新鮮味がない点では、野手陣同様のシカゴ・ホワイトソックス=CWSの主要投手陣である。
CWSの投手成績。昨年と今年。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

CWS-2011-Pitch


フレディ・ガルシアがニューヨーク・ヤンキース=NYYに移籍。その代わりにカンザスシティ・ロイヤルズ=KCから来たフィリップ・ハンバーをローテーションに抜擢。これまで2勝だった投手が9勝を挙げたのは手柄だが、8月に息が上がってしまった。ハンバーがガルシアに入れ替わっただけで、先発陣はバーリ、フロイド、ダンクス、ジャクソン、ピーヴィと変化なし。内容的にも大差なかったが、今季は攻撃陣の支援が薄かった分黒星が増えている。

抑えでシアトル・マリナーズ=SEAの調子を取り戻しつつあったJJプッツがアリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARIに移籍。代わりに昨年、セットアッパーとしていい働きをしたセルジオ・サントスを抑えに起用。この選手は一昨年まで遊撃手でAAで20本塁打も打ったことがあるが、投手転向2年目でMLBのクローザーに昇格したわけだ。しかし、30セーブはしたものの一流とは言い難い。救援失敗が6度もあった。球威はあったが四球が多かったのも問題だ。
チームは後半戦、新人投手と移籍投手を多く起用した。この中ではミネソタ・ツインズ=MINのヘッセ・クラインが戦力になった。また9月26日に昇格したディラン・アクセルロッドは先発で使えそうなめどが立った。

このチームは選手起用で冒険をしないという伝統があるが、デトロイト・タイガース=DET、クリーブランド・インディアンス=CLEに加え、カンザスシティ・ロイヤルズ=KCが胎動しつつある中、下手をすると地盤沈下しかねない。扇風機ではなく、旋風を巻き起こすような選手が必要だ。