ご承知の通り、9月になるとMLBは「セプテンバー・コールアップ」といって、ロースターが25人枠から40人になる。広がった枠で昇格した選手は、ポストシーズンでプレーすることはできないが、MLBの舞台でプレーできる最後のチャンスだ。
9/9、テキサス・レンジャーズの40人枠選手の一人、ウィルダー・ロドリゲスが初めてMLBでプレーした。
エンゼルス戦、9番二塁で先発出場。3回にヘクター・サンティアゴと対戦したが三振。
結局四球を一つ選んだが、安打は記録できなかった。

この選手はベネズエラ出身。2001年にドラフト外でミルウォーキー・ブリュワーズに入った。つまり、イチローと1年違いだ。しかしなかなか上に上がれず、かといってクビにもならず13年間マイナーのキャリアを積み上げて、ようやく昇格したのだ。
なぜ、こんなに時間がかかったのか、キャリアSTATSを見れば一目瞭然だ。

G-ROD


がっちりした体つきではあるが、この選手は極端に長打が少ない。マイナーのキャリア1095試合でわずか2本塁打。2013年にAAフリスコで1本打ったが、その前は2009年にさかのぼる。やはりAAフリスコ。
ルーキーリーグでも、AでもAAAでもフェンス越えは打っていないのだ。

守備位置は二塁だが、マイナーでは捕手を除くすべてのポジションを守っている。
投手としても5試合、5.1回を投げて1勝1敗、ERA8.44。

典型的なユーティリティ、しかもものすごく短いバットしか持っていない。犠打は96、これはアメリカでは多い方だ。足は速い方だが、ものすごく速いわけでもない。

この選手がなぜクビにもならず、生き延びてきたのかはわからないが、ここまで短距離の打者がMLBでプレーできたのは、他人事ながら何となく喜ばしい気がする。

A-RODとは対極のG-ROD。当年とって30歳。ここから一花咲かすかもしれない。注目したい。


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