みなし勝敗は、ひょっとすると投手評価の新しい基準になるかもしれない。たばともさんがクラスタで過去の選手について取り上げているが、今季の投手について調べてみた。
HQS(7回以上を投げ、自責点2以内に抑えることで1つ記録)達成数をみなし勝利数
QS(6回以上を投げ、自責点3以内に抑えることで1つ記録)未達成数をみなし敗戦数
セリーグ
発案者りょうたさんに敬意を表して、みなし勝敗をRW、RLとした。前回紹介したピタゴラス勝敗もPW、PLとする。ERA順。

防御率上位の、ずっと調子の良い投手はWL、RW、PWともに大きなブレはない。しかし好不調に波があり、防御率で見れば中位以下の投手にはばらつきが大きい。
内海は1勝5敗だがRでは4勝3敗、PWでは2勝4敗、杉内は4勝2敗だがRでは2勝4敗、Pでは4勝2敗、この投手はHQSは少ないためにPでは勝ち星が減る。
大竹は5勝3敗だがRでは1勝6敗、Pは4勝4敗。このあたりにRとPの特性の違いが出る。
Pでは、何対何であっても勝ち越していれば勝率は上がるが、Rは勝ち越し負け越しに関係なく投球内容に拠る。投手の実力を見る上では、Rの方がより有効だと言うことになろう。
1試合ごとの成績を吟味する必要があるが、今後重要視すべき指標だ。

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内海は1勝5敗だがRでは4勝3敗、PWでは2勝4敗、杉内は4勝2敗だがRでは2勝4敗、Pでは4勝2敗、この投手はHQSは少ないためにPでは勝ち星が減る。
大竹は5勝3敗だがRでは1勝6敗、Pは4勝4敗。このあたりにRとPの特性の違いが出る。
Pでは、何対何であっても勝ち越していれば勝率は上がるが、Rは勝ち越し負け越しに関係なく投球内容に拠る。投手の実力を見る上では、Rの方がより有効だと言うことになろう。
1試合ごとの成績を吟味する必要があるが、今後重要視すべき指標だ。

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コメント
コメント一覧
こんな風に思って頂けるとは、恐縮しつつも大変感激しております。
僭越ながら、
みなし勝利=HQS達成(7回以上、かつ、自責点2以下)
みなし敗戦=QS未達成(6回未満、または、自責点4以上)
の良いところは、防御率と高い相関を持ちながらも積み上げ型の記録であるということです。
さらに、その日の試合において、
みなし勝利=良い投球
みなし敗戦=悪い投球
無印=まあまあな投球
ということが一発で分かるのも気に入っているところです。
パ・リーグの記録も楽しみです。
短所は、味方野手の技量のうち守備の影響だけを被ることでしょうか。
私は、先発投手の勝敗という指標には「首脳陣が選んだその日のベストメンバーでチームを勝利に導けたか否か」という要素があると思っています。(贔屓球団の主戦である館山昌平がこのような考え方を表明している影響でもあります)
その結果、今季の内海哲也や横浜時代2010年の清水直行のような極端なケースは出てくるにしても、トータルで均せば頼りになる投手であるかどうか?は割と的確に表現されるとみています。
「勝」「敗」という文字を使う以上、試合に勝ったか負けたかには拘りたいというのが私の記録観です。
とはいえ、これって単に言葉の問題ですからね。
達成度として菅野(7-1-2)のように表現するだけで、私のみみっちい懸念は払拭されます。
先発投手の投球内容を直感的に把握できる分かりやすさ、簡易な割に本質を突いているという点で、私も支持いたします。
シーズン終了時の成績、あるいは生涯通算成績などを「見てみたい」と思わせてくれる点でも興味が尽きません。