結果だけを見れば3回無失点だが、信頼を回復したとは言えないだろう。ただ緊急登板でチームに貸しを作ったとは言えよう。
同地区の12ゲーム上にいるナショナルズとの一戦。
4回、先発のコロンがレンドンにチャレンジがらみで一発を打たれ、頭に血が上る。続くワースにぶつけて危険球で退場、コリンズ監督も退場させられる。
荒れた試合、荒れたマウンドに、エマージェンシーで松坂が上がった。

4番のラローシュは1球で仕留めたが、以後、ストライクがなかなか入らなくなる。デズモンド、ハーパーを歩かせ満塁。しかしラモスは遊ゴロ併殺。
5回、カブレラは左飛。またロアークを歩かせる。スパンを打ち取るが、レンドンに右前打。ワースは三ゴロ。
6回は3者凡退。
打者が早打ちしてくれれば打ち取れるが、見られると高い確率で歩かせる。
被安打は少ないが制球が悪い、今年の松坂の特長そのまま。
なんとも評価しがたい内容だった。
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この年の松坂は被打率.208でアリーグのトップながら、BB/9の5.05はアリーグ1位、BB%も13.1%でダントツです。一方でK%は21.5%でリーグ5位につけている。まさに独り相撲を絵に描いたようなスタッツです。
松坂が奪三振の点で高いポテンシャルを持ちながらも、MLBでなかなか評価されないのは、この投球スタイルゆえでしょう。特に現在では一般のファンも詳細な野球データに触れる機会が増え、セイバーメトリクスの考え方も浸透している。四球と球数の多い松坂の投球は、現在もっとも嫌われやすいスタイルです。
日本時代には、ワーストだった2001年に117もあった四球を、渡米前年の2006年には34まで減少さえ、制球難はある程度克服したのかな、と思っていたのですが。
ただその2001年には240イニングも投げており、こういった過剰登板がMLB時代の故障多発に繋がっていった事は間違いないでしょうね。
Slugger 10月号はトミー・ジョン手術特集でしたが、「直近の登板数よりも、若手時代やアマチュアでの投球過多が靱帯損傷に繋がる」という分析が興味深い。松坂はまさにこの事例に当てはまります。