一昨日のクライマックスシリーズ、ファーストステージ第3戦を見て感じたのは「このまま試合が終わってほしくない」ということだった。
3試合を見続ける中で、このシリーズにおける各選手の役どころが見えてくる。監督の采配の意図も読めてくる。
両チームが何を考えて動いているのかが、実感としてとらえられるようになるのである。

森脇監督の佐藤達也への信頼の篤さには感じ入った。肝心のところで2試合とも打ちこまれたセットアッパーを決着がつく第3戦にも平然と起用した。
佐藤も意気に感じて、最後の登板では好投した。

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ヘルマンが同僚のペーニャが首になったとたんに頑張りだしたのも興味深かった。彼らのモチベーションは、我が身に火の粉が降りかかりそうになると上がるのだ。それは決して悪いことだとは思えなかった。

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そして「試合」という生き物が、一つのプレーによって大きく動くことも感じた。
引退を表明している稲葉篤紀が打席に立つと、スタジアムの空気は確かに変わった。そして稲葉はその空気に背中を押されるように安打を打ったのだ。

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試合の盛り上がりを劇的に増幅したのは「応援団」だった。ともに外野に陣取った両軍応援団は、間断なく味方チームに声援を送り続けた。

私は応援団は嫌いだが、クライマックスシリーズのようなビッグゲームでは、あっても良いと思った。こういう試合では、どんな応援も、試合が動いた時の観客の歓声に呑みこまれてしまう。つまり試合がメインで脇役になるのだ。

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消化試合でも、大一番でもお構いなしに、同じように声をだし、騒ぐ。そういうルーティンワークは嫌だが、場内の盛り上がりをそのまま反映するのであれば良い演出になると思った。

どちらのファンでもなかったが、オリックスが負けた時に少し残念な心持がした。関西のチームと言うこともあるが、こうした素晴らしい試合は、関西ではもう来年まで絶対に見られないことに寂しさを感じたのだ。
死闘を演じた両チームには感謝の言葉しかない。

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野球ファンの中には、クライマックスシリーズは「必要ない」という人もいる。
「ペナントレースで決着がついた相手と、なぜもう一度戦わなくてはいけないのだ」
という理由からである。

そういう声をあげるのは、当然、優勝チームのファンである。長いシーズンを戦ってきて、必死の思いでペナントを獲得したのに、それがチャラになるのは理不尽だ。

その理屈はわかる。

しかし、10月に入ったとたん、12球団のうち10球団のファンがプロ野球から関心を失ってしまうのは、興行的に見て得策ではない。

短期決戦で、トーナメントのような一戦必勝になるケースが多発するポストシーズンは、大きな盛り上がりになる。
ポストシーズンにより多くのファンを惹きつけておきたいと考えるのは、プロの興行組織として当然の話だ。

引き続きファイナルステージは凄い試合になっている。興行的には成功していると言えよう。

しかし、以前から言われている通り、今のシステムは確かに理不尽な面がある。
今回の日本ハムのように、優勝チームからはるかに水をあけられ、勝ち越しさえ難しそうなチームが「下剋上」をするのは、そのチーム以外のファンには納得できないことだ。

NPBのエクスパンションの話は最近下火になったようだが、球団数が増えないにしても、ポストシーズンをより納得性の高いものにするための改革があっても良いと思う。

何年も前から言っているが、NPBが3リーグ(地区制)で、ワイルドカード(2枚)があれば、今季の成績はこういう感じになる。

Wildcard-NPB


今季は西のチームが強かった。ウェストは大接戦だが、他の2地区はワンサイドゲーム(実際には対戦カードの配分でこうはならないが)。
ワイルドカードは関西の2球団の争い。
阪神とオリックスが1試合のワイルドカードゲームを戦うことになる。
これはものすごいことになるだろう。

その上で勝ち上がったチームを含めた4チームでそれぞれ5回戦制(7回戦でもいい)の日本シリーズ進出チームを決定する。

この方がペナントレースの結果がより反映されているのではないか。


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