日本人投手は9人がマウンドに上がった。盛況ではあるが、中身を見れば喜ばしいとは言えない状況だ。
sakutai2014-02


黒田、岩隈、ダルビッシュの3人は今年も二けた勝利を上げてはいるが、3人ともに防御率が下落している。
MLB全体の防御率は2013年3.86から2014年3.74とかなりはっきりと投高に傾いている中でのこのデータ。MLBの投手攻略はデータを駆使して非常に厳しい。同じ投球をしていては確実に打ちこまれるということだ。

黒田博樹は前半戦に苦労をしたが、夏以降調子を上げてERAを4点台から3点台に戻した。
39歳であり、FA。来年の去就は不明だ。しかし、この数字を見れば来年もやってみる価値があるのは間違いない。

岩隈久志は故障で出遅れ5月スタート、8月までは防御率タイトル争いに顔を出しそうな勢いだったが、9月に防御率9点台と大崩れ。最終戦で立ち直った。
しかし来季も700万ドルの契約が残っている。

ダルビッシュは8月初旬にシーズンを終えてしまった。チームが低迷する中、フロントの判断もあってリハビリに専念。このまま投げていれば最多奪三振の可能性はあっただろう。
ダルを上回る投球回を投げたのは、テキサスではコルビー・ルイスだけ。しかも5点台。普通に考えれば、来季もエースとしてチームに君臨するはずだ。

田中将大は7月までは驚異的な新人として注目を集めたが、ひじの靭帯部分断裂でDL入り。9月末に復帰したが復帰2戦目で気遣わしい投球をした。予定通りの登板、球団は結果は気にしていない。という声もあるが、そうは思えない。オフに入ってリハビリを続けるのか、手術の可能性があるのか、気遣わしいところだ。

和田毅はトミー・ジョン出術を経て3年かけてMLBに昇格。先発投手としてまずまずの働きをした。あの「遅くて空振りが奪える速球」はNPB時代よりやや速くなったが、十分に通用する。チームは肘の状態を気遣って80~90球前後で下ろしていた。
やや制球が乱れるときもあったが、来季もオファーがあるのではないか。

松坂大輔はマイナー契約からMLBに這い上がり、しばらくは救援投手として投げたのちに先発に転向。最初のうちは好投したが、だんだんに制球が悪くなり、また中継ぎに。中途半端なまま終わった。相変わらずの無駄球の多さ。投げてみなければわからない不安定さ。
34歳の年齢を考えても、来季もマイナー契約からのスタートか。

上原浩治は、7月までは昨年に引き続き魔人のような投球。しかし39歳での酷使が響いたのか、スプリッターが決まらなくなり、成績は急落。
チームが低迷してモチベーションが失われたのも大きいだろう。
FAになる。60試合以上投げるのは厳しいかもしれないが、彼へのニーズは高いはずだ。

田澤純一は今年も上原とのコンビでセットアッパーとして活躍。スライダーやカーブを投げることで投球の幅が広がった。ただ一発病は克服していない。
オフに年俸調停権を得るが、チームとしては契約を結び直しクローザーでの起用を考えているのではないか。

藤川球児は昨年5月にトミージョン手術をして8月に復帰。順調ではあるが、成績は芳しくない。そもそもTJをする前の時点で藤川がMLBで通用する投手だったのかどうか。判断が難しいところだ。
彼にはマイナー契約を示す球団しかないと思われる。

常に思うのは、NPBからやってくる投手は「年齢のハンデがある」ということ。MLBに定着して数年すると30歳半ばを超える。失敗すればマイナー契約しかない境遇に落とされるのだ。やり直しがきかない。
田澤を見ていると、若くしてMLBに挑戦することの重要さを感じる。


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