルビッシュの同僚。エース格である。絶好調だ。ベルトレが今日はベンチ。

Dar20140411


1回表、ゆったりとしたフォームから速球を投げ込む。ファウラーは一ゴロ。プレスリーは二ゴロ、カストロは中飛。落ち着いている。ここらがニュー・ダルビッシュ。

2回表、アルチューベは力負けし一飛、三振製造機カーターは打たせて取るつもりだったが、逆球を主審フォスターがストライクを宣して三振、クラウスは追い込んで1ゴロ。
明らかに完投を意識している。

2回裏、テキサスは一死二三塁を得点につなげられず。

3回表、ドミンゲスには「こいつだけは、抑え込んだる!」とばかりに速球勝負。しかし追い込んでスライダーを打たせる。グロスマン、ビラールは速球を見せつけて三振。全く寄せ付けず。ビラールの2球目のスライダーは、この世のものとは思えない変化だった。

3回裏、出塁するも得点上げられず。

4回表、ドミンゲスとの対戦で「三振魂」に火が付いたか3者連続三振。156km/hも記録。追い込まれてのスライダーはファウルすることも難しそうだ。51球。

5回表、アルチューベはバットが粉々に割れて二ゴロ。すっぽ抜けのボール球だった。カーターは強気に攻めて右邪飛。少しひやっとする。クラウスは打てる気配なし。
ただ、投げた後、爪を気にした。気がかりだ。

6回表、ダルビッシュの右腰、ベルト通しのあたりに血。ボールにも血。右手親指の上が裂けている。人差し指の爪が刺さってできた傷。投球に影響はないが、気になる様子。特にスライダーのときに傷に当たるか。
ドミンゲスは右前に落とす。またこの男に打たれた。エンドランがかかり、グロスマンの三ゴロで二進。しかしビラール三振、ファウラー二ゴロ。72球。

しかしテキサスも打てない。こういう感じでこう着状態が続くうちにダルが一発を打たれるのを昨年は良く見た。

7回表、プレスリー、カストロを退けるもアルチューベは、スライダーに手を出さず歩く。カーターは4シームに軽く合わせる。中前に落ちそうだったがマーティンが飛び込んで捕球。88球。

7回裏、満塁も点が取れず。ダルビッシュは報われない。

8回表、捕手がアレンシビアからチリノスに代わる。今季初コンビ。相変わらず指を見つめている、
カーター中飛、ドミンゲスの0-2からクイックで投げる。こういうこともできる。ドミンゲス4シームで三振。グロスマン一ゴロ。完全にマウンドを支配したまま101球まできた。

8回裏も一三塁まで攻めるが得点なし。

ダルは降板。勝ち星付かず。

ダルビッシュは9奪三振。このうち8個が空振り三振。それ以外の投球で空振りはわずか2回。
打者を空振りさせるか、ファウルさせるかまで支配しているように見える。圧倒的だ。

レンジャーズは拙攻に次ぐ拙攻、9,10回の満塁機も得点できず。こういうのを見ていると、NPBの方が進化しているのではと思う。12回にチリノスがようやくサヨナラ打。

ダルは内容的には言うことなしだが、今年も援護が厳しそう。
ただ、今の調子を維持すれば、サイ・ヤング翁は微笑むだろう。

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