オールスターゲームのバリューは、昔に比べれば格段に落ちている。昔のように、テレビの前に座って始まるのを待つうことはなくなった。でも、昨日は「1回裏表」は見逃せないと思った。
試合前、甲子園の外野で大谷翔平と藤浪晋太郎が遠投のキャッチボールをしたと言う。10頭身と言われる二人は、遠目でもはっきり分かる。スタンドは湧いたことだろう。


藤浪の登板記録

全38球のうち速球は34球。その平均は152.4km/h。十分な剛速球だと思うが、プロ級の打者は球種が分かれば打ち込むのである。
4人の左打者は一人も打ち取れなかった。そしてペーニャには速球の軌道を読まれて一発を打たれた。ボール球が多く、明らかに気負っていた。
藤浪は長身で、素晴らしい速球を持っているが、パワーピッチャーではなくて緩急を活かして打者を打ち取るタイプなのだろう。
彼の最近の言動は、ここ2年間で精神的にも著しく成長していることを感じさせる。
阪神の教育も適切なのだろうが、本人の資質の高さを感じさせる。
ただ今季は、メッセンジャーともども投球数が嵩んでいる。故障の危険性を感じる。


大谷の登板記録

鳥谷への初球は外角高めの161km/hのストライク、2球目は真ん中高めの162km/hのファウル。これは痺れた!
鳥谷はもう一球ファウルしたのち、遊撃今宮を強襲する安打。
さすがに160km/hの速球はセの各打者も見るのがセいっぱいだったが、外国人打者はジャストミートしていた。速球だとわかっていれば力負けしないのだ。
23球中速球は21球。その平均は159.8km/h。
トップスピードでは見劣りするが、平均速度ではアロリディス・チャプマンに匹敵する。今のストラスバーグより速い。
大谷はこの速球に加えて消えるようなフォーク、横に鋭く曲がるスライダーがある。
三振を狙ってとれるパワーピッチャーだ。
すでに打者を見下ろす威圧感がある。
この投手もとにかく怪我をしないことだろう。
この投球ができて、しかもリーグの中軸を打ってもおかしくないような打撃の持ち主でもあるのだ。
空恐ろしい。
オールスターゲーム中継の感想は別途述べたいが、ここは「ええとこ」だけ。
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藤浪の登板記録

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4人の左打者は一人も打ち取れなかった。そしてペーニャには速球の軌道を読まれて一発を打たれた。ボール球が多く、明らかに気負っていた。
藤浪は長身で、素晴らしい速球を持っているが、パワーピッチャーではなくて緩急を活かして打者を打ち取るタイプなのだろう。
彼の最近の言動は、ここ2年間で精神的にも著しく成長していることを感じさせる。
阪神の教育も適切なのだろうが、本人の資質の高さを感じさせる。
ただ今季は、メッセンジャーともども投球数が嵩んでいる。故障の危険性を感じる。
大谷の登板記録

鳥谷への初球は外角高めの161km/hのストライク、2球目は真ん中高めの162km/hのファウル。これは痺れた!
鳥谷はもう一球ファウルしたのち、遊撃今宮を強襲する安打。
さすがに160km/hの速球はセの各打者も見るのがセいっぱいだったが、外国人打者はジャストミートしていた。速球だとわかっていれば力負けしないのだ。
23球中速球は21球。その平均は159.8km/h。
トップスピードでは見劣りするが、平均速度ではアロリディス・チャプマンに匹敵する。今のストラスバーグより速い。
大谷はこの速球に加えて消えるようなフォーク、横に鋭く曲がるスライダーがある。
三振を狙ってとれるパワーピッチャーだ。
すでに打者を見下ろす威圧感がある。
この投手もとにかく怪我をしないことだろう。
この投球ができて、しかもリーグの中軸を打ってもおかしくないような打撃の持ち主でもあるのだ。
空恐ろしい。
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コメント
コメント一覧
「え、野球?そんな時代遅れのマイナースポーツ見ないよ」とか
「NPBなんてMLBのファームみたいなもんでしょ?そんなところのスターもいないオールスターなんて見る価値ないよ」とか言ってスルーした人は、大変な損をしたと思いますね。
世人へのめいっぱいの皮肉を込めて、そう断言します。
投手はストレート勝負を暗に求められ、打者の内角を思い切って投げることができない。
急造バッテリーでサインはシンプル。そのため、どうしても外角中心のストレート投球になりがち。気負って投げるので制球も安定せず・・・となれば、打者はそれを分かってますからどんどん踏みこんで打ちにいきます。
このような制限下での両投手の投げ合いに、残念ながら釘付けにはなれませんでしたね。感動した分より冷めた感情のほうが上まわりました。
今回のオールスターも日程上の問題、中継の質など、疑問が残る点が多く、残念です。
それはダルビッシュも指摘していましたね>急造バッテリーで投球が単調になる
ダルビッシュはそこに触れて「バッターには露骨な踏み込みでヒット狙いはしてほしくない」とも言っていました。
これを避ける方法はあります。キャッチャーは6球団から1人ずつ合計6人選ぶ。ピッチャーは所属球団のキャッチャーと必ず組むようにし、キャッチャーに限り交替した選手は再度出場できる。
草野球並みのガバガバルールですが、オールスターだから別にいいんです。
あと藤浪くん。発展途上ながら少しずつ進歩してるところが素晴らしい。見ていて楽しみです。
肩肘は消耗品
しかし自分は「ストレート勝負」などというお遊びではなく、シーズン通りの自分の持ち味を出した投球をしてほしいという気持ちが強いです。その投球によって選出されたはずですから。
また、投手にばかり「ストレート勝負」を要求する風潮やマスコミにも不満があります。投手が「ストレート勝負」するならば、打者は「ホームラン狙いのフルスイング」で相対するのが筋というものでしょうに。
それにフルスイングで応えない先輩バッターたち
ピッチャーはどんどんメジャーで活躍するのに
バッターがなかなか活躍出来ない理由を見た気がしました
たまに技巧派のピッチャーがストレート勝負させられますがそれは問題だと思います。第一しらけます。
非常識極まりない起用をされていたことはかなり問題だったと思う
もっと本番での投手のやりくりを考えた選手選出がなされるべき
それと無忌さんのコメントに同意
投手がストレート縛りなら打者がフルスイング縛りだってよいのではないか
もしくはそういうのやめてきちんと真剣勝負にするか、どっちかにするべき
投げて良し、打って良し、日本人離れした巨躯を持ち、ついでに喋りもきちんとしていて、マスクも端正。正に漫画の主人公のような存在です。
大谷を敢然と指名して、きちんと育てている日本ハムに敬意を表します。
しかし、大谷と言い、藤浪と言い、田中やダルビッシュ、そして松坂もそうですが、10年に1人と評したいくらいの選手が、実は15年程の間に5人も出てくる。
日本の野球界には、それだけの育成システムと、才能ある子どもたちを引きつける魅力があるのでしょう。その魅力とは、メジャーであり、プロ野球であり、甲子園だと思いますが、そうした魅力を保つことこそ、日本球界の生命線なのでしょうね。
僕の記憶にあるのは1980年代のオールスターからですが、大谷や藤浪は言わずもがな、出場した投手の大半は往年の名投手よりもいい球を投げていました。
もちろん当時から傑出した投手はいましたが、その数は現代よりもずっと少なかった。オールスターでさえ、現代の目で見ると二線級と言えるような投手でも出場できたのです。
ただ残念ながら打者でスケールの大きさを感じさせてくれたのは外国人選手ばかりで、糸井、柳田などを除いて球界を引っ張っていきそうなスラッガーが足りていない。フレッシュオールスターで活躍したぽっちゃり三兄弟の方が、まだ可能性を感じさせてくれました。
「イチロー・シンドローム」と、統一球の弊害はいまだにNPBの打者に負の影響を与えているのだな、と思いました。
ピッチングではなく、アレはもうスピードガンコンテストなのに配慮に欠けたコメントだなぁ。
こういう選手に対する歪んだ厳しさは原監督にとても似ている。
まぁ日ハムの事だから強引に休養を取らせる為のブラフの可能性は無きにしも非ず。
しきりに右手の平をプラプラさせて気にしていた様に見えたので何か無ければよいのですが…。