交流戦は不人気なパリーグチームと当たるから観客動員が減る。セ側が交流戦の試合数削減を主張する主因はこれだと言われる。
その意見自体狭量で、全体のことを考えていないと思う。経営者の意見だとすれば幼稚だと思うが、営業レベルではやむを得ない意見ではある。
本当にそうなのか調べてみた。

昨日までの観客動員をリーグ戦と交流戦に分けてみた。対比は交流戦の平均観客数÷リーグ戦の平均観客数。

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驚くべきことに巨人の観客動員は、交流戦の方が5000人近く多い。交流戦で新たな観客を獲得しているのではないか。

阪神は1試合当たり350人減、大きな差はない。
ソフトバンクは1割近く増、中日も増加。
オリックスは、1試合当たり6000人近い増加。巨人との息詰まる熱戦がお客を呼び込んだのではないか。確かに金子、西と言う大エースが投げる試合は観たいと思う。
広島、日本ハム、西武も大幅増。ロッテは1試合当たり5000人の大幅増加。楽天はやや減。

DeNAとヤクルトが極端に減っている。ヤクルトは1試合当たり4000人もの減。

トータルでは交流戦は7.8%の増。この数字を見れば、興行的には試合数を減らすのは考えられない。

パリーグが18.6%の増加に対し、セリーグは0.4%減。

これをして「交流戦はセリーグには損だ」ということになるのだろうが、すでにみたとおり、この観客減は、DeNAとヤクルトが足を引っ張っているのだ。

アウエィのパのファンが、この2球団との対戦を魅力的だと思っていないのが問題ではないか。

交流戦を減らしたからと言って、観客数が目に見えて増えると言うことはない。

ヤクルト、DeNAという2球団の戦力、さらには経営、営業面での強化が必要なのではないか。

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