エアコンの効いた部屋で岩隈の登板を見ようかとも思ったが、最近気になる立田将太のいる大和広陵の試合が、我が家から50分くらいの佐藤薬品スタジアムであるのを思い出してそちらに行った。
ウォールストリート・ジャーナルが7/17に報じた記事は大きな波紋を投げかけている。
立田の父裕和は高校球児だったが練習中に肩を痛め野球を断念。
息子の将太は145km/h超の速球を投げる本格右腕として注目されている。
父裕和は息子に、自分の轍を踏ませないために投球制限を課した。
立田将太は葛城JFKボーイズ時代から注目の投手となり、多くの高校から勧誘されたが、父はその方針に理解を示した大和広陵に息子を進学させた。
今年の夏の予選の戦績
2回戦 7/20 大和広陵12-4磯城野(7回コールド) 7回8安打4失点1自責点
3回戦 7/23 大和広陵3-2関西中央 9回3被安打2失点2自責点
中1日の準々決勝、法隆寺国際戦は予想通り先発ではなかった。
そのせいもあってか、スカウトらしい人影はなかったように思えた。
この球場ですぐに思い出すのは“尻が焼ける”ということだ。
濃緑色のプラスチックのシートは、陽光であぶられてとても座っていられないような温度になる。座ってしばらくは、尻を浮かしたり、ずらしたりしながら見なければならない。
スコア

大和広陵の先発は渡邊大海。本職は遊撃だそうだ。確かに野手のように3クオーターから軽く投げるが、手元で伸びている印象。
法隆寺国際の各打者は、与し易しと見たか、早いカウントから簡単に手を出して凡退していく。5回まで46球の少なさ。

大和広陵は1回、2回と先頭打者が出塁し、これを帰す。軽く打っている印象だが、しっかり弾き返している。
立田は4番一塁。今日は1安打。
7回に法隆寺国際が渡邊を捉える。二塁打に四球で出た走者がタイムリーで帰って同点。
しかし8回、大和広陵は死球と安打で出た打者を暴投と犠飛で返す。試合運びは大和広陵の方が相当上手だ。

9回、渡邊が先頭打者尾関を歩かせたところで、一塁手立田がマウンドに駆け寄る。渡邊が立田のミットを受け取りボールを渡す。


大和広陵、若井監督の指示はなかったように思えたが「走者が出たら立田が救援」という申し合わせがあったのかもしれない。
立田がマウンドに上がった。肩幅が広く、ゆったりしたフォームから重そうなボールが行く。
力感、躍動感はやはり別物だ。

法隆寺国際の打者は当てるのが精いっぱい。
ただいきなり上がったこともあってか制球はそれほどよくない。1死から9番峰本がこすったような左前打、続く1番近藤を歩かせて満塁。ここで点を取られては元も子もない。
2番吉田は右飛に打ち取ってゲームセット。

ローカルテレビのレポーターが「気温40度超したけど頑張って」と能天気に言ったが、スコアを付けながら意識が遠くなった。
大和広陵は、立田が投げない試合のことも十分想定している。二番手渡邊も好投手だし、攻めも守りも堅実だ。
立田ワンマンのチームでない分、攻守の選択肢が広がっている。引き締まったレベルの高いチームになっているように思えた。

明後日の準決勝は、今日の第一試合で15-0でコールド勝ちした智辯学園との対戦。何度も対戦している宿敵だ。
これが立田の高校時代の総決算になるかもしれない。
今日、20球程度投げたことが響くとは思えないが「投球制限をするエース」の真価を発揮してほしい。
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立田の父裕和は高校球児だったが練習中に肩を痛め野球を断念。
息子の将太は145km/h超の速球を投げる本格右腕として注目されている。
父裕和は息子に、自分の轍を踏ませないために投球制限を課した。
立田将太は葛城JFKボーイズ時代から注目の投手となり、多くの高校から勧誘されたが、父はその方針に理解を示した大和広陵に息子を進学させた。
今年の夏の予選の戦績
2回戦 7/20 大和広陵12-4磯城野(7回コールド) 7回8安打4失点1自責点
3回戦 7/23 大和広陵3-2関西中央 9回3被安打2失点2自責点
中1日の準々決勝、法隆寺国際戦は予想通り先発ではなかった。
そのせいもあってか、スカウトらしい人影はなかったように思えた。
この球場ですぐに思い出すのは“尻が焼ける”ということだ。
濃緑色のプラスチックのシートは、陽光であぶられてとても座っていられないような温度になる。座ってしばらくは、尻を浮かしたり、ずらしたりしながら見なければならない。
スコア

大和広陵の先発は渡邊大海。本職は遊撃だそうだ。確かに野手のように3クオーターから軽く投げるが、手元で伸びている印象。
法隆寺国際の各打者は、与し易しと見たか、早いカウントから簡単に手を出して凡退していく。5回まで46球の少なさ。

大和広陵は1回、2回と先頭打者が出塁し、これを帰す。軽く打っている印象だが、しっかり弾き返している。
立田は4番一塁。今日は1安打。
7回に法隆寺国際が渡邊を捉える。二塁打に四球で出た走者がタイムリーで帰って同点。
しかし8回、大和広陵は死球と安打で出た打者を暴投と犠飛で返す。試合運びは大和広陵の方が相当上手だ。

9回、渡邊が先頭打者尾関を歩かせたところで、一塁手立田がマウンドに駆け寄る。渡邊が立田のミットを受け取りボールを渡す。


大和広陵、若井監督の指示はなかったように思えたが「走者が出たら立田が救援」という申し合わせがあったのかもしれない。
立田がマウンドに上がった。肩幅が広く、ゆったりしたフォームから重そうなボールが行く。
力感、躍動感はやはり別物だ。

法隆寺国際の打者は当てるのが精いっぱい。
ただいきなり上がったこともあってか制球はそれほどよくない。1死から9番峰本がこすったような左前打、続く1番近藤を歩かせて満塁。ここで点を取られては元も子もない。
2番吉田は右飛に打ち取ってゲームセット。

ローカルテレビのレポーターが「気温40度超したけど頑張って」と能天気に言ったが、スコアを付けながら意識が遠くなった。
大和広陵は、立田が投げない試合のことも十分想定している。二番手渡邊も好投手だし、攻めも守りも堅実だ。
立田ワンマンのチームでない分、攻守の選択肢が広がっている。引き締まったレベルの高いチームになっているように思えた。

明後日の準決勝は、今日の第一試合で15-0でコールド勝ちした智辯学園との対戦。何度も対戦している宿敵だ。
これが立田の高校時代の総決算になるかもしれない。
今日、20球程度投げたことが響くとは思えないが「投球制限をするエース」の真価を発揮してほしい。
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コメント
コメント一覧
私個人としては、判断がつきかねています。
私もWSJの小宮山さんの意見は意外でした。
イチローは王さんに「誰かのために野球をした事はない。それは言い訳に繋がる。
俺はいつも自分のためにやっていた。」と言ったそうです。(ニュアンスが違っていたら申し訳ない。)
イチローは王さんが自分と同じ考え方で感激したとの事。
どちらかが正解という話ではないと思いますが、
このお二方や、この試みに肯定的な球界人の話も聞いてみたいですね。
すでに道を成した人は、自分寄りも自由な境遇を求める後進に不寛容ですね。
素晴らしい試みですね。
高校野球が酷暑の大会を捨てられないのなら、ローテーションか球数制限を設けた方がいい。ルールが変われば、競技者は対応できるものです。
きょう私の母校は地方大会で敗退しましたが、やはりここまでエースにおんぶに抱っこ。「最後の夏」ですから、勝ち進めばいくらでも投げたでしょうけど、弱小校だからこそ、このピッチャーにはここで潰れてほしくない。お疲れさま、君には先がある!
タイムリーなレポートでとても面白かったです!
書き間違えておりました。
(出典NumberWebスポーツ名言集http://number.bunshun.jp/articles/-/21456)
※3広尾さん
おっしゃる通りですね。
しかし、さらなる自由を希求する事でしかブレイクスルーは起こせないと思います。
こうした試みが今後5年10年のトレンドとなる事があれば、まさに革命的です。
それだけにこの形で結果を出す学校が早く現れてほしいと願っています。
大和広陵だけにそれを期待するのは酷かもしれませんが、明日は注目ですね。
ただし、それは、仲間のために投げるという姿勢に賛成できないわけではありません。仲間のために投げたいという「自分の意思」があるなら、投げればいいし、それがないなら、投げなければいいということです。
ちょっと分かりづらい議論かも知れませんが、それが分かりづらいのは、日本人が「自分」というものに対する理解が浅薄だからでしょうね。