守備についてみてみよう。西岡剛は、MLB史上二人目の日本人遊撃手である。シーズン当初は二塁手だったが、6試合で負傷しDL入り。復帰後は遊撃手となった。


2005年以降の遊撃手としての数字を見る。
POは刺殺つまりフライ、ライナーを取ったり、他の野手の送球を受けて走者をアウトにすること。Aは捕殺。ゴロを取って塁に送球してアウトにすること。Eはエラー。DPはダブルプレー、RFG(レンジファクター/ゲーム)は、PO(刺殺)、A(捕殺)、E(エラー)を試合数で割ったもの。守備範囲の広さを示す。F%は守備率。DP/Gは、1試合当たりの併殺参加数。






この数字を見る限り、西岡は遊撃手として、日本時代と同じレベルのパフォーマンスができていることになる。

これは、MLBの遊撃手の水準では、どのくらいのレベルなのか?今季MLBで300イニング以上守備についた選手43人との比較をする。

NPBとMLBの記録で、最も大きな差があるのが守備のデータだ。MLBはイニングレベルで守備記録をつけてこれを公表している。守備範囲の広さを示すRFもゲーム数ではなくイニング数=FULLで割って9倍する。より精度が高いのだ。

またZR(ゾーンレイティング)という指標もある。これは守備範囲に来た球をどれだけ処理したか。確実性を表す指標。少ないほど確実性が高い。

表には、F%(守備率)、RF、RFG、ZR、DP/Gのランクを示した。



トロイ・トロウィツキ―という超人的な遊撃手と比べれば見劣りするが、西岡は数字で見る限り、まずまずのレベルにあると言えるだろう。守備範囲も広く、確実性もある。少なくともデレク・ジーターよりも体は動いている。
ただ、試合を見ている限りでは、西岡の守備は物足りない気もする。MLBの遊撃手は、運動神経と身体能力をフルに生かしてゴムのように体を伸ばして球を処理する。西岡は反復練習の賜物という感じできっちり球を処理する。テレビでMLB遊撃手のスーパープレーを良く目にするが、あれはMLBのレベルでは「アウトにして当たり前」のプレーなのだと思う。西岡にはどんな姿勢であれ球をさばいてみせるという凄さは感じない。

MLBで西岡以前に遊撃を守ったのは松井稼頭央である。



2004年、開幕戦の初打席で本塁打を打つという派手なスタートを切った松井だが、開幕3戦目の4/8に初エラーをしたのを皮切りにこの年、23個のエラーをし、遊撃失格のらく印を押された。守備範囲は結構広く、堅実性もあったのだが、目立つエラー、痛いエラーが多かった。守備は客観的な数値に乏しいだけに印象で語られることが多いのだ。
松井はそれでも打撃では1年目.272、OPS.727を記録したが、打撃面では西岡は松井に遥かに及ばない。

以下、明日、に続く。


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