投手陣の成績は軒並み前年よりダウンして、リーグ最低水準になったのに勝ち星は3つ増えた。端的にいえば、打線におんぶされていたボルチモア・オリオールズ=BALである。
BALの投手成績。昨年と今年。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

BAL-2011-Pitch

エースのジェレミー・ガスリーは被安打が20本も増えた。防御率も悪化した。登板した試合の半分しかQS(6回以上投げて3自責点以下)をマークできなかった。それでもローテを守り切ったことで面目を保った。

あとは規定投球回数に達した投手はいない。先発の柱が立たなかったのだ。去年規定投球回数に達していたブライアン・マタス、ブラッド・バーゲセンは2人で3勝16敗。完全に期待を裏切った。そんな中で、ルーキーのザック・ブリットンが、チーム最多勝の11勝。2年目で10勝を挙げたジェイク・アリエッタとともに、希望の星となった。

クローザーのケビン・グレッグは29のセーブ機会で7度も失敗。下位チームらしい出来の悪さだった。
そんななかで、ジム・ジョンソンとともに抜群の働きをしていたのが上原浩治だった。フラッグシップディールでテキサス・レンジャーズ=TEXに行ったのはご存じの通り。しかし、緊張感のないBALで投げるのと、LAAとの鍔迫り合いをするTEXで投げるのとでは、状況が大きく違っただろう。BALでの上原は、負けたってどうってことない状況で、気楽に投げていたのではないかと思う。TEXに移籍して、自らがぬるま湯につかっていたことを痛感したのではないか。

新人が希望の星だが、こと投手陣に関しては、展望が見えないBALである。