トロントとの対戦は4月4日以来2度目、この日、川崎宗則が右腕中継ぎデラバーに代わってMLB昇格。田中とはNPBで64打数18安打。田中対策か?
1位ブルージェイズと2位ヤンキースは4.5差。

1回表、いきなり初球をレイエスに右翼席に運ばれる。前回の対戦でもメルキー・カブレラにいきなり一発を喰らったが、3球目だった。初球は初めて。
そのメルキーの当たりは田中の足元を襲う強いゴロ。グラブを吹っ飛ばされるが、田中は丸腰になって素手で一塁へ送球。この機敏さはすばらしい。
バウティスタは三振。
しかしエンカルナシオンは2ストライクから軽打、ロウリーも軽打。速球系に合わせている。
田中はスプリッターでナバーロを三振。難敵である。
裏、いきなり川崎のファインプレーが出る。いいぞ!しかし三者凡退。
2回表、フランシスコをスプリッターで三振、川崎には2ストライクから外角にずばっと速球。1球目もそうだったが、ベストピッチで三振に仕留める。しかしゴーズは歩かせる。またレイエス、2球目のシンカーを打たせて二ゴロ。落ち着いている。38球。
3回表、メルキーは軽打で中前に。バウティスタはしぶとく粘るも三邪飛。主審のベイカーは田中の左打者の外側一杯の球を取ってくれない。これは苦しい。
エンカルナシオンにはぶつける。ロウリーはあまり変化しないスプリッターを打ち損じて左飛。ナバーロはボール3から三振。こういうピンチは何度も経験している。57球。
3回裏、ガードナーの2ランが出る。右翼ポールにかかるネットを揺らした。田中はやはり援護点がもらえる。
4回表、フランシスコは手元が狂って歩かせる。川崎はしぶとくファウルで粘るが8球で三振。ゴーズは二ゴロ。しかしジーターの送球が悪くて併殺できず。レイエスはスプリッターで三振。
裏、トロント先発のストローマンが二死で降板。98球も投げた。主審のコールが辛いのはこれでもわかる。
5回表、3三振で三者凡退。しかし効率が良いとは言えない。ストライクゾーンが横に厳しいので球数が嵩んでいる。すでに91球。
6回表、ロウリー二ゴロ、ナバーロのピッチャー返しは股間を抜かれそうになるが、何とか抑えて一塁送球。この守備もすごい。フランシスコに右中間を抜かれて二塁。しかし川崎は初球に手を出して二ゴロ。104球、もう1回か。
と、思われたがベタンセスが上がった。
球数が嵩んでいるので無理をさせたくなかったのだろう。このところベタンセスへの信頼感が高まっていることも多きい。
各球団は田中の術中に嵌るまいと考え始めている。球数を投げさせる。スプリッターに手を出さない。
今日のトロントはそれが不徹底だったためにうまくいかなかったが、田中のマウンドはこれから少しずつ厳しいものになるだろう。
防御率はついに2点を割って1.99。
最終回、川崎がロバートソンから三塁打。良き哉。

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1回表、いきなり初球をレイエスに右翼席に運ばれる。前回の対戦でもメルキー・カブレラにいきなり一発を喰らったが、3球目だった。初球は初めて。
そのメルキーの当たりは田中の足元を襲う強いゴロ。グラブを吹っ飛ばされるが、田中は丸腰になって素手で一塁へ送球。この機敏さはすばらしい。
バウティスタは三振。
しかしエンカルナシオンは2ストライクから軽打、ロウリーも軽打。速球系に合わせている。
田中はスプリッターでナバーロを三振。難敵である。
裏、いきなり川崎のファインプレーが出る。いいぞ!しかし三者凡退。
2回表、フランシスコをスプリッターで三振、川崎には2ストライクから外角にずばっと速球。1球目もそうだったが、ベストピッチで三振に仕留める。しかしゴーズは歩かせる。またレイエス、2球目のシンカーを打たせて二ゴロ。落ち着いている。38球。
3回表、メルキーは軽打で中前に。バウティスタはしぶとく粘るも三邪飛。主審のベイカーは田中の左打者の外側一杯の球を取ってくれない。これは苦しい。
エンカルナシオンにはぶつける。ロウリーはあまり変化しないスプリッターを打ち損じて左飛。ナバーロはボール3から三振。こういうピンチは何度も経験している。57球。
3回裏、ガードナーの2ランが出る。右翼ポールにかかるネットを揺らした。田中はやはり援護点がもらえる。
4回表、フランシスコは手元が狂って歩かせる。川崎はしぶとくファウルで粘るが8球で三振。ゴーズは二ゴロ。しかしジーターの送球が悪くて併殺できず。レイエスはスプリッターで三振。
裏、トロント先発のストローマンが二死で降板。98球も投げた。主審のコールが辛いのはこれでもわかる。
5回表、3三振で三者凡退。しかし効率が良いとは言えない。ストライクゾーンが横に厳しいので球数が嵩んでいる。すでに91球。
6回表、ロウリー二ゴロ、ナバーロのピッチャー返しは股間を抜かれそうになるが、何とか抑えて一塁送球。この守備もすごい。フランシスコに右中間を抜かれて二塁。しかし川崎は初球に手を出して二ゴロ。104球、もう1回か。
と、思われたがベタンセスが上がった。
球数が嵩んでいるので無理をさせたくなかったのだろう。このところベタンセスへの信頼感が高まっていることも多きい。
各球団は田中の術中に嵌るまいと考え始めている。球数を投げさせる。スプリッターに手を出さない。
今日のトロントはそれが不徹底だったためにうまくいかなかったが、田中のマウンドはこれから少しずつ厳しいものになるだろう。
防御率はついに2点を割って1.99。
最終回、川崎がロバートソンから三塁打。良き哉。

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コメント
コメント一覧
とにかく左右が狭いもんだから思わず見ていて「今のがボールか??」と言いたくなる場面がちらほらありました
それでも序盤あれだけ苦しみながらもQSまで持っていった田中は流石です
まあ、球数を投げさせることとスプリッターを振らないのは攻略の条件でしょうけど、TORには振りたがりが多いのでそれをやるには難しかったと思えます
その点は少しばかり田中は運が良かったですかね
川崎の3ベースはLFの守備の方に問題があるような(笑)
青木のメジャー初HR(ランニングHR)もちょうどあんな感じでしたね
川崎が打って良かったよかった、ですね。審判のブレはNPBより確実に大きいですね。
一方で同著の中に、アンパイアは試合の冒頭で基準を示した後は、一貫性があれば全て許される、みたいなくだりがありました。出だしの基準設定で、ついつい辛くやってしまい、途中では修正するわけにもいかず、といったところでしょうか。そんな中でも荒れたゲームにはなっていないのは、田中の才能がまたしても証明された、ということで、素直に敬服します。
5回、2番から始まる上位を3者連続三振に取ったところは、一風変わったギアチェンジにみえました。
全15球、1球も速球(4シーム、シンカー)を投げず、全て変化球だったのです。恐らく2、3番は2ストライクまで見逃してきましたから、速球狙いだったのだろうと。その裏をかく頭脳戦だったように感じます。
地元の中継が田中のK/BBをFANTASTIC RATIOと紹介していたのも、印象に残りました。
ヤンキースで防御率1点台はロン・ギドリー以来の快挙となりますが
少しずつ田中対策が広まってるのでどうなるのか楽しみです
川崎も存在感あってよかったです
さすがの分析です。僕もご指摘の箇所を踏まえながら、改めて見てみようという気になりました。
田中のK/BB 7.06はずば抜けた数字なのですが、今年はヒューズ9.75、プライス12.10ととんでもない数字を出している投手がいるため、トップは取れそうにありません。そしてチェン・ウェインも5.00でリーグ5位と健闘しています。日本ではあまり報道されなくて悲しいですが。
面白いのは、ナショナルリーグの方がトップのストラスバーグで5.65とやや低め。例年、NLの方が投高と言われますが、今年はむしろALの方にスーパーエース的な投手が多数出現しており、結果的として打者のOPSも低めに出ています。両リーグの勢力関係が変わり始めた年、なのかも知れません。
それにしてもMLBのスカウティング能力は驚異です。どんなタフな相手でも、なんとかスキを見つけて打開策を作ろうとする。こういったシビアな分析力には、軍需産業に近いメンタリティを感じます。