捕手は2番手チリノス。相手は久しぶりに好調のシアトル・マリナーズ。

1回表、アルモンテに2球素晴らしい速球、しかしスライダーがボールになる。主審バーレットが辛い。これで調子が狂ったかボールが3つ続く。スライダーにタイミングが合って二塁後方にライナーが飛ぶ。これを二塁ウィルソンが一旦グラブに納めながらぽろり。内野安打。ミラーは初球を中飛。カノはフルカウントからボール球を打って中飛。飛び出していたアルモンテがアウトになるかと思われたが、一塁フィルダーがぽろり。シーガーは2-2から一ゴロ。速球は素晴らしかったが、無駄球が多く19球。
相手はヘルナンデス。風格が出てきた。リオスに二塁打が出るが得点できず。援護点はなかなかもらえそうにない。
2回表、ソーンダースは初球を右直。良い当たり。本日昇格したばかりのフランクリンが初球を右中間に大きな当たり。外野が緩慢に追いかけるうちに三塁へ。
スモークは三振。アクリーを歩かせる。
速球は走っているが、スライダーが不安定。安全パイと思われたズニーノがタイムリー、アルモンテは左前打。左翼の秋も緩慢な動き。本塁を衝かれて2点目が入る。ミラーは二ゴロ。
ダルビッシュの思惑通りに運んでいない。そして野手の動きが悪い。
裏、ヘルナンデスがさっさと三人をかたずける。
3回表、カノはカッターをひっかけて二ゴロ。しかしシーガーは直球に狙いを定めて右中間に安打。ソーンダースにストライクが入らず3-0となるが左飛。フランクリンは速球を見逃し三振。スライダーの制球が悪い。また審判との相性も良くない。
50球、このうちストライクは30球。ストライク率は7割は欲しいところだ。
裏、二死から走者二人が出るも得点できず。
4回表、スモークに右前に運ばれる。アクリーは三球三振。ズニーノは初球をふらふらと上がる飛球、マーティンが取ろうとするが秋が深追いしすぎて交錯。これも安打に。アルモンテは三振。ミラーのときにチリノスがパスボール。2-2から5球目、素晴らしい速球を放り込むがバーレットが取らず。最後は右飛。我慢の時が続く。69球。
裏、四球を出すが二塁に進ませなかった。
5回表、カノは釣り球を振らせて三振。シーガーは二ゴロ。ソーンダースはスライダーが決まらず歩かせる。盗塁も許す。しかしフランクリンはフルカウントから高めにやや抜けるスライダーを振って三振。86球。6回までか。
裏、投球とはこんなに簡単なものか、と思わせるような投球でヘルナンデスが三者凡退に退ける。
6回表、初の三者凡退。アクリーの当たりは中越えに塁打かと思われたがマーティンが背走し、伸びあがって掴む。97球。
裏、いい当たりのライナーが2本飛ぶが三者凡退。
7回表、もう1回マウンドに上がる。右親指の甲からまた出血。前回と同じところ。傷口が十分に固まっていない。2人を退けるが、出血が激しくなる。ボールの交換を要求する。カノは平凡な右飛。107球。
7回裏も味方はヘルナンデスを攻略できず。
センターにストリーカーが出現。ベンチのダルビッシュ、喜ぶ。
自身の制球が悪い上に、バックスの動きが緩慢でいらいらするマウンド。ベルトレがいないレンジャースの打線は弱体。
そんな中でHQS(7回以上2自責点以下)をクリアしたのは幸甚と言うべきだろう。
ずっと好調を維持するのは無理である。こういう日もあると言うことだ。
9回裏、2死満塁からロドニーがサイン違いの悪投で同点。そして途中出場マーティンのサヨナラ。
ヘルナンデスの交替機会を誤ったことと、ロドニーの乱調が利いた。
今年のダルはついている。
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コメント
コメント一覧
打たれた球は甘く高めに落ちてましたし、左打者への外角が制球よくなかったですね。
キングとの投げ合いということで、たくさん残業して午前休とったのに。。。スライドのマー君の方がよかったり。投手戦を期待しすぎると往々にしてこういうことになりますね。
シアトルはアクリーのヒゲとブルペンをどげんかせんとです。
7イニング2失点8奪三振勝敗無しという数字を積めて
チームの勝利に貢献出来ただけ良しといったところでしょうか
最終回サヨナラの場面、マリナーズは何で同点に追いつかれた時点で満塁策を取らなかったんでしょう?
そういうこと、MLBではよくありますね。思いつかなかったのでしょう。
自分の中ではごく当然のセオリーと思っていたんですが、そういう訳でもないんですね。
回答ありがとうございました。
バントもそうですが、日本の野球では当然と思われるところで何もしないケース、結構多いです。
秋信守の守備は往年の張本勲を思わせました。
ダルビッシュ以上に、キングは言うに及ばず、ロドニーも気の毒でした。クズマノフの当たりはいいショートなら止めていましたし、その後のエラーは致命的でした。二死無走者からでしたし、何だかグダグダな終わり方に思わず笑ってしまったくらいです。
打球別のデータを調べてみると、面白いことが分かります。
2012 GB 46.2% FB 31.6%
2013 GB 41.0% FB 38.1%
2014 GB 31.0% FB 48.3%
というわけで、僕は以前松坂のデータを引き合いに出して「ダルビッシュ・岩隈・黒田はフライボーラーとまでは言えない」とコメントした覚えがあるのですが、今年のダルに関しては今のところ典型的なフライボーラーの数字になっています。
4シームの割合を増やしたことや、スライダーの変化量を抑えて、ストライクゾーンに投げ込むことが増えたせいでしょう。
これは僕の予想ですが、ダルビッシュは狙ってフライを打たせているように感じます。遂にアメリカでも打者を手玉に取るようになったのか・・・と、底知れない潜在能力に驚かされます。
そうなると重要性を増すのが外野の守備力。ところがレンジャーズの外野陣は、中堅マーティンを除いて心許ない数字が並びます。以下、レギュラー3名の直近3年のDefの数値。
リオス 2011 -6.3 2012 -5.6 2013 -3.3
マーティン 2011 0.1 2012 -2.9 2013 10.2
秋信守 2011 -1.7 2012 -23.6 2013 -13.3
左翼・秋信守はリーグ最低クラス(まあ彼に中堅を守らせたレッズが悪いのですが)の守備力と言ってよく、今後も(フライボーラーと化した)ダルビッシュの足を引っ張るケースがあるでしょう。リオスの守備も平均以下です。マーティンが故障や休養をした場合、ダルビッシュは不利になるでしょう。
今日の秋のフライキャッチを見て、張本勲を思い出しました。自信なさげに落下点に近づくところなどそっくりです。
打席でも思いましたが、彼のピークは過ぎたのではないでしょうか。
それにしても、数年前に比べてマリナーズは良いチームになりましたね。
ベンチのムードも良さそうだし、岩隈が戻れば更に良くなりそう。
久しぶりの優勝も狙えそう。
二年前に放出されたイチローは複雑な気持ちでしょうけどね。
ダルビッシュ、去年の後半から、フライの多さが顕著ですよね。ただ狙ってそうしているのかというと何とも。
たまたま今までHRが出ていないですが、普通に考えるとやはり、被弾に苦慮する傾向は出てくるのではないでしょうか。その辺りを注目して、見て行きたいと思います。
確かに、昨日は打者の打ちそこないが目立ちました。左からの被弾は厳しい話でしょう。