中四日。昨日の黒田は制球が良くなかったが、良くないなりにまとめ上げた。そして味方の援護で勝ち星が転がり込んだ。

捕手はマッキャン。初回、入り球はシンカー。低めに決まったが力強さが無かった。ここから3球シンカーを投げたがボール。一ゴロ。
しかし2番に入ったナヴァには詰まりながらも中前に運ばれる。オルティーズは目の覚めるような右前打。制球が良くない。
しかし後続を断って事なきを得る。
裏に味方が2点を入れてくれる。珍しい。
しかし2回、黒田はボガーツにバットを折りながら安打を打たれ、ピアジンスキーに一発を浴びる。初球、マッキャンは外側に構えていたが、中に入ってきた。低めではあったが、甘いコース。黒田は点を取ってくれた直後に失点することが多い。
この後は三人で退ける。
立ち上がりが悪いのも黒田の特色の一つだ。しかし3回は制球が安定し、三者凡退。
4回はまたピアジンスキーに安打を打たれ、ヘレーラも歩かせるが、失点せず。まだ制球が心もとない。
しかしこの回にも2点が入る。
5回、先頭のペドロイアに中越えの二塁打を打たれるが、後続を断つ。塁に走者を出しても抑えることができる。修正能力が高い。
6回、1死から右翼を守るソリアーノがボガーツの半ライナーをグラブに当てる失策。素人みたいだ。この選手の外野守備はもう限界。昔は二塁手だったとは思えない。
ここでピアジンスキー、黒田はシンカーを多投。最後は外側に逃げるシンカーを振らせて退けた。これが黒田には最大の山場。制球は悪いが、151km/hの球速が出たということは、ギアチェンジができたのだ。これも久々。
裏にさらに追加の2点。点差は4点になる。
7回、しかし最後まで四球が安定せず、二人を歩かせたところで交代。この走者が好走塁もあって生還したために黒田にはさらに2点の自責点が付いた。
黒田が6点の援護をもらったのは、昨年の6月19日、ドジャース戦以来。
CCサバシアが、19回を投げて自責点。ヤンキースの投手陣は、黒田と田中という2人の日本人の肩にかかっている。
幸運を足掛かりに、良い仕事をしてほしい。
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コメント
コメント一覧
勝ちに恵まれないイメージがありますが、毎年安定して結果を出しているからこそですね
しかしこの日は黒田の制球以上に審判のストライクゾーンが安定してなかった。
黒田が降りた途端に広がるストライクゾーンにオルティスも怒ってましたね
お昼に黒田の援護点のデータを出します。ご覧ください。
2008:92.3 2009:92.4 2010:92.1 2011:92.1
2012:91.3 2013:90.6 2014:90.6
(マイル表記)
確実に衰えてはいるのですが、その低落速度はかなりゆっくり。
身体のケアとトレーニングに万全を尽くしているのでしょう。
それから彼が遅咲きの投手であり、初めて年間通じてローテを維持し、200イニング近くを投げたのが27歳であった、という事も関係しているかも知れません。
その観点から行くと、「次のポスティング候補」と噂される前田健太が、20代前半時点でかなりのイニングを投げていることは、ひとつの不安材料とも考えられます。
むしろ少ないんじゃ・・・?
マエケンは肘を痛めました。それ以前に、選手生活のピンチになるかもしれません。
おっと・・・そのニュースを知る前に書き込んだのですが、期せずして悪い予言みたいになってしまいました。残念です。
様々な投手の生涯成績をデータで追っていくと、早熟の投手が、その能力を維持したまま現役生活を全うできることは、極めて希だと感じます。
マエケンは毎年律儀にローテーションを守るので、あの若さで年間200イニング登板をすでに3回も達成している。奪三振王も2回獲っていますから、相当の球数を放っているでしょう。
個人成績もダル田中松坂辺りと比べたら大したことないし。
雑魚広島を優勝させてからポスティングしろよ、ニゲケンめ!
飲み屋で管まいているわけではないんだから、もう少しまともな意見を。